ゲームNBAの日本人選手、沢北栄治には秘密があった。

彼は、あるバーチャルキャラクターに恋をしていた。

それは、以前チームメイトから誕生日プレゼントとしてもらったVR体感ゲーム機に入っていたバスケットボールゲームだった。

そのゲームでは、自分でキャラクターを選んで1対1や試合ができる。

多種多様な人種や年齢のキャラクターの中に、アジア系の少年がいた。

彼の名前は「カズ」と表示されており、沢北はこれは子供向けの学生モデルだと推測した。

カズは白いユニフォームを着て、いつも無言だった。

他の騒がしい欧米のプレイヤーモデルとは違い、驚きや笑い声を発することもない。

カズはいつも静かで、1対1の時には眉を垂らし、感情の読めない目で沢北を見つめていた。

掃除の話　その日は夢見が悪かった。エオルゼアであったかつてのいざこざ、そしてイシュガルドで起きた事などを引っ括めたような夢で、跳ね起きるようにヴィエラは目を覚ました。周囲を見回し見慣れない室内に一瞬困惑するも、すぐにフォルタン邸の客室だと気付き脱力する。ぼふりと倒れ込んだベッドの上で深く溜息を吐いた。
　翌朝、荷物の中から目当ての装備を見つけ、満足気に頷き彼女は朝食に向かった。食事中、本日の動きについて尋ねてきたフォルタン伯爵にイシュガルドの情勢を踏まえ今日は大人しくしている旨を伝える。
「ゆっくり休んでくれるといい」
　此処の皆の事は気にしなくて良い、と微笑んだフォルタン伯爵に礼を述べる。ゆったりとした食事と時間を堪能した後、部屋に戻った彼女はアーマリーチェストを覗いていた。

身長深津一成にはちょっとした悩みがある。あまりにも小さな悩みで、悩みって呼ぶのも少し大袈裟かもしれない。
それは、周りのみんながどんどん自分より背が高くなってきたってこと。

思い返せば、高3のIH前の最後の身体測定で、ラストスパートをかけて1cm伸びて、ついに180cmに到達した。あまりに嬉しかったから、IHの選手紹介にもそのまま書いた。
でもあれから7年、今じゃプロでプレーしてるのに、毎年の健康診断ではずっと180cmのまま。プレーに支障はないけど、チームの後輩たちは190cm超えばかり。
チームのSNS用の写真を撮るたびに、ネットのコメントはいつも「深津キャプテンちっちゃくてかわいい〜」で埋まる。

「俺！？180cm！？ちっちゃくてかわいいピョン！？」錯覚ってマジ怖いピョン。

蘇榆SS《染髮》「什麼時候變這麼長了，這陣子太忙都沒有發現......」

榆井在鏡子前反覆確認了棕髮跑出來的部分後，急急忙忙地把先前買的染髮劑拿出來，想趁男朋友醒來之前弄好，卻沒有發現對方早已醒來，已經在觀察他的一舉一動。

「楡くん，需要幫忙嗎？我來幫你把關後面有沒有染好吧？」

「蘇枋さん...！早安！ 我把你吵醒了嗎？」

「早安，原來楡くん的頭髮都是自己染的嗎？」

「第一次染的時候不是，之後都是自己弄的， 因為去髮廊還是有點不太好意思...」

還是不習慣話題繞在自己身上，榆井邊看著鏡子邊把染劑弄在髮根，看到蘇枋站在他身後， 不免得有點緊張，得趕快想一個話題讓對方轉移注意力才行……

「話說回來，蘇枋さん的髮質很好呢！是怎麼保養的呢？下次我也想來試試看，不知道對我有沒有效就是了……」