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    まどろみ

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    まどろみ

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    七灰。安心安全健全三拍子揃ったDom/Subパロ。しぶにあげている小話1に入ってるものの続きですがこれだけでも読めます。ギャグ

    #七灰

    よいこのどむさぶ前回までのあらすじ
    健全なDom/Sub生活を送っていた七灰が無事成人を迎えた。未成年フィルターが外れたので早速七海は灰原をプレイに誘った。

    ***

    「誕生日おめでとうございました!というわけで灰原、早速今日のプレイをはじめるぞ!」
    「よろしくお願いします!」
    僕の誕生日の翌日、妙に張り切った七海とベッドの上で正座になって向かい合っていた。
    「成人したからって何か変わるかな?」
    「stripで服がダメにならない」
    「それは助かる」
    stripは七海が僕に使うコマンドの一つ。服が破れて四方八方に飛び散ってしまう単語。任務で無茶をしそうな僕を止めるために使われるが、その度に服を新調しなくてはならなくて大変だった。
    「全裸は問題じゃないのか?」
    「別に」
    七海が嫌じゃなければ全裸だろうが内臓飛び出ようが動けるけどと言うとそれだけはやめてくださいと土下座をされる。八割本気だったけどやめておいた方が良さそうだ。
    「成人したことで新しいプレイもできるようになったみたいだから試したい」
    「わかった」
    頷くと七海が僕の瞳をじっと見つめる。翡翠色の瞳に吸い寄せられながら七海の声に身を委ねた。
    「では…strip」
    いつもなら服が弾け飛ぶが今日は何も起こらない。すとりっぷ、ストリップ…?と意味を考えていると無意識にTシャツを脱いでいた。
    「あれ?」
    「…present」
    プレゼント…と繰り返しながら綺麗にTシャツを畳んで七海に差し出す。受け取ってはくれたけど、その後のため息で僕は失敗してしまったのだとわかった。
    「ごめん!言われた通りにできてないんだよね?」
    これじゃSub失格だと狼狽えると七海の目が揺らぐ。
    「いや、灰原のせいじゃない。プレイに応えてくれてありがとう」
    ぎゅっと抱きしめられ頭を強く撫でられる。犬のようだと五条さんには笑われるけど、こうして力強く褒められるのは愛されてる感じがして僕は好きだった。
    「…まあ、そのあたりの知識は追々つけていこうか」
    「うん、がんばるね!」
    わからないことだらけだけど、七海のsubとして立派になりたい。拳を握り締め天に向けると彼の顔が優しく緩んだ。



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    TRAINING七灰♀。バレンタインデーとホワイトデーの続き。ほのぼの
    可愛い君がいっぱい見たい単独任務が終わり、次の任務に行く補助監督を見送り徒歩で帰宅する。その道中で女性物の服屋にある一つのマネキンに目が止まった。正確にはマネキンが着ている服に。白のブラウスにカーディガン、ロングスカートとショートブーツという春らしい装いだ。
    (これなら灰原も着てくれるだろうか)
    頭に思い浮かべるのは愛しい恋人の姿。彼女の名前は灰原雄、高専の同級生だ。付き合いだして半年経つが七海には悩みがあった。等級違いの任務で負傷して以降、彼女が男物の服しか着ないのだ。それまで制服は通常の上着とカスタムのキュロットを着用していたのに、復帰時には上着は短ランに、キュロットは男子と同じズボンに変わっていた。私服も今までは可愛らしいものが多かったのに、最近はパーカーとジーンズのようなシンプルな装いばかりになっていた。それが彼女の好みなら文句は言わない。しかし、一緒に出かける時に同性に羨望の眼差しを向けていることを七海は知っている。だからこそやるせなかった。一度「前みたいに可愛い服は着ないのか?」と聞いてみた結果「可愛い服の似合う女の子と付き合えば?」と返され大喧嘩に発展してしまったので以降服装の話題は出さない様にしている。格好いい彼女ももちろん素敵だが、それ以上にいろんな姿の彼女が見たいというのが本音だった。
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