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    NumanoSakana

    @NumanoSakana

    メギド MDZS グラブル
    R18作品に関しまして、18才以下を含め、18歳を迎えていても『学生』であれば閲覧を控えていただきますようお願い申し上げます。

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    NumanoSakana

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    曦澄ワンライで書いたものあげ忘れてました
    Perfumeさんの『ナナナナナイロ』がBGMです

    #曦澄
    #MDZS

    お題「旅」「春と夏なら雲夢、秋と冬なら雲深不知処がいいな」
    突然なにを言い出すかと思った江澄は視線を読んでいた書簡から横にいた藍曦臣の顔に移す。
    「雲夢は暑いけれどそれを楽しむ文化があるし、雲深不知処は寒いけれど雲夢にはない文化が育ってる」
    前を向いて座る彼は彫刻のようで江澄は見惚れてしまう。
    こんなにも美しい人が自分のことが好きだと言う。嘘であってほしいような本当であってほしいような矛盾を抱えていながら返答が先延ばしになっている。
    「貴方と過ごすなら互いの文化を教え合って過ごしたいのです」
    ずっと前を向いたままだった彼の顔と目線が急にあって胸が高鳴るのがわかる。
    「貴方とたくさんの事を体験して、沢山の話をして、沢山の喧嘩もしたいです」
    1尺程空いていた距離は曦臣の手がさ迷うように縮まり江澄の手の寸前で止まる。
    「貴方の返事はどれだけでも待ちます。ですがもし貴方が私に気持ちを返さなければいけないからと迷っているなら私は改めて伝えなければいけないことがあります」
    寸前にある指先から温かな体温が伝わってきて、あまりの熱さに身がすくみそうになる。
    「なんだ」
    声の震えを隠したぶっきらぼうな声に自分でも情けなくて心中で落ち込んでしまう。
    この男の隣だとどうしても劣っているのは自分だと分かっているのに断る勇気もでない。
    やっぱりなかったと断られるなら自分で断りたかったと叫ぶ心を止める。
    「私の隣はすでに貴方のものです。なのでもしよければ私が貴方の隣に座ることを許して頂きたいのです」
    藍家宗主ともあろう人が蟹のように顔を真っ赤にして自分に告白をしている。
    しかも今回で2度目だ。
    素直になってもいいんじゃないかとどこからか声がする。憧れの人から2度も告白されたのだ。気持ちを伝えてもいいかもしれない
    「貴方から私と同じ気持ちが返ってくるならそれは嬉しいですが……貴方が隣にいるというだけで私は嬉しいので……す」
    「私も貴方を好いている」
    江澄から手を絡めた。
    心臓がドンドンと全身を叩く音がする。相手にも伝わってほしくて絡めた手を胸にあてたが伝わっているだろうか?
    「ながらく保留にして悪かったな。認めるのが恐ろしくて堪らなかったんだ」
    絡めた手ごと抱きよせられて驚いた声をあげてしまう。広い胸からドンドンと叩く音が聞こえる。
    「江澄! 私はこの先変わらず貴方だけを愛し抜きます」
    「ああ。俺もだ」
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    NumanoSakana

    MEMO寂しさからの怒りでドラゴンになっちゃった江澄をつけねらう蜘蛛曦臣
    黒い狐の魏嬰と魏嬰が好きすぎて自分の毒に溺れて欲しい藍湛
    幼馴染みで、義兄で、師兄で、戦友で、敵になった夷陵老祖・魏無羨が江澄をおいて自ら操っていたはずの屍凶に八つ裂きにされて十余年。
    江澄の中で義兄は父のお気に入りで江澄が躊躇うことも簡単にやってのけ、英雄になりたがる、決して追いつけない憧れであった。だからこそ義兄を名乗る輩を捕らえて江澄の鬱憤を拷問で晴らしているうちに赤子であった金凌は生意気を言うほど大きくなった。だというのに義兄は一向に誰の身体も奪わず、金凌の顔を一度たりとも見にも来ず、江澄の不満を聞きに来てくれない。
    執務室で一人ため息をつけば机の上に音もなく鼬が登ってきた。江澄の使い魔であるこの鼬は彼が心配で顔を見にきたらしい。その使い魔の全身をありがとうと労うように撫でれば気持ち良さそうに寝転がる。その毛皮は滑らかで美しいきつね色をしていた。狐は義兄の獣だった。それは美しい黒狐で犬に似ているのに嘲るような顔が江澄はいつも気にくわなかった。突然キィと甲高い鳴き声がした。見れば穏やかに撫でていた江澄の手は薄く紫に輝く黒い鱗に覆われ指先にある蜥蜴のような鋭い爪が使い魔の柔い肉を突き破っていた。慌てて治療を施す手はすでに人のものに戻っており、この場面だけをみれば怪我をした獣を治療しているようにしか見えない。だが江澄はまたやってしまったとため息をつく。彼を心配そうに見る使い魔の視線が胸に刺さる。
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    MAIKINGポイピク小説機能試し投稿。支部にあげてる忘羨よりも先に人生で初めて書いた忘羨がこれでした。長くなりそうだったので途中で止まってます。序盤も序盤な中途半端なところまでしか書けてません。いつか完成させたい。
    転生要素あり現パロ忘羨(未完)  ──またか。
     藍忘機は目の前の光景に途方に暮れたような溜息を吐いた。またこの夢か、と。
     十五を迎えたあたりからだっただろうか。頻繁に同じ夢を見るようになったのは。
     はじめは音のない世界だった。月も星もない、暗いばかりの夜空のような天井が広がる空間、そこにひとりの男の背が見える。長身だが、痩身の輪郭。黒と赤の道服のような衣を纏い、腰まで届きそうな黒髪を頭の高い位置でひとつに束ね、漆黒の横笛を口許に構えている。しかし、その笛の音は藍忘機の元までは届かない。
     藍忘機はいつも彼の背中を見つめていることしかできなかった。足は根でも生えたかのように地面と一体化し、腕は重りでも吊るしたかのようにぴくりとも動かない。声さえあげることもできず、ただ瞬きを繰り返し、網膜に焼き付けるかのごとく黒い背中をひたすらじっと見つめる。藍忘機に許された動きはそれだけだった。
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