RonNatsume888
CAN’T MAKE時系列isどこたいだなはなしごく稀にご褒美のような瞬間がある。眠れない夜、つまらない昼下がりの授業中、はやく起きた朝。いつもくるくると表情の変わる彼が、静かに存在している時の顔。それを覗くことができた時、貴重なものをみたような気がして何故だか嬉しくなってしまうのだ。
そして今朝はいつものアイマスクが外れた状態の彼の寝顔を拝むことができた。
「ハナビくん?朝ですよ」
「んん…」
いつまでもみていたいが、時間は無常。一刻一刻と登校までのタイムリミットは迫っている。
「そろそろ起きないと遅刻しますよ」
つい、魔が差して、無防備に伸ばされた手に指を絡めてみる。自分とは違う体温がじわりと触れたところから広がってゆくのを感じる。
「ん……タイジュ?」
725そして今朝はいつものアイマスクが外れた状態の彼の寝顔を拝むことができた。
「ハナビくん?朝ですよ」
「んん…」
いつまでもみていたいが、時間は無常。一刻一刻と登校までのタイムリミットは迫っている。
「そろそろ起きないと遅刻しますよ」
つい、魔が差して、無防備に伸ばされた手に指を絡めてみる。自分とは違う体温がじわりと触れたところから広がってゆくのを感じる。
「ん……タイジュ?」
RonNatsume888
CAN’T MAKEykkwの空の色と車窓からの春の色は、まさに彼だったんですよ。あと個人的にえすえるコンビを出したかった。多分これが5月のたたき台になると思う。などと供述しており(ry
はるのおわりに「おまえって、春みたいだな」
「は?」
「なんとなく思っただけさ。別に理由は知らなくていいよ。だってそう思っただけだから」
「…やっぱりおまえはヘンな奴のままだな」
電話を掛けた。誰でもいいわけではない。一番口が堅くてこういったことに一番近しい人物。それは
「で、自分にですが?」
「こういったことはハナビには少し、聞きにくいだろう。それに何かの比喩だった場合はタイジュの方が詳しそうだ」
「そう言われましても…でも、知らなくてもいいと言うシンくんは珍しいですね。好きなものを話し出すと止まらないのに」
「確かに世界の謎だー心霊現象妖怪だーと止まらなくなるが、割とずっとしゃべりっぱなしというわけでもない」
「ふふふ」
「笑うところか?」
1150「は?」
「なんとなく思っただけさ。別に理由は知らなくていいよ。だってそう思っただけだから」
「…やっぱりおまえはヘンな奴のままだな」
電話を掛けた。誰でもいいわけではない。一番口が堅くてこういったことに一番近しい人物。それは
「で、自分にですが?」
「こういったことはハナビには少し、聞きにくいだろう。それに何かの比喩だった場合はタイジュの方が詳しそうだ」
「そう言われましても…でも、知らなくてもいいと言うシンくんは珍しいですね。好きなものを話し出すと止まらないのに」
「確かに世界の謎だー心霊現象妖怪だーと止まらなくなるが、割とずっとしゃべりっぱなしというわけでもない」
「ふふふ」
「笑うところか?」
dosudedosu
CAN’T MAKE晶フィ晶 にょたですフィガロの紋章と晶ちゃんのはなし
午前1時、共同浴場にて湯船に足を突っ込んで、ゆっくりと中へ入っていく。湯の中に腰を沈めるとじんわりと熱さが広がっていき、自然とため息を吐いた。
私はフィガロの向かいに陣取り、かつ彼女は私の方を向いて座っているので、その表情がよく見えた。目を閉じて心地良さげにしている。つられてこちらも顔が緩んだ。それからしばらくの間私たちに会話はなく、湯船に湯が足される水音だけが2人きりの浴場内に木霊していた。
そういえばフィガロの紋章は右肋にあると言っていたが、全く見えなかったな。なんてことを考えつつ彼女の方を眺めていると、突然ぱちりと目が開かれた。慌てて目を逸らしたが、くすりと笑われてしまう。
内心酷く焦りながらも何食わぬ顔で紋章について訊くと、ああ、と納得したあと、見せてあげようかと言ってくれたのでお願いすることにした。
816私はフィガロの向かいに陣取り、かつ彼女は私の方を向いて座っているので、その表情がよく見えた。目を閉じて心地良さげにしている。つられてこちらも顔が緩んだ。それからしばらくの間私たちに会話はなく、湯船に湯が足される水音だけが2人きりの浴場内に木霊していた。
そういえばフィガロの紋章は右肋にあると言っていたが、全く見えなかったな。なんてことを考えつつ彼女の方を眺めていると、突然ぱちりと目が開かれた。慌てて目を逸らしたが、くすりと笑われてしまう。
内心酷く焦りながらも何食わぬ顔で紋章について訊くと、ああ、と納得したあと、見せてあげようかと言ってくれたのでお願いすることにした。