魚の目に水見えず 鶴丸国永が手回し式のレバーを回転させるたびに、硝子の器に白い花が降る。如何にも簡単な機構の手回し式かき氷機は、意外にも繊細に削れるものだ。
夏の風物詩を見守りながら、三日月は状況とは裏腹にささやかな緊張を、或いは身の置き場のなさを味わっていた。厨には今は鶴丸国永と三日月宗近の二振りしかいない。共に厨に来て先ほどまで居てくれた今剣は、かき氷が二人前できるなり厨を出て行ってしまった。相棒と食べるのだろう。
がりがりと氷が削れる振動が机に伝搬する。小さな氷の粒が音もなく積み重なっていく。開け放した窓から入る風が思いのほか冷たく通り抜けていく。涼しげな雰囲気とは裏腹に厨に漂う空気は沈殿していた。
ざりざり、がりがりと安っぽい刃が氷を削る以外の音はない。同じ部屋に居る二振りの間には沈黙が落ちていた。
何か話すべきだろうかと迷う。当たり障り無さを装おうとして、話す話題を探すことと自体が全くいつも通りではない左証だと内心で苦笑する。
いつもであれば、鶴丸国永が毒にも薬にもならない様々な話を三日月に振る。書物で読んだこと、この間の任務のこと、愉快だった仲間の話。三日月も相鎚し、同じような益体のない話に花を咲かせる。そうでなくても互いに黙っていたとして、こんな居心地の悪さを味わうことは今まではなかった。黙ったままであるもの不自然で、しかし、なんと声をかけたものか。三日月は黙ったまま、鶴丸が削り続ける三日月の分の氷を眺めていた。生まれたばかりの削り氷は時折光を取り込んで瞬く。
本丸にあるかき氷機は、数年前に審神者が骨董市で見つけてきたものだ。まだ資金に乏しいころ主が「ほぼ新品なのに安かった」と嬉々として抱えて帰ってきたことを覚えている。あれ以来、冷たい氷菓は本丸の夏の娯楽の一つだ。
かき氷機は気の抜けた表情のペンギンを象っている。頭の部分が開くようになっており、そこに氷の塊を入れて、大きなハンドルが生えた蓋を回すことで押さえつけられた氷が削られる。単純ながら労力の少ない機構をしている。
ペンギンは毎年夏の景趣に切り替わるとあちこちで引っ張りだこだ。使ったものはきちんと後始末して、専用の円盤型の氷を補充することが作法だ。それさえ守れば、誰でも自由に使ってよい。今日も、誰かがかき氷を作り始めたから貰いに行こうと今剣に連れられて、三日月は厨に顔を出した。まさかそこに、今現在最も顔の合わせにくい相手が居ようとは。
三日月が厨に入って、互いに互いを見止めた瞬間、鶴丸はぎくりと身を固めた。それはほんの一瞬で、ともすれば錯覚程度のものだったが、三日月にとっては相手の心情を知るに十分だった。思考が読み取れるほど親しいというのは、時に難点でもある。
発端は、先日の任務終わりの夜だった。
やや精神力を要する任務だった。気を張る場面も多く、更に予定外に長期になったことも隊員を草臥れさせた。三日月と鶴丸を含む他の面子も、目的を達成しようやく帰路についたときには全員疲れ切っていた。
その晩、一献どうだと誘われて三日月は鶴丸と酒を酌み交わしていた。共に飲むのは珍しくはない。上等な酒が手に入っただとか理由があるときもあれば、訳もなく空いていたから誘い誘われることもある。特にこんな任務の後はよく集まった。最早、ふたりだけで杯を重ねることは、疲労した心身に本丸に戻ってきたことを実感させる習慣になっていた。
この日は三日月の部屋だった。私室に集まることが一番多かったが、時には庭や本丸の天守、橋の欄干に凭れて杯を呷ったこともある。理由も場所もさほど重要ではなく、訥々と言葉を交わし、合間に酒を飲む。静かな時間を三日月は気に入っていた。
窓も障子も開け放した部屋の中で、吹き込む風を浴びながらつまみはほとんど出さず、話の花を肴にしながら程よく飲んだ頃合だった。ふとした会話の切れ間、一口酒を含んで飲み下す。ゆらゆらと上げた視線の先に鶴丸がいる。彼の、いつもは快活に動く表情がぼうっと三日月を眺めている。疲労もあって酒精が回るのが早いのだろうか。三日月の思考も霧がかったように頼りない。しばらく二振りは視線を送りあった。
「きみがこんな風にきれいに見えるのは、何でだろうなぁ」
初めて三日月のことを見つけたようなあどけなさで、鶴丸がぽつりと呟く。
「散々見慣れた顔だろう」
「は、そりゃそうだが、な」
向かい合って座っていたものを、距離を詰められる。そうすると、三日月の視界はほとんど鶴丸の姿だけで満たされた。二人きりなのだから当たり前の事だが、どうしてかそれだけの事が殊の外、身の内に響いた。
三日月が動こうとしないのを見て、尚も鶴丸はぐっと膝を寄せてくる。もう殆ど隙間は無かった。
「こんなようなのは、覚えが無いと思わないかい」
のぞき込んだ黄金の両目に、蜜のような期待が満ちているのが見て取れた。己が同じような目をしていることも。確かに、こんなに近くに寄ったことは無かった。と思った頃には唇が重なっていた。冷たそうに見えた薄い口は、驚く程に熱を帯びている。二度、三度遊ぶように啄まれて薄い舌が隙間から入り込んでくる。口蓋を撫でられて背骨がしびれた。
拒む気にはなれなかった。平素の理性は、酒気に溶けてしまったようだ。それでもいつでも冷静なままの一部が警鐘を鳴らしているが、一枚隔てた遠いところにある。
投げ出していた右手を掴まれて水かきと指のあわいをなぞられる。鶴丸の細い指は唇と正反対に冷たくて、それで自分の身体も随分熱を持っていることに気がついた。
このまま流されてしまうのか、と思い始めたころ不意にかちゃりと音が鳴って、揃って体を震わせた。我に返ったようにはっとして離れる。見ると、三日月の寝衣の袖が、脇に置いた盆に触れたようだ。猪口が倒れている。空気がすっかり醒めていく。
飲みすぎたな、と掠れた声がでた。鶴丸は、ああともうんとも言えない返事をしてからバツが悪そうにもう自室に下がる旨を述べて、出て行ってしまった。それから、まともに話していない。
互いに憎からず思っていることは、最早二振りの間では公然の秘密だった。
それを暴かず、また律し、境界を守ることは一度も言葉で確かめたことのない、正に不文律で、暗黙の了解のうちに定めた掟をこれまで守ってきた。そう振る舞うことに三日月にも自分なりの考えや事情があったし、鶴丸もそうであったのだろう。
それでも互いに距離を置くことがなかったのは、臆面なく言えば、やはり思い合っていたからだろうと思う。
あくまで友として、気の置けない立ち位置を守ろうと保身した。互いの協力無くして成り立たない努力は上手くいっていたように思う。その長く続いた均衡が、あの晩初めてぐらぐらと揺らいだ。
あれから幾日か過ぎたが、まだまともに顔を合わせていなかった。互いにそれとなく避けていたせいだ。日頃どのように過ごしてどこに行けば会えるかはよくわかっている。顔を合わさないようにするのは容易かった。
あの夜の出来事に触れずにこのまま流してしまうか、言葉を交わしてみるか、迷っている。そして、今日この場で鶴丸もその迷いを抱えていることに気がついた。
鶴丸は、まるでかき氷機と一体になろうとするかのように無心でハンドルを回し続けている。気がつけば、氷を受け止めている器は山盛りで、今にも端からこぼれてしまいそうだ。三日月は渡りに船とばかりに口を開いた。
「鶴丸、溢れそうだぞ」
「え。あぁ、そうだな」鶴丸は我に返ったようにハンドルを手放し山盛りの削り氷を確認すると、取り出して空の器と入れ替えた。「これ、きみのな。冷蔵庫から好きに出してくれ。いろいろあるぞ」
ブルーベリー、いちご、パイナップル、黒糖に小豆。羅列される単語を聞きながら、三日月は立ち上がった。いつもの「お前のおすすめにしてくれ」という言葉が喉につかえて出てこなかった。素知らぬふりで甘えてみせればよいものを、と己が事ながら内心歯噛みする。
再び何某かの使命に駆られるように氷を削る鶴丸の横を通って冷蔵庫を開ける。赤、青、緑、黄色とお馴染みのシロップが入った瓶が並んでいたが、どうにも決めかねる。切った果物が入った容器がいくつも重なっていた。やや暫く整然と整理されたそれらを眺めた。
「どうした?」
「いや……」冷蔵庫は、あまり長く開けていてはいけないのだった。何も出していないがひとまず三日月は戸を閉めた。
「なんだ、決まらないのか?」
「目移りしてしまうな」
「早くしないと溶けちまうぜ」
決めてしまったら立ち去らねばならない。と言うことが頭の端に浮かぶ。鶴丸の呆れたように急かす声は少し固さが抜けていて、いつもの調子を取り戻しているように聞こえた。
「この間の、事だが」
切り出したものの、言葉が続かない。どうにか普段通りにせねばという一心だったが、どのように振る舞えばよいか妙案も無い。そしてさらに元通りにしてしまってよいのかという疑問も生まれる。
言い淀む三日月を見かねたか、鶴丸が先に口を開く。何でも無いような軽さだった。
「この前は悪かった。正直かなり疲れてたからな、ちょっと魔が差しただけだったんだ。忘れてくれ」
聞くものが聞けば憤るような大概な言い訳だが、それが本心ではないことは彼を見れば明白だった。あの夜一度だけ晒した本心を、今どういうつもりで笑顔の下に隠したか、解らない三日月では無い。故にこちらも笑ってみせるしかなかった。
「あれには流石に俺も驚かされたぞ」
「あぁ、次はもう少しマシな驚きを提供しよう」
やはり何も言うべきでは無かった。自分で発した言葉にありありと傷ついた鶴丸を見て、三日月は後悔した。何事も無く流れたというにはあまりにぎこちなかった。
「あ、今日は鶴丸さんだったんですね。ボクたちもかき氷、いいですか?」
不意に厨に入り込んできた声に、三日月は驚いて振り返った。いつの間にか、暖簾の垂れた入り口に内番着姿の物吉貞宗と亀甲貞宗がいた。
鶴丸も全く気がつかなかったらしく、面食らった顔でふたりを凝視している。声を潜めていたわけでもない。恐らく会話は聞こえていただろうが、こちらの動揺を貞宗の兄弟は全く意に介した様子はない。
「あぁ、もちろん。いいぜ」
「さっき今剣くんとすれ違ってね。ちょうど今作っていると言うからご相伴にあずかりに来たよ」
「ふたりは当番だったのか。それはご苦労様だ。外は暑かったろう」
「それはもう。一段落ついたので休憩です。今日は美味しそうな茄子がとれたんですよ、夕餉が楽しみですね」
「そいつはいいな」
言いながら鶴丸は再び氷を削り始めた。ガリガリとした音が厨に戻ってくる。
第三者の介入で三日月はどうにかいつもの調子を取り戻した。しかし、話の続きはまた改めるほかなさそうだ。ここはひとまず退散しようと、三日月は再び冷蔵庫を開けてシロップの瓶を確かめもせずに取る。いちごだった。
取るものも取り敢えずかき氷にシロップを掛け、やや掛けすぎた気がしながらも再び瓶を冷蔵庫にしまい厨を出ようとした。が、「三日月さん」と、呼び止められてそちらを見るといつの間にやら苺の入った器とチューブを持った貞宗兄弟がいる。
「どうせなら苺もどうですか?」
「うん、それなら練乳もいいと思うよ」
「あぁ……そうだな。では貰おうか」
亀甲と物吉に代わる代わる世話されてかき氷が豪華になる。「これも必要だろう?」と亀甲にスプーンも追加された。
「三人とも──」
「あれ、鶴丸さんはもう食べましたか?」
礼を告げて厨を離れようとした時、物吉が鶴丸に声を掛けた。つられてそちらを見る。ちょうど、貞宗兄弟の分を作ろうとハンドルを回していた鶴丸は、いきなり水を向けられてはたと瞬いた。
「いや、まだだが……」
「じゃあ、交代しましょう。折角ですから溶けないうちに」
にっこりと笑う物吉から放たれる不思議な強制力によって、鶴丸は流されるままに一つ出来上がっていたかき氷を持たされて厨から追い出された。何故か三日月も一緒だ。「いや、きみたち休憩中だろう?」という鶴丸の抗議は黙殺されていた。いつの間にか鶴丸のかき氷にも赤いシロップと練乳がかかっていて半分に切った苺が乗っているし、三日月は二人分のスプーンをもたされていた。鮮やかな手際である。まだ仕事があるだろうから、二人はきっとそのうち同じように厨に来た誰かと交代するつもりなのであろう。
「やれやれ、追い出されたな」
「うむ」
顔を見合わせて苦く笑い合った。確かに共用空間でする話ではなかったかもしれない。仕方がなく二振りは歩き出した。示し合わせるでもなく同じ方向へ向かい、人気のなさそうな濡れ縁でなんとなく並んで腰を下ろした。それに先ほどまでのぎこちなさを覚えなかったのは、物吉と亀甲のおかげだろう。
ようやく落ち着いてかき氷を口に運ぶ。甘ったるい冷たさが熱い喉を通り過ぎていく。昼を過ぎて日は少し傾いたが、黙っていても汗ばむくらいには暑い。眺めた庭のあらゆるものが太陽の光でちかちかと白んで見える。濡れ縁はちょうど日陰になっていて
苺はよく熟れていて甘かった。練乳との相性も言うまでも無い。だが、鶴丸はここまで甘いと得意ではないだろう。案の定、横では氷菓を食べているとは思えない渋面で鶴丸がかき氷を頬張っている。
「お前には甘すぎるか」
「まぁ、な。まずいことは無いが」
折角の二人の好意を無碍にはできないのだろう。苦い顔で頑張っている様子がおかしくて三日月が笑っていると咎めるような視線が飛んでくる。「笑ってないでここちょっと貰ってくれ」と、練乳がかかった部分を示されるので、スプーンで掬って取ってやる。口に含むとやはり甘かった。
「さっきの話だが」さくさくとスプーンで氷の山を崩しながら鶴丸が切り出した。
「あぁ」同じくさくさくやりながら答える。片手間でする話ではないが、片手間でなければ話せないと感じた。手に持った器が汗をかいていて手指を濡らす。
打ち明けようと思うんだがと、続く言葉に知らず唾を飲み込む。
「俺はきみが考えていることをわかってはいるが、全部を承知していると言うわけでもない」
「うん?」
「まぁ、できれば煩わせたくないとも思うが、こればっかりはなぁ。概ね同意見だと、自分でも思ってはいたんだが、意外とそうでも無いと気がついたと言えばいいのか」
鶴丸は珍しく要領を得ず迂遠な言葉を重ねていく。独り言なのか聞かせているのか曖昧なそれを、三日月は聞いているしかなかった。
「つまりはもう限界だ。俺はきみを好いている」
望まれていないようだからこれまでは言葉にしなかったが、もういよいよ限界だ。さっきも有耶無耶にしようとしたが、やっぱり無理だ。大体、きみの身辺が落ち着くまでどれだけ待ったと思ってる。確かにはじめの頃は惚れただのなんだのは剣筋が鈍るだとか真面目なことを考えたりもしたが、もう今更だろう。俺たちは二本足で歩いて動いて毎年かき氷かっ喰らっているんだぞ。もうこう来たら何をしたって刀は刀だ。間違いはしない。例え美味いものを食ったとして、それで刀を握れなくなるかっていう話だ。それにきみは飴と鞭のバランスがおかしい。いい年した老刀が無邪気に無防備なのはどうなんだ。俺をどうしたいんだ。質が悪い。安心されるのは悪くないが、俺は顕現してこっち平静を保つのが得意になったぜ。俺は驚きたいんだが。いや、違うな、驚いてはいるんだ。心臓がいくつあっても足らん。この前だってそうだが、その前の──
「……少し、落ち着け」
「んぐっ」
長い間の暗黙の了解が崩されて呆けている間に、今度は鶴丸の堰を切ったような訴えが始まって面食らう。しかも途中から何かしら趣旨がおかしい。美味いものと一緒にされていなかったか。
うるさい口に練乳を掬ったスプーンを突っ込んでやると、鶴丸は苦い顔をしておとなしくなった。嫌そうな顔をしながら口に一度入ったものはきちんと飲み込む。
「なんだよ、まだまだ言いたいことはあるぞ」
「お前、今まで待っていたのか」
「はぁ。そうだよ。待たせてる自覚はなかったろうがな」
そっちには、とぞんざいで投げやりな言葉もいただく。確かに、三日月は己に掛かる様々な事象を鑑みて、何か一つに肩入れすることはすべきでは無いと判じた。特にそれに期限を設けたつもりもない。勝手にそれは鶴丸も同じことだと思っていたが。
「三日月の考えることも解るけどな。戦場に出てれば、明日は当たり前に来るものでは無いというのも実感が迫る時もある」
「あぁ」
「しかし、そんなもん万物の摂理だ。明日全てが無に帰しても、今日きみの手を取らない理由にはならない、そう考え直したんだ」
言いながら、さっき突っ込んだスプーンが苺と一緒に戻ってきた。シロップの甘さと果実の酸味が舌に広がる。
「そういうわけで、俺は今返事を待っているぞ。ほら」
思ってもみないことになった。手の中で滑る硝子の器を頼りなくつかみ直して見たりする。三日月は注意深く己の内心を探ってみた。どうやらかなり待たせていたこと自体は申し訳無く思う。その上で、さぁ、どうだろうか。
「そろそろいいだろう。どうか是と言ってくれ」
日陰の中で、あの夜のように輝いた黄金を見つめて、三日月は口の中の苺を飲み下した。
「だって、いい加減可哀想でしょう。もうあんまり見ていられなくて」
今まで不介入を貫いていたのに何故突然後押しすることにしたのか、と亀甲が弟に問うと、彼はこう答えた。古刀二振りとよく任務を共にする物吉は、彼らの付かず離れずもどかしい距離感を間近で見てきた刀のうちの一振だ。
物吉の言うことも最もだと、亀甲は同意を示した。
「`待て`もあんなに長いと間違いなく身体には良くないだろうね」
何事も行き過ぎは良くないものだ。双方同意で節度を持って楽しむに限る。三日月宗近は旧知の一人ではあるが、悪気もなく気が長いので相対した方が折れねばならない場合がある。それに正面からやり合おうとしたならば相当の根気が必要だ。
「三日月くんもそういうものだと納得するのが早いタイプだし」
「大事なものほど見えているようで見えてないってよく言いますよね」
がりがりと氷を削って、物吉は機嫌良さそうに言った。
二〇二四年八月二四日
小米紫(@kogome6_mr)