レイジーサンデー「んぁ? あ、コーサカ。おはよ~」
「……アンジョー。なーにやってんだ」
「ん~~? ここって日当たりいいでしょう。だから、あったかーいベッドから全然出れなくって」
外は冷たい風がびゅうびゅう吹き付けてやたら寒いし、アンジョーの家でゲームでもしながらのんびりしよう、と二人で決めていた日曜日。
約束の十一時ちょうどに彼女ん家のインターホンを鳴らしたら、アンジョーではなくおばさんが出て来て「ごめんねぇ。あの子、まだちゃんと着替えてないみたいで」と口に手を当てながら笑っていた。
「具合でも悪いんですか?」と聞いたら「やだ! 全然そんなんじゃないの。ただの寝坊よぉ」――と親子でよく似たのんびり口調だったので、遠慮無く上がらせて貰うことにした。
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