貴方がいい「・・・はぁ、はぁ」
その日は、体が熱くて、つらくて。
ベッドに横になり、闇ノと精神の中で、一緒に眠っていた。
仕事の疲れが蓄積していたようで、私達は熱を出してしまった。
私達、といっても身体は一つしかないのだが。
稀にこうして体調不良を起こすことがあると、いつも高熱にうなされる。
そうなると、シュウの精神は不安定になり、闇ノと光ノの境界線が曖昧になる。
お互いの意識の外でふわりふわりと入れ替わってしまうのだ。
体調が悪くなると、闇ノの彼氏であるミスタがいつも看病に来てくれて、飲み物や食べ物などを用意してくれる。
「シュウ、大丈夫?」
「うん、ありが、と、・・・・・・いつもありがとうございます、ミスタ」
「あ、光ノ・・・。ほんと無理すんなよ」
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