獅子の献身、王への忠誠この話を書くまでのあらすじ
フォロワーさんのイザ獅が良きだったので、私、書きました。
イザ獅風味
最近思ってる。獅音ちゃんやられすぎ問題……
☆☆☆
あの人から犬、と呼ばれるのは嫌いじゃなかった。はぐれ者で、喧嘩しか出来ない自分の事を、傍に置かせてくれる。ひとりぼっちの世界で、あの人だけは、暗い世界の中で輝いて見えた。だから、あの人から与えられたものは全て大事にしようと思っていた。与えられたチーム、与えられた任務、与えられた……
「お前に族の頭は不釣り合いだ」
目の前で鮮烈に彩る黒と金。ポンパドールの髪の男から繰り出された蹴りが、俺の意識を狩るために、仕留めるために音をあげ、着弾する時を今か今かと待ち望んでいる。
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