慢心それは少しの慢心。
1度目の浮気を簡単に許されたから。
こいつらなら多少の事では離れていかない。
許してくれるだろう、と。
最初から『そういう奴』という風に演じてきたからもう少し大丈夫だろう。
ここまでしてもあいつらはまだ自分を好いてくれるだろう。
どこまで行っても、きっとあいつらは俺を見捨てはしない。
だって俺の事が好きだから。
許される度に歯止めが効かなくなってくる。
「しゃーないなぁ…俺らじゃなかったらとっくやでとっく!!」
「ほんまにな!次はないからな!」
そう言いながら笑って迎え入れてくれる2人の腕の中は自分のした事とは裏腹に大層心地が良かった。
そんな事を何度も何度も繰り返す。
その心地良い時間を味わう為に何度も何度も。
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