刑事パロ1刑事パロ1話





十二年前の、そろそろ夏に入ろうかという頃。そんな日の朝。

俺は一人で朝食を作り身支度をしていた。

クルーズ船で結婚記念日の旅行に向かった両親の帰りを、独り身の祖母と待っていた。
そんな中、付けていたニュース番組から慌ただしい声が聴こえてきて、飲んでいた味噌汁を置きそちらに視線を流す。

画面には、海上で黒い煙をあげて沈もうとしているクルーズ船が一隻。ヘリコプターのプロペラが騒がしく回転する音と、それに掻き消されないように現場の説明をするリポーターの大きな声。

"船長や乗組人、一般客含む半数の人々の安否が確認されていませんレスキュー隊によれば､､､"

信じたくなどなかった。
別のクルーズ船だ、と願いたかったが、自分の記憶力がこの時人生で初めて疎ましくなった。その船の名前と、両親が乗っていた船の名前が一致していたのだ。

多忙そうなカルマ
徹夜明け終わった帰宅 後輩？と彼女に会えてない…おれも
1ヶ月会えてない！このままでは振られる…
俺なんか半年会ってないけど…
えっそれはやばいですよ⁉️
いや彼女も忙しい人だし
でもそれ……付き合ってるって向こう思ってる？
…

一方奥田さん
ひと段落したタイミング、助手の人とかと飲み
奥田さん彼氏いましたっけ？合コン来ません？
彼氏います
えーっ盛り上がる
でももう半年会ってませんね…
えっそれ大丈夫？
でも連絡は取ってますが…
でも〜興味ないのかも？て思われません？誰かに取られちゃうかも
そ、そんな…ガーン
ちょい早めに解散、カルマから電話
はい
急にごめん、今大丈夫だった？
はい！今日は目処がついて久々に同僚と飲んで…

バレンタイン！情人节到了，医院的人似乎也没有少一点，也没有比平时多一点
对Dr.谁来说这就是一个无足轻重的日子，但从早上开始黑井就不停的在试图骚扰他
「什么我们居然不是恋人吗」
他捂着胸口倒在了桌上，像是一摊融化的史莱姆
「……？我什么时候承认过了吗」
Dr.谁冲他笑了一下，转身就离开了休息室，顺便还把门锁了

……

结果……还是出门了
一方面是为了躲黑井，另一方面…或许给他送点什么就能消停下来了吧
Dr.谁换了身风衣，双手插兜，沿街走着
「情人节……送什么比较好」
他一边从匮乏的尝试里面挑挑拣拣，最终停在了路边的甜品店，里面放着小蛋糕巧克力什么的，精装的有，虽然并非买不起
……但想到那家伙贱兮兮的嘴脸突然就没有买的兴致了
Dr.谁站在透明的柜台前纠结了一番，店员可能是第一次见到长得这么好看的男人，介绍的时候有些心不在焉，大多数时候都在偷偷看Dr.谁的脸

いま、ふたたび　硝煙に覆われた空が少し遠くなってから何日、いや、何ヶ月経ったのか。

「流石に都会の駅は大きいですね」
「そうだな、人がすごい」
　茶褐色、青褐色、国防色の人の波。戦争が終わってもなかなか色は戻ってこない。列車も、駅も、どこもかしこも復員兵でごった返していた。一般市民か軍人かで分けられていた世界、軍務を解かれた今は誰しもが一般市民と言えた。駅舎を出たところで靴を磨く少年たち、顔を墨だらけにしてそれでも瞳はその手によって艶やかに光り出す靴を映している。まだ目は死んじゃいない。生きていかねばなと橋内が小さく、しかしはっきりとそう呟いたので、独り言かもしれなかったが塚本は一応はいと返事をした。
「あっちに闇市ヤミがあるみたいですね」