結月(ゆづき)
DONEイザーク誕生日のお話。誕生日おめでとう!
懐中時計の刻む音懐中時計の刻む音
カタカタカタと苛立たしげにキーボードを打つ音が執務室内に響き渡っていた。
(くそっ! なんでまた今日に限ってこうなる!)
今日は8月8日。イザークの誕生日だった。それなのに、現在の時刻は既に19時が過ぎているにも関わらず、イザークは仕事に追われていた。
なにも今日、こんな頭を悩ますエラーが出なくてもいいだろうがと腹が立ってくる。
誕生日を喜ぶ様な年齢では無いが、それでも今日は共に過ごしたいと思っていたのに、これでは帰る事も出来ない。
(一体なんの嫌がらせだ!? これは!)
先程からビーっとエラー音が鳴る度に、ピキリとこめかみ辺りが痙攣する。
(ふざけるなよ!)
こうしてドツボにハマって行くのを分かっていながらも、時計ばかり気にしてしまっていた。
1578カタカタカタと苛立たしげにキーボードを打つ音が執務室内に響き渡っていた。
(くそっ! なんでまた今日に限ってこうなる!)
今日は8月8日。イザークの誕生日だった。それなのに、現在の時刻は既に19時が過ぎているにも関わらず、イザークは仕事に追われていた。
なにも今日、こんな頭を悩ますエラーが出なくてもいいだろうがと腹が立ってくる。
誕生日を喜ぶ様な年齢では無いが、それでも今日は共に過ごしたいと思っていたのに、これでは帰る事も出来ない。
(一体なんの嫌がらせだ!? これは!)
先程からビーっとエラー音が鳴る度に、ピキリとこめかみ辺りが痙攣する。
(ふざけるなよ!)
こうしてドツボにハマって行くのを分かっていながらも、時計ばかり気にしてしまっていた。
motiuma3
DONEskebに納品させていただいたイラストです!オリキャラの姉弟さんを描かせていただきました!
少年誌的なラッキーskbシチュです!一応ワンクッションしてます
リクエストありがとうございました!✨
花信風
DONE【ロナドラ本編&派生】退治人と吸血鬼全年齢/A5/164P
再録本です。『狂犬と暴君』(Δ)・『読み切れない想い』(読切)・『新月のお茶会』(反転)・描き下ろし(本編)と小話が収録されています。
【通販】
https://ecs.toranoana.jp/joshi/ec/item/040031256682/ 33
関東礼
DONE先日ウェーブボックスからリクエストいただいたオフィスラブのジュナカルですリクを送っていただきどうもありがとうございました
オフィスラブのシチュエーションがほぼ活きておらずすみません…
斜め向かいの椅子に座るカルナが顔を上げ、アルジュナを認めて懐かしそうに笑った。ロールカーテンの下ろされた技術部のオフィスは淡い水色に潤んでいる。三つ年上だ。折り目正しいネクタイの結び目は、彼の社会人としての振る舞いへの習熟を示している。いま、膝を付き合わせひとつの画面を見つめている男より、カルナはずっと大人で、だから学生時代のアルジュナは菓子をほしがるように焦がれた。彼が甘いお菓子から夏の暑い日の塩に、そして砂漠での一滴の水に変わるまで一年かかった。いらないと思ったのだ。十九歳のアルジュナが振った二十二歳のカルナはよその部署に配属された中途採用の新人として彼よりもアルジュナよりも年下の先輩に仕事をならっている。
3153summeralley
DONE明治大正日本風パロ飯P。最終飯Pですが、前半は空P表現あるし💅も出るし総受け感あるので無理な人は避けてね。
【飯P空P】りんごの庭と鳴けぬ鳥/04.雨乞鳥 秋のその日、町娘から無法者たちを引き剥がしたのは、ほんの偶然だった。すぐに立ち去ろうとしたのに、思いがけぬところから腕を掴まれ心底驚いた。腕が伸びてくるのに気付かず、躱すことが出来ないなど、これまで一度もなかったのだから。
「強いなァ、ずいぶん修業したろ? すげぇ奴だ、手合わせしてみてぇ! その格好、旅してんのか? 名前は? どこに泊まってる?」
男は奇妙なほど明るく、燥いだ様子で捲し立て、おれはつい怯んだ。
「ピッコロ……宿は、満室で断られてまだ……」
「なぁんだ、じゃあうち来るといい! 息子とも手合わせしてやってくれよ」
男は腕を掴んだまま、返事も聞かず歩き出す。この町へ入るまで野宿が続いていたから、泊まるところが見つかるのはありがたかったが、その強引な態度は気に入らなかった。
3290「強いなァ、ずいぶん修業したろ? すげぇ奴だ、手合わせしてみてぇ! その格好、旅してんのか? 名前は? どこに泊まってる?」
男は奇妙なほど明るく、燥いだ様子で捲し立て、おれはつい怯んだ。
「ピッコロ……宿は、満室で断られてまだ……」
「なぁんだ、じゃあうち来るといい! 息子とも手合わせしてやってくれよ」
男は腕を掴んだまま、返事も聞かず歩き出す。この町へ入るまで野宿が続いていたから、泊まるところが見つかるのはありがたかったが、その強引な態度は気に入らなかった。
tsukiha0240
DONE8/8誕生日おめでとう!!な3人むい君初めて描いたけど服がわからん。刀は諦めた😇
同じ誕生日でもキャラが全然違いますね〜
むい「え…おじさん首が切れても死なないの…?上弦の鬼…な訳ないか…なんか弱そうだもんね」
バ「なんだとォ!?このクソガキ〜〜〜!!おれァこれでも四皇だってんだ!!」
むい「よんこー?よく分からないけど鬼じゃないなら別にいいや…うるさいから話しかけないでくれる?」
バ「ムキーーーーーーッッ!!!」
イザ「(なんなんだこいつらは…このクソ忙しい時に俺は何故こんな所に…)」
(去年描いたバギーとイザーク衣装交換も再掲) 2
まろんみるく。
DONE㊗️4周年おめでとうございます👏今年は「ファンアート企画」の枠(募集)が無かったので…みんな個々でお祝いしてました。(配信日に合わせるつもりが間違えて上げたヤツ💦)
HoYoランド衣装、ずっと描きたかったの…描けて良かったです。(前回の…ですが、今回のもいずれ!)
どうしても4人配置したかったけど、収め切れなかったので💦別紙にも描いてデジタルで修正しました(2枚目!) 2
能勢ナツキ
DONECielPさんの新曲に使用していただきました!ニコニコ:https://www.nicovideo.jp/watch/sm45266144
Youtube:https://youtu.be/TM28rD90YK0?si=OJggsLhKr5oxVB0E
CD通販:https://cielp.booth.pm/
sui
DONE木星×🟩。木星擬人化注意。これCP表記どう書いたらいいんでしょうね。木シャリ?🟩に似た風貌なのに銀髪なのはこれで呟いてる様に夢で見た影響です(https://x.com/su_syndrome/status/1953211276584526248?s=61&t=abCSaNTQm_Ra2qv6oR6wsg) 4otete_8
DONE【ソファと棺桶14】展示小説【HUG】【まどろみ】
本編ロナ×谷(178cm)の短いお話。甘々。
【HUG】
『ちょっと!』
少し強引に恋人を抱き寄せ、そのフカフカな胸毛に頬ずりして、俺は叱られる。
ごめん、今この腕を離すことはできそうにない。俺と似たようなタッパでこんな姿になるなんて、堪らないだろ。
蝙蝠のような耳、サラサラと手ざわりの良い毛むくじゃらな身体。取ってつけたような、艶めかしい細身の四肢。
ややすると、その両腕は俺の背中をそっと包み返していた。
【まどろみ】
全身の毛を撫でさすられる。私が死なない加減の優しさで。
「最高」
噛みしめるように、ロナルド君はつぶやいた。消え入るほどの鳴き声だ。
そんな彼を微笑ましく思いながら、早くもこんな空気には飽きてしまった。
しつこいのは嫌い。ニュルリと彼の腕をすり抜け、伸びをひとつ。
367『ちょっと!』
少し強引に恋人を抱き寄せ、そのフカフカな胸毛に頬ずりして、俺は叱られる。
ごめん、今この腕を離すことはできそうにない。俺と似たようなタッパでこんな姿になるなんて、堪らないだろ。
蝙蝠のような耳、サラサラと手ざわりの良い毛むくじゃらな身体。取ってつけたような、艶めかしい細身の四肢。
ややすると、その両腕は俺の背中をそっと包み返していた。
【まどろみ】
全身の毛を撫でさすられる。私が死なない加減の優しさで。
「最高」
噛みしめるように、ロナルド君はつぶやいた。消え入るほどの鳴き声だ。
そんな彼を微笑ましく思いながら、早くもこんな空気には飽きてしまった。
しつこいのは嫌い。ニュルリと彼の腕をすり抜け、伸びをひとつ。
nameko135
DONEフレンドのために書いたスパンキング(すけべではない)の納占です。騎塩。自己犠牲に泣き顔 ──パン!
薄暗い部屋の中、高い破裂音が響く。
──パン!
部屋の主である自分は目が見えない。
だからもったいないと言って部屋に明かりを点けることはあまりなかった。
ぼんやりした明かりが照らすのは、青い透けるような装束を身に纏った黒髪の青年と、白いフードを被った盲目の自分だった。
何故か顔立ちや色のわかるその青年は、とんでもなく怒っていた。
「ひ、ぁ……い、いたいぃ……!」
えぐえぐと涙を流す自分は、日に焼けない白くまろい臀部を晒している。
そこを何度も、何度も叩かれて、いまやその尻には紅葉のような痕が残っている。
しかし、泣いたからと言って青年の手は止まらない。
むしろ、痛いと悲鳴を上げる度に美しい青年の眉間には皺が寄り、その手に力が籠るありさまのだった。
1328薄暗い部屋の中、高い破裂音が響く。
──パン!
部屋の主である自分は目が見えない。
だからもったいないと言って部屋に明かりを点けることはあまりなかった。
ぼんやりした明かりが照らすのは、青い透けるような装束を身に纏った黒髪の青年と、白いフードを被った盲目の自分だった。
何故か顔立ちや色のわかるその青年は、とんでもなく怒っていた。
「ひ、ぁ……い、いたいぃ……!」
えぐえぐと涙を流す自分は、日に焼けない白くまろい臀部を晒している。
そこを何度も、何度も叩かれて、いまやその尻には紅葉のような痕が残っている。
しかし、泣いたからと言って青年の手は止まらない。
むしろ、痛いと悲鳴を上げる度に美しい青年の眉間には皺が寄り、その手に力が籠るありさまのだった。
ne*ne
DONEたまみら展示①夜ノ介くんの中学生時代~卒業後のお話です。やのマリ。
モブ女子視点あり。捏造ご両親に個人的解釈など幻覚だらけ!何でも許せる方どうぞ。
パスはお品書きにあります。
一
「僕は結構です」
さらりと、ごく穏やかに返されて、面食らう。
星形にくりぬいた画用紙、一つ一つ切るのは結構な手間だった。
運動会実行委員の私だけじゃなく、有志のクラスメイトとおしゃべりしながら、切りカスだらけになって作ったもの。
配って回って、受け取られないとか、想定外で焦る。転校生である彼のためにかみ砕いてあげたくても、動揺して言葉は端的になる。
「あのさ、クラスみんなで書くやつだから。柊君は初めてだろうけど、そういう伝統なの。クラスの横断幕にするんだよ」
メッセージなんて幾らでも華やかにちりばめられる現代に、何たるアナログ。
幕って言うけどただのロール紙だし。
でも私は、この恒例行事が好きだった。何だったらちょっと憧れてたんだ。中学の、最上級生の証みたいなもので。二年生だった去年は、好きだった先輩のクラスにハートを一枚、紛れ込ませられないかなんて、きゃーきゃーして。
17651「僕は結構です」
さらりと、ごく穏やかに返されて、面食らう。
星形にくりぬいた画用紙、一つ一つ切るのは結構な手間だった。
運動会実行委員の私だけじゃなく、有志のクラスメイトとおしゃべりしながら、切りカスだらけになって作ったもの。
配って回って、受け取られないとか、想定外で焦る。転校生である彼のためにかみ砕いてあげたくても、動揺して言葉は端的になる。
「あのさ、クラスみんなで書くやつだから。柊君は初めてだろうけど、そういう伝統なの。クラスの横断幕にするんだよ」
メッセージなんて幾らでも華やかにちりばめられる現代に、何たるアナログ。
幕って言うけどただのロール紙だし。
でも私は、この恒例行事が好きだった。何だったらちょっと憧れてたんだ。中学の、最上級生の証みたいなもので。二年生だった去年は、好きだった先輩のクラスにハートを一枚、紛れ込ませられないかなんて、きゃーきゃーして。