Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In
    - or -
    Hide ads with PoiPass!  

    pyakko_123

    MOURNING328の日&二期のみつやの死顔にどうしてもオナ幹を書きたくなったので書いてみました。
     暗いです。
     みつたいっぽいけどたいみつです。
     バットエンドです。
     クッソ殴り書きなので多分書き足すか書き直すと思う。
    十二月の桜「桜が見てえな」
     煙草の煙を吐き出すついでのようにそいつは呟いた。
     こんな年の瀬になに言ってやがるとその時は思った。

     春は嫌いだ。ずっと前から。
     この国の四季は美しいと人は言う。確かに雪が解けて土が和らぎ、花の綻ぶこの季節は窓から見る分には美しいと言えるだろう。だが、あの症状を持病として持つオレにとっては地獄の季節だ。気温の上昇は静かに凍り付いていたものまで呼び覚まし、風に嫌なものが混じり始める。この数か月のうちにすっかりと忘れてしまっていたあの不愉快な症状に襲われる。青いはずの空がうっすらと黄色く見えるくらいに、この季節はオレにとっては禍々しく、不愉快であり、地獄でしかない。
     しかし、今年はどうやら勝手が違うらしい。長い間ベッドの上に芋虫のように寝っ転がっていたせいか、意識のないうちに流し込まれた薬やら栄養やらに何らかの薬効があったのか、驚くくらいに症状がない。視界も、意識も、鼻の通りも清明だった。おかげで、風が吹く度に音がしそうなくらいに満開のこの桜を、ゆっくりと眺めることができる。
    3989
    Hide ads with PoiPass!  
    Hide ads with PoiPass!