merino
SPOILERプロローグ~一章まで夢見る夜に灯をともしてプロローグ
薄暗い階段を上り詰め、冷えた金属のドアノブに手をかける。
ぎい──と、扉が軋む音が静寂を裂くと同時に、夜の空気が胸の奥まで流れ込んできた。
そこには誰もいなかった。
ただ風の音が、まるで呼吸のように低く響いているだけ。
空には雲ひとつなく、満月が爛々と照っていた。
寝不足の瞳には、それが妙に眩しくて、痛い。
頼りない足取りは、時折つまづきながら、冷たく錆びた屋上の柵へと近づく。
遠くの街明かりが、点々と浮かんで見える。誰かの生活、誰かの世界。
けれど、自分とは無関係のようで、まるで夢を見ているみたいだと思った。
──かしゃん。
軽い音とともに、柵を越える。
名残惜しげなその音が、ほんの一瞬だけ足を止めた気がした。
5089薄暗い階段を上り詰め、冷えた金属のドアノブに手をかける。
ぎい──と、扉が軋む音が静寂を裂くと同時に、夜の空気が胸の奥まで流れ込んできた。
そこには誰もいなかった。
ただ風の音が、まるで呼吸のように低く響いているだけ。
空には雲ひとつなく、満月が爛々と照っていた。
寝不足の瞳には、それが妙に眩しくて、痛い。
頼りない足取りは、時折つまづきながら、冷たく錆びた屋上の柵へと近づく。
遠くの街明かりが、点々と浮かんで見える。誰かの生活、誰かの世界。
けれど、自分とは無関係のようで、まるで夢を見ているみたいだと思った。
──かしゃん。
軽い音とともに、柵を越える。
名残惜しげなその音が、ほんの一瞬だけ足を止めた気がした。
riki_for_us_
SPOILER #timelesz_episode1※福岡公演でのしののファンサレポ漫画です
⚠️
・ステージ構成の若干のバレがあります。
・衣装は全員白Tシャツにしてます
大丈夫だよ!って方のみ閲覧していただければ幸いです。 3