烏丸くんと鞍馬くん「玲司くん、僕にも愛嬌ってあると思う?」
「?」
共同生活をしているリビング。
唯臣と2人お茶を飲んでいると唯臣が手にしていたカップをテーブルに置き、口をひらいた。
「この前、奏くんが無表情のロボットを見て愛嬌があるって言っていたんだ。そういうところも可愛いって」
「……」
「僕は、それこそ奏くんのようにいつも笑顔で明るいものに愛嬌があるって言うんだと思っていたんだけど……」
「……奏に愛嬌……?まぁ、ある……か?」
「そのロボットに愛嬌があるのなら、僕にもあるのかな?」
「……俺が、どう思うか、という話か?」
「そうなるのかな?うん……そうだね、玲司くんはどう思う?」
唯臣にじっと見つめられる。
唯臣がなぜこのような質問をしてくるのか、意図がわからない。
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