105@海自艦擬人化 @sanpomichi105 置いているものは順次くるっぷへ移動します。Tumblerもあるのでお好みで。 ☆quiet follow Yell with Emoji POIPOI 83
ALL 本編 番外編 3_affection お遊び 紹介 セルフ二次 105@海自艦擬人化MEMO成長記録:②の場合(5203視点)うちのおふね 2020/07 ふねらしい形に組み上がってくるころになると幼いこどもの姿をした存在が現れる。僕のことを僕の兄が見付けてくれたように、いま造られている護衛艦(らしいこども)をぶんごさんが抱いて戻ってきたのが先日のこと。話を聞いたところ、なんとなく気になって本体を見ているといつの間にか隣にいたらしい。 2020/09 はじめのうちはほとんど眠っていた子も少しずつ動き回るようになった。でもまだお喋りは出来ない。こちらからの声は届いている様だしたぶん理解もしているけど、正式に命名されるまではそんな感じらしい。それ以上に、人間からはまだ見えないからぶつかってしまわないよう目を配るのが思ったより大変。 2020/11 600 105@海自艦擬人化DOODLE②祝・就役。今日のはなし。門出の日に 夜中からからパラパラと降りだした雨は式典が終わる頃になってようやく止んだ。ただ相変わらず空はどんよりとした雲に覆われていて、ようやくスタートラインに立った喜びよりも知らないひとだらけの新天地へ向かう不安感が勝る今日の心情を気取られているかのようだ。 今朝はあんまりにも酷い顔をしていたのか、あき君から途中まで一緒に行こうか? とまで言われたくらいだった。図星を刺されたことについ苛立って、もう子供じゃないんだから放っておいてよ。と当たるように言い返してしまったのは反省している。気持ちは嬉しかったけど素直になれない自分に落ち込んで出港準備が進む艦内でひとり唇を噛む。子供じゃないんだと自らが発した言葉を反芻した。道なき道の先頭を歩き後に続く者達へ道しるべを作るのが自分に課された大事な仕事だ。決意を新たに俯いていた顔を上げてすっと前を見据える。 659 105@海自艦擬人化DOODLE5203+5202。寝相の悪い兄弟(捏造甚だしいですね!)包まれる「僕さぁ、もしかして寝相悪い……?」 いちご大福の包みを剥きながら隣に座る次兄に問い掛ける。どうやら多くのひとたちは寝ている間に毛布を蹴飛ばしさないらしい、と気付いたのは艦で生活をするようになってからだ。 問われた次兄は一緒に過ごした数ヶ月を思いめぐらせるように、しばし考えてからゆっくりと口を開いた。 「……一般的に良い方、ではなかったな。だけどベッドからはみ出さなければ気にしなくていいんじゃないか。そのうち落ち着く」 「それなら先に教えてくれたら良かったのに」 つい膨れっ面をして抗議の声が出る。 「僕もあちこちぶつけて起きることはしょっちゅうだったから、言うほどのことではないと思っててね。バラすと怒られそうだけど、ひびきは一度ベッドから落ちてるし」 448 105@海自艦擬人化DOODLE5203+②+4002。去年の話。らくがきですよ。子守り いまはしもきたさんが使っている部屋から子供の声が漏れ聞こえてくる。くまのが遊びに来ているのだろう。随分と騒がしい。強めにノックを鳴らしたら無事に聞こえたようで「どうぞー」と笑い声に混ざって返事が届いた。 お邪魔します、そう言いつつ扉を開け顔を上げた先には所謂お馬さん状態の二人と目が合う。普段は筋トレに使っているのだろう、マットまで敷いて。 「あのね、艦載機ごっこしてる!」 疑問を口にする前にくまのが言う。 「筋トレの負荷にちょうど良くてね」 次いでしもきたも続く。つい先ほどまで仕事の邪魔をしているんじゃないか、と心配したのは杞憂だったみたいだ。これ置いておきますね。と預かってきた書類を棚に置き、部屋を辞する。扉を閉める前あと五分! とねだる声が聞こえた。 335 105@海自艦擬人化DOODLE5203初めての帰省。次兄(5202)と向かい合っててお喋りしているみたいなので。変わるもの、変わらないもの 遅い日の出を沖合いで迎えた。暦の立春こそ過ぎたとはいってもまだ冷え込む日が続く。居住区を出る前にもそもそと着込んでから外へと繋がる扉を開いた。初春のやわらかな日差しのなか、旅立ちの期待と不安を膨らませながら振り返り際に見た、思い出深い景色。今朝はあいにくと雲が多くてしばらく経っても薄暗いままだったけれど。 接岸のため近付くにつれ、見えてきた真新しいロゴマーク。確実に一年前と違う部分に、なんだか初めて呉へ入港したときと同じくらいに緊張してしまっていた。身体が強ばっているのは寒さのせいだけではないだろう。 「……お邪魔、します」 艦から降り立ってぽそ、と発した言葉は少しぎこちない。よく知る、生まれ育った場所だけれど、もう自分の家ではないんだなぁと寂しさを抱く。そんな自分の内心を知ってか知らずか、出迎えてくれた次兄は静かに「お疲れ」と返してきただけだった。あまりにもいつも通りの落ち着いた声と変わらない物静かな様子を前に、ゆるゆると張りつめていた糸が解れていく。顔を上げ他人行儀な間合いから一歩詰めれば、ふっと薄く笑って帽子越しに頭をぽんぽんと叩かれた。子供の頃のようなやり取りに目を見合わせて笑い合う。 557 105@海自艦擬人化DONE404命名話。403目線。追いかけてきた存在と生まれたての子を同じ名前で呼ぶのを最初のうちは慣れないんじゃないかなと次代への意思 夜からパラパラと降っていた雨は幸い止んだようだ。ただ、空を見上げるとまだ今にも降り出しそうな曇天が広がっている。天気予報を確認してみたところ残念ながら気温が上がる見込みはなさそうだったから、羽織るものを適当に掴んでから部屋を出た。 普段であれば作業車が行き交い、多種多様な騒音が響く構内も、今日ばかりは式典に向け多くの人が段取りの指示を出し合っている声が聞こえるだけの静かな朝だ。まだ式の開始まではまだ少し余裕があると様子見へと足を進めた船台、その上の紅白幕と信号旗に飾られた艦本体の傍らに主役も見受けられた。しばらく様子を見ていたら気配を感じたのかパッと振り返り、そのまま駆け寄ってきたので抱き止めてやる。どうやら式の用意が整うにつれ緊張してきたらしい。ぎゅう、と腰にしがみついたまま離れようとしない。昨日までは楽しみで仕方なさそうな様子で飾り付けられた艦を飽きることなくきらきらとした眼差しで見つめていたものだが。顔を見ようとして触れた頬が冷たく、ひとます持ってきておいた羽織りをマントのようにして被せてやる。子供用の上着を用意してなかったから不格好ではあるのだが、一時凌ぎには十分だろう。落ち着かせようとトントン、と背を叩きながらどうしようかと思案する。そろそろこの場所には一般客が入る頃合いのはずだ。 1311 105@海自艦擬人化DOODLE403+464 年の近いメンズのじゃれ合い好き。ひとつ前のおまけ話とばっちり「ちーはーやーーー?お前の可愛い妹の就役式、事細かに様子を教えてやったのは誰だったかなー?」 「それはそれだろ。ぶんごがいつまでもくまのを子ども扱いするのが悪い」 間に入ったことで受けた苦情は八つ当たりに近いような気もするが、あいにくとこちらの気持ちもよくわかる。本人もわかってはいるのだろう。ひとしきりお前ばっかりずりいと愚痴り、最後にはくまのに嫌われた……と項垂れてしまった。さすがに可哀想になって嫌ってはないと思う、と伝えておく。バッと上げた顔に「ほどほどにしとけよ」とも追加しておいた。 いそいそと交流を試みに行く後ろ姿を見送る。まぁくまのも今は距離感に戸惑っているだけでそのうち慣れるだろう。正直、人の世話はうちの奴らだけで手いっぱいだと静かにため息を吐いた 336 105@海自艦擬人化DONE403+② 年長者から幼少時の様子聞くの恥ずかしいよねという話いつまでたっても 吹き抜ける風に涼しさが感じられ、日差しも柔らかくなってきた8月下旬。真夏に比べれは朝夕は随分と過ごしやすくなったものの、まだ気づけば汗が滴る日が続いている。今日もよく晴れていて昼間は暑くなりそうだ。そんなある日の朝、僚艦が一隻ゆったりと接岸場所へと入っていく。 「ちはやー、今来たのは?」 「ぶんご。掃海母艦」 前を横切っていく艦上の顔見知りに向かって軽く手を上げつつ、隣からの問いかけに答える。いままでであれば真っ先に出迎えへと行くであろうくまのは、珍しいことにじっとしたまま動かない。それどころか若干にじり寄って隠れようとすらしている。残念ながら、ほぼ同じ背格好となった今ではあまり意味を成さないのだが。それでも背中越しに目線だけはちらちらと艦へと向けているから気にならないわけではないんだろう。先ほど名前を耳にした時に、あの人が……とぽつりと呟いたのが気になった。このところ慣れないことで疲れ気味なだけ、ではなさそうだ。 875 105@海自艦擬人化MEMOエアブーありがとうございました!置いていたペーパーの解説部分を残しておきます。"あき"の話と設定のようなもの・あきは3人兄弟の末っ子、兄2人が生まれてから30年近く経った後に生まれたので、キャラクターの感覚的には親子や祖父孫とでも呼ぶ方が近いですね。入れ替わりで引退していてもおかしくない年数差なので、可愛がられています(幻覚)。 ・彼らの人としての見た目年齢は命名時点での7歳くらいから徐々に成長し、竣工する頃に18歳くらい、その後は人間ベースで加齢させてます。艦の寿命がおおむね40年弱、自衛官の方の定年が55歳なので、うちの擬人化たちは新卒から定年までとひとつの艦に勤める生き字引のような存在でしょうか。ふねも設計された時代で古い・新しいがありますが、システム周りは随時更新されるので、考え方は見た目年齢より若いんじゃないかなと思います。 822 105@海自艦擬人化DONE5201+3520+②いらっしゃいませ3520!小さな案内人「ひびき!」 子供は朝から元気だなと自身を呼ぶ声に応えてやりながらまだ眠気の残る頭でぼんやりと思う。さすが護衛艦と言うべきか、それなりの距離を息切れひとつせず一気に駆け寄ってきて隣へと並んだ。 「おはよ、くまの。早いね。ちはやはどうしてた?」 「眠いから後でって言ってた」 「うん、わかった。もう少し掛かるだろうからゆっくりしていて良いよ」 ちはやの方が対人応対に向いているからと任せたいとことだけど、陸上げ中で調子が出ないならば仕方ないと諦める。とはいえ、どうしようか。はたかぜとは歳こそ近いもののほぼ接点も無く、呉に来てからですら挨拶くらいしかしていない。間がもたないよなぁと頭を悩ませたところで、この際くまのに任せてみてもいいかとひとつの案が脳裏を過る。本人の希望次第ではあるけど。 974 105@海自艦擬人化DONE5203就役。見送りしてきました。タグボートの手を借りてゆっくり、ゆっくりと馴染んだ岸壁から離れていく。もうこの場所に戻ることはない。くまのが寂しがりはしないだろうか。出立間際に抱き抱えたぬくもりに少しだけ後ろ髪を引かれ、あき君と呼ぶおっとりした声がついさっき聞いたばかりなのにもう懐かしくなっている。次に会うときはもう身長抜かされてるかな、でもまだ想像が付かないなと小さく笑った。 公試に出掛けていた時の馴染んだ海路ではなく反対側へと舵をとる。向かう先は春霞のなか薄く掛かった雲を通り越して柔らかな日差しが差している。東からの風が背を推すように緩く吹く。 最後に生まれ育った地を振り返った。 行ってきます。一年後、もっと成長した顔を見せるよと呟いて。 312 105@海自艦擬人化DONE5203就役祝い!5201と過ごす朝のはなし。「兄さん」 日が昇って間もない時間。少しひんやりとした空気の中、静かに掛けられた声に振り向く。少し照れくさそうにしながらも、すっかり一人前の顔をして制服を身にまとう弟の姿に目を細めた。艦としてはまだこれからが本番とはいえ、早いものでもう就役かと思うと感慨深い。弟妹が出来ると聞いた時にははりまと顔を見合わせたものだけど、長い二人兄弟の期間どうしていたか忘れそうなくらい既に三人兄弟で馴染んでいる。 よく似合っているよ、と自身と横並びになった頭を軽く撫でる。少し気恥ずかしそうに笑うその顔は朝日に照らされて眩しい。 就役してしまえばこうして甘やかす機会はほぼ無くなってしまうだろう。離れがたくて寂しがっているのはむしろ自分の方だな、と自嘲する。見送りのときまで近くにいてやりたいのは山々だが、あいにくの人数制限でそれは叶わない。情勢も艦の予定も自分では決められない以上、この場にいられるだけで幸いというものだろう。まぁ、式の様子はくまのに教えてもらう予定だけども。「あき、就役おめでとう。呉まで気を付けて。向こうで会うのを楽しみにしているよ」「うん。早くお仕事分担できるように頑張るからね」 582 105@海自艦擬人化DONE5201+5203+②長兄が里帰りしたので!感覚的には子供を構う親戚のおっちゃん。一面雲が覆う寒々しい空模様の中、冷気に身を縮こまらせつつ艦から降り立った。昨日の陽気とのあまりの差に、方々でさみぃと漏らす声が響いている。雑務処理に散る乗員達を横目に一人ドックへと足を運ぶ。記憶の中の小さな弟も、もう就役が近いから随分大きくなっていることだろう。そんなことを考えながらのんびり歩く自身の足音に、徐々に近付く子供の駆ける音が加わる。少し思い返して護衛艦の子か、と合点がいった。ひょっこりと覗かせた背格好からも恐らくそうだろう。くまの、と名前を呼べばにこりと笑う。釣られて寒さで強張っていた表情が自然と緩んでいく。数歩の距離を詰め、子供の相手は慣れないなりに腰を落とし目線を合わせた。「あき君のお兄ちゃん?」「うん。そうだよ。あきは何処に?」向こう、と指差す先には艦本体。その甲板にうっすらと小さな頃の面影が残る姿が見える。ほんの少し見ないだけですっかり大きくなったものだ。いまはちょうど、子供のように甘えるか大人として対等に振る舞うかどっち付かずの時期で、実質初対面の兄に面と向かうには複雑だろうと、距離を保ったままタイミングは任せるつもりで様子を窺っている。「あのね。あき 933 105@海自艦擬人化DONE5203進水一周年おめでとう!4002と。そういえば今日はまだ松の内だった。順々に回収されるのを待つばかりのしめ飾りを見上げながら、ちょうど一年前にも敷地内のあちらこちらで目にしたおぼろげな記憶が甦る。進水当日の朝。はっきり覚えている中でたぶん一番古い記憶。あの時はずいぶんと高い位置に感じたけど、改めて見るとそれほどでもなくて。あの時の目線はどれくらいだったっけ、記憶を頼りにとしゃがんでみたり座り込んだりまた立ち上がったり。不審な動きにやや呆れた調子で声を掛けられるのは仕方ない。「あき?なにやってるの」「ちょうどいいところに。しもきたさん、僕の背って去年はどのくらいでしたっけ」突然の質問に戸惑いながらも、少し考えた彼が確かこの辺。と指し示したのは当人の腰上、自分の背で見ると胸あたりだ。こんなに大きくなってたんだなぁと思わず呟く。うん、と隣で頷いてくれる。「大きくなったな。身も心も」始まりを見守ってくれた人の言葉が嬉しくも少し照れくさい。柔らかな日差しを受けてぐっと伸びをした。さわさわと吹き抜ける風が背中を押す。就役まで、そしてその先もきっと大丈夫なのだと。 472 105@海自艦擬人化DONE5203初めての年越し*** 時々強い風が吹いては木々が揺れるざわざわとした音が耳に届く。今朝は随分と冷え込み、場所によっては積雪もあったらしい。雪景色を見てみたかった気持ちはあるものの、寒いのはまだ慣れそうにない。冬生まれとはいってもぽかぽかとした小春日和に進水したものだから、どうやらそれが基準になってしまったらしい。幸いなことに母港となる呉も同じような気候だし、仕事で向かう先は暖かな地域だからあまり心配することはないかもしれないけど。進水の日をきっかけに、目まぐるしい日々の記憶を手繰る。こうして振り返りたくなる気分になるのは今日が大晦日だからだろうか。この一年、当たり前とはいっても何もかもが初めてで。兄達や人の手を借りる度に出来ることが増えていって。つい先日には自分も兄の仲間入りをすることになり。その新たな末っ子となったくまのは、年越しまでもたずソファで寝入ってしまった。腿を枕にされ動けないのは辛いけど、子供らしい少し高い体温が愛おしい。同じ年頃だったと思う、うたた寝から目覚めた時の兄の顔が脳裏を過る。懐かしさに浸っているうち寝息に誘われて微睡む。「あき」 呼び声にうつらうつらとしていた意識が浮 783 105@海自艦擬人化DONE5203+②同時期建造って一緒に成長してる感じで良いですよね!という話。少し風は冷たいけれど小春日和の穏やかな午後。小波の立つ海を走り、すっかり馴染んだいつもの場所へと帰ってきた。出発したときはがら空きだったそこに、新たな同居人が待っている。艦から降りるなり、おかえり!と透明感のあるよく通る声が迎えてくれた。「ただいま、くまの」名を呼ばれるのは嬉しい。貰いたてなら尚更だ。パッと顔を輝かせ、ぎゅうと腰に抱きついてもう一回とせがむ姿に数ヶ月前の自分が重なる。くしゃりと髪を撫でたらくすぐったそうに笑っている。どうやらぼくも兄ばかの仲間入りらしい。ただ子供らしい力加減の無さ、まして護衛艦だ。そもそもの基礎体力が違う。名残惜しいけどこればかりは仕方ない。一緒に遊ぶには力不足かもしれないけど、その分ゆっくり話をしよう。自分がここを離れるまでの半年にたくさん。まずは、「進水式どうだった?」 361 105@海自艦擬人化DONE2番艦と5202進水おめでとうございます!11月とは思えないぽかぽかとした日差しの中、粛々と準備は進む。本日の主役は華々しく飾られた本体の様子をそわそわと見上げていた。通例であれば一般客を入れ賑やかに執り行われるところ、猛威を振るう感染症が相手では控えるしかないらしい。艦上から誰かが話すえらい人出じゃなーとの声に対岸へと目を向けた。あぁなるほど、随分と待ってる人がいる。ちょいちょいと隣の幼子に知らせてやれば、少し照れながらも嬉しそうに笑う。多くの期待と注目を背負って。果たしてどのようなふねとして生きていくのだろうか。命名の後、轟音とともに本体が海へと滑り降りていく。ようこそ海へ。くまの、君にとっての数十年が良い艦生となるよう願うよ。進水おめでとう。 311 105@海自艦擬人化DONE5203+5202 晩秋の海と触れ合う晩秋の海水浴場は自分と少し後ろを歩く次兄であるはりまの他には数組の親子連れが砂遊びに興じている様子が見える。小さな子供のはしゃぐ声と側を走る車道から聞こえるエンジン音にどこからか軽快な音楽がかすかに耳に届く。そして同じ海でも馴染んだ港とは違う、絶えず波が押し寄せる音にそわそわとして落ち着かない。 遊歩道から砂浜へと降りる際に脱いだ靴を片手に歩く。一歩進むたびにしゃりしゃりと音を立てている。湿り気を帯びた砂は細かな貝の欠片などが混ざりあい、足を踏み入れる度に素足に纏ってくすぐったい。あいにく空は薄曇りだが、この時期まだ昼過ぎであれば薄手の羽織一枚でも事足りる程度で素足でも冷える心配はしなくて良さそうだ。 1071 105@海自艦擬人化DOODLE5203+5202はりまー、起きてる…?遠慮がちに掛かる声に意識だけぼんやりと浮上する。ドックに入っている本体に引っ張られているせいで目蓋が重い。ぼやける視界に姿を認めてなに、とどうにか返す。少しの間服借りていっても大丈夫?ん、好きに持ってって…、と答えてからいつもは事後報告なのに珍しいなと思考が過る。あぁ、違う。無意識にひびきと重なっていたようだ。いつの間にか不安定に揺れていた声も落ち着き、すっかり子供らしさが影を潜めてしまった。成長が喜ばしい半面、少しだけ寂しさを覚える。 あき、そろそろ起きるから。あとで買い物出ような。それと公試の前には作業服も、だな。可愛い弟から仕事仲間になるまではもう少し。 299 105@海自艦擬人化DOODLE403+404 はろうぃんー。「とりっくおあとりーと?」隣で呟かれた言葉に今年ももうそんな時期か。いつの間にか町は橙や紫の飾り付けだらけだ。ちょっと待ってなーとポケットへと手を突っ込んだ。潜水艦連中から毎年集られるようになって、持ち歩くのがすっかり馴染んでしまった。ごそごそと取り出した飴の中から一番甘そうなやつをちよだへと渡してやる。ちょこんと手のひらに乗せられた鮮やかな包みを見、あまいやつ!と喜んでいるものの、なんでだろうかと首を傾げている。「なんだ、知らずに言ったのか。ハロウィンて言ってな、元の風習はちょっと置いとくがお菓子を貰ったり仮装して楽しむイベントだな。さっきの言葉は"お菓子をくれなきゃ悪戯するぞ"」わたしはいたずらしないもんーと頬を膨らませている。わかってるから大丈夫だと伝えると機嫌を直したようだ。ふと艦の備品を思い出し、帰ったらあるもので仮装してみるか?と問えば元気な返事が聞こえた 392 105@海自艦擬人化PROGRESS5203+5202+3518下書き。手入れで原型が残るか怪しい 2 105@海自艦擬人化DONE464と2番艦の子。生まれるふねあれば去るふねもあり。 105@海自艦擬人化DOODLE5203+3518同郷の最年長と最年少がすぐ隣にいるんですよ!の勢いで。 2 105@海自艦擬人化DOODLE台風に備えるさなかの成長(5203他) 2 105@海自艦擬人化DONE113と118。 2 105@海自艦擬人化DONE4001と5203ちょっと繋がってる話↓https://poipiku.com/98416/1336984.html 105@海自艦擬人化DONE5202と5203。 2 105@海自艦擬人化DOODLE403と404 105@海自艦擬人化DONE405から404へ。 2 105@海自艦擬人化DONE404が実家に帰ってきたので!5202+5203兄弟と。 2 105@海自艦擬人化DONE118就役の日 2 105@海自艦擬人化BLANK宇野にやってきたちよが三井のちはに会いに行く話。完成させるには時間が足りなかった 1