杞憂@
PROGRESSマドノワ書きたい、頑張りたいです。黒竜の唯一 代々青柳家では成人を迎える際に、生涯を共にする竜を選ぶ。長い歴史の中、人々と竜は争い傷付け合うこともあったが、今では互いに歩み寄り共存する道を選んだ。
今向かっているのは城内の地下。遂に自分も16の歳になり成人を迎え、生涯を共にする竜を選ぶ時が来たのだ。しかし、この風習に冬弥は抵抗があった。他種族のましてや竜族の時間と命を縛る契約。物心ついた頃から一人前の竜騎士となるべく厳しい鍛錬と教育を受けて来た。けれど、それは自分の歩みたい人生とは異なるものだった。本当は何者にも縛られず、剣など捨てて自由に生きてみたかった。自身が縛られた人生を歩んで来たというのに、それを自ら課すというのは皮肉なものだ。
気付けば地下の扉の前に到着していた。ここから先は竜達がいる領域だ。国章の刻まれた黒く重たい扉を押して入ると、人ならざるものの気配を感じ緊張感が増す。唯一の灯りであるランプの炎がゆらりと揺らめいた。
1314今向かっているのは城内の地下。遂に自分も16の歳になり成人を迎え、生涯を共にする竜を選ぶ時が来たのだ。しかし、この風習に冬弥は抵抗があった。他種族のましてや竜族の時間と命を縛る契約。物心ついた頃から一人前の竜騎士となるべく厳しい鍛錬と教育を受けて来た。けれど、それは自分の歩みたい人生とは異なるものだった。本当は何者にも縛られず、剣など捨てて自由に生きてみたかった。自身が縛られた人生を歩んで来たというのに、それを自ら課すというのは皮肉なものだ。
気付けば地下の扉の前に到着していた。ここから先は竜達がいる領域だ。国章の刻まれた黒く重たい扉を押して入ると、人ならざるものの気配を感じ緊張感が増す。唯一の灯りであるランプの炎がゆらりと揺らめいた。