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    Dochi_Kochi28

    @Dochi_Kochi28
    習作も完成品もワンドロもごっちゃごっちゃ 自家発電が6割です
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    Dochi_Kochi28

    DOODLE「あの人の旅路を追いかけて」
    星唄のあと。ある旅人が砂漠を訪れる話。
    旅人が誰なのかはご想像に任せます。
    「ある旅人の話」


    後、5、4、3、2、1。

    「やった…。」

    着いた、と同時に今まで体を支えていた力は抜けて、杖がわりにしていた槍にもたれかかるようにその場にすわりこんでしまった。

    砂漠の中のオアシス、と言う場所だ、と「あの人」がくれた書物に書いてあった、と思う。

    眼前に広がる澄んだ水はつよい日差しを受けてまるで宝石みたいだ。

    背負い袋から水筒を取り出し、中身を、自分でも信じられない勢いで喉に流し込む。
    それだけで体中が息を吹き返すみたいに感じられた。
    息を吹き返した頭を持ち上げて、もう一度目の前のきらきら光る泉を見つめる。

    「あの写真の通り、これは美しい…。」

    「おねーさん、おねーさん、大丈夫クポ?さっきからため息ばっかりクポ。」
    声のする方を向くと、白い熊、いや、ブタ?とも似つかない生き物がいた。

    [newpage]

    「クポ?モグたちをみるのは初めてクポ?」
    やけにクポクポしゃべる白くてふわふわしたもの。確か、

    「これが、あの、モーグリ?」

    ガシッ。
    あぁ、あの、ぬいぐるみそのものだ!あの人が送ってくれたそのままの形だ!

    「クポクポ!おねーさん、はなすクポ 944

    Dochi_Kochi28

    DOODLEアトルガンの秘宝のネタバレ並びに「特定のシーンのIF展開」が含まれています。
    パラレル作品が苦手な方は閲覧にご注意くださいますようよろしくお願いします
    「隻眼の獅子」  

    「あいたたた。」

    急ごしらえの右腕の「代わり」が悲鳴をあげる。なじむまでに半年はかかる、と言われた。それでも最近やっと動かせるようになった。

    右側が真っ黒の視界には、随分慣れた。代わりに自分の「普通ではない」聴覚に救われた気もする。右目の代わりに右耳が「目」になってくれている、とでもいうのだろうか。おかげでこの大通りを人にぶつかることなく、今、歩けている。

    馴染みの茶屋で、いつも通りにチャイを二杯。最近開発された試作品の保温容器に入れて貰う。それから、いつものイルミクヘルバスも注文した。今日はいつもと違って、持ち帰りだけれども。


    「よう、若いの。いつものお嬢ちゃんはどうした?」
    「今日はちょっと。仕事が忙しくて。」

    チャイの入った保温容器と、イルミクヘルバスの入った包みを提げて、元来た道を戻る。
    帰ったら、また整備を頼まないといけないな。
    整備中、また物珍しさにやって来ないと良いけれど。

    「オートマトンをみてるから、平気だもの!」
    出来上がったばかりのこの義手を、綺麗な宝石みたいな目をかがやかせて、あちこちみられたのは、その、控えめに言って心臓に悪か 2591

    Dochi_Kochi28

    DOODLEちょっと書いてみた、「FF11 竜騎士ジョブ取得クエスト」のお話です。
    なるべく原作寄りにしていますが、ちょっとだけ変えてあります。

    FF11のミカン好き…竜騎士様に捧ぐ。
    大きな大きなお山がいっぱいある中に、ひときわ大きな大きな竜の骨がありました。

    その骨のちょっとしたくぼみには、今、ふしぎなふしぎな卵がのせられていたのでした。

    「この卵は、ドラゴンの卵かもしれません」
    そう言われた一人の冒険者は、見つけた卵を孵すべくこの大きな竜の骨に来ていたのです。

    まだかな?まだかな…と冒険者は不思議に思いながら、待ち続けました。卵は持ってくる間不思議に暖かいままでした。


    ぱき!ぱきぱき…
    卵が割れる音と一緒に振り向くとそこには、お空みたいに青い色をした体の小さなドラゴンが殻を破っていました。
    不思議なことに、このドラゴンは生まれて間もないと言うのに、自分の翼で空に飛び上がっていたのです。

    でも、すぐにドラゴンは地面へと叩きつけられてしまいました。

    悪い騎士がドラゴンの血を欲しがって、生まれたばかりのドラゴンを剣で切りつけてしまったのです。


    冒険者はすぐにドラゴンの手当てをしました。幸いにも、ドラゴンの傷は深いものではありませんでした。

    そうして駆けつけてきた竜殺しの騎士と一緒に悪い騎士を追いかけました。

    冒険者の背中には怪我をしたドラゴンがい 1132

    Dochi_Kochi28

    DONE喰種ワンライ 過去お題挑戦 お題「IF」
    絵にかいたドーナツのお話の文字バージョン。
    亜門さんとアキラさん
    「種類が多いな。何が美味いいんだ?」
    「チョコがかかっているものやクリームが詰まっているものがあるから、甘すぎるのが苦手ならさけたほうがいいな。」
    そういわれた当人。左手には白いトレイ。右手にはトング。彼女が獲物を狙うような目つきでガチガチ、とトングを鳴らして色とりどりのドーナツを物色・・・いや、何を買ったものか迷っているのには理由があった。
    「前のキミなら全種類1個ずつでもよかったのだが」
    「まぁ・・な。でも、さすがにそこまでしたことはなかったぞ。」

    血中のRC細胞が800台にまで安定して、味覚テストもクリア。
    その場に在ったビスケットも難なく平らげた。ここまで来るのにかなりの時間がかかった、とは思う・・・が実感はまだわかない。
    「まぁ、さすがにまだ食べすぎちゃだめだよ。胃が慣れていないと思うから」
    と、博士から釘を刺された彼を連れ出して向かったのはドーナツショップだった。
     しかし、彼女が認識しているドーナツショップのメニューはこの数年で種類が増え、結果として頭を抱えながらドーナツを選ぶことになったのである。

    「アキラ。俺が選ぼうか。」
    「嗅覚は平気なのか」
    「あぁ。任せてく 872

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    DONE(文字書き)
    喰種ワンライ。(題材とストーリー作りで苦労したので文字少な目)
    お題 「夢」
    アキラさんと亜門さん。まっすぐに喰種捜査官を目指した二人が、コーヒーを飲みながら考える話
    「なぁ。アキラの将来の夢って何だったんだ」
    何気なく、晴れた青空を眺めて、いつものコーヒーを口にしながら彼はそういった。
    「無論、喰種捜査官だな。いったいどうしたんだ」
    少し彼は黙ってから、返事をした。
    「・・・眼帯の娘に聞かれた。俺が子供の時、何になりたかった?と。」
    なるほど。彼女らしい質問だな、と思った。
    「君は、なんて答えたんだ」
    「同じだな。喰種捜査官になりたくて、たくさん勉強した、と。ただ、なぁ。」
    「ただ?」
    「ただ?」
    しばらく口ごもり、頭を掻きながら渋い顔をして口を開く。
    「今の6歳児に言う話だっただろうか?と思ってな。なんというか、もう少し平和な・・・。」
    そこまで聞いて、私の頭の中に、目の前の男が野球帽をかぶって金属バットを手にする姿やら、白いヘルメットをかぶってバイクに乗る姿やらが思い浮かんで、危うく口にしたコーヒーを吹き出しそうになった。
    「・・・お前、何を想像した」
    「とりあえず、君がパティシエというのは、ないな。うん。」
    「なんでだ。」
    自分のマグカップを口につけながら、怪訝な顔をする。
    「君が細かい飴細工やデコレーションケーキを作る姿が想像できな 700

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    DONE喰種の「ワンライ」
    お題 「家族」

    アキラさん亜門さんの家族写真の話。
    多分アキラさんは写真とか大事にしてるけども、亜門さんの家族とか孤児院時代の写真は残ってないだろう、と考えてこんな流れにしました。

    「○○のプリクラにイケメンとめっちゃきれいな人はいってったんだけど」となんとカッターに軽く騒ぎになってたとかどうとか
    お題 「家族」
    部屋の片づけを手伝っていた時のことだった。かつての上司と一緒に写った、あいつの幼い時の写真を見つけた。アルバムを探し、空いているポケットはないか、とパラパラと写真を眺める。
    こんなに柔らかい笑顔をしているあの人も、アイツも初めて見たかもしれない。入学式や卒業式。誕生日。何気ない散歩のときに撮ったであろうと思われるようなありふれた写真まで。
    なんだか、眺めていてついついにやけてしまう。

    「おい。何をにやけている…む、懐かしいものを見ているな。」
    背後から写真の主であるアキラがのぞき込んでくる。つい、写真の中のアキラと目の前のアキラを見比べてしまう俺の考えを見透かすように彼女は微笑んだ。
    「どうだ。幼いころの私は。」
    「まぁ。な。 ・・・」
    そのあと、いくばくかの沈黙の後。
    「そういえば、君には・・・」
    そう。俺には。
    「あぁ。こういう頃の写真はないな。」
    「ふむ」

    ふむ、と口にした後、彼女がもってきたのは携帯電話だった。
    「撮るか」
    「べ、別に俺は・・・」
    言いかけた俺の左腕を素早くつかみ、ソファに引きずり込まれた。
    「もう少し頭を寄せてくれ・・・」
    「首が痛い。 801