こうづきおさむ
PAST過去絵詰め合わせ_015(再収録あり)こちらのWaveboxからのご質問です。ありがとうございました!
https://wavebox.me/msg/5989f0enq2ne9hu7/1xhhhddbv8/ 3
しゃがんで
PASTすぐ終わりますしめちゃくちゃな文構造してます 欲しいものはなんでも手に入ると思っていた。俺は無敵だった。金でどうにか出来るものなんて楽勝だったし、人を貶めるのが得意だった俺は文字通り何だって思い通りにすることが出来ていたから、本気で無敵だと思っていた。
だから、アイツのガタを外しきったら俺の所まで堕ちてくれるんだと思っていた。けど、アイツは既に底の底だった。そして俺がその底に足をつけた頃には形兆の手は冷たかった。ギターが心臓の俺と違って柔らかい指先を、その時初めて触った。犯罪者になっちまったなあと思った。俺はその後窃盗罪で捕まった。
こいつの生は無かったことになった。
「アンタはさぁ」
そう形兆の方を見た。何だと文句を言いたげな目で睨まれたが咥えている肉まんのお陰でなんだか間が抜けて見えた。ガラに合わないマフラーを巻いていて随分と暖かそうな形兆に「一口頂戴」と目で伝える。形兆は俺の口元にずいと肉まんを寄越した所で「何だ」と口に出した。
1573だから、アイツのガタを外しきったら俺の所まで堕ちてくれるんだと思っていた。けど、アイツは既に底の底だった。そして俺がその底に足をつけた頃には形兆の手は冷たかった。ギターが心臓の俺と違って柔らかい指先を、その時初めて触った。犯罪者になっちまったなあと思った。俺はその後窃盗罪で捕まった。
こいつの生は無かったことになった。
「アンタはさぁ」
そう形兆の方を見た。何だと文句を言いたげな目で睨まれたが咥えている肉まんのお陰でなんだか間が抜けて見えた。ガラに合わないマフラーを巻いていて随分と暖かそうな形兆に「一口頂戴」と目で伝える。形兆は俺の口元にずいと肉まんを寄越した所で「何だ」と口に出した。
わかめ
PAST手紙/ルフォシュラ学校での仕事が終わり家に帰ると一足早く帰っていたシーナがリビングにあるソファで眠っている。
私は彼女が眠っている様子を少しの間じっと見て規則正しい寝息を耳に焼き付けた後、自室に荷物を置いて来てからまたリビングに戻ると、シーナの座るソファの目の前に腰をかけた。
私の気配にも気づくことなくずっと規則正しい寝息を立てて彼女を向かい合わせでじっと見守っているのも良いが、眠っている彼女を起こしてしまうのも悪いので近くにあった本を手に取り彼女が起きるまで読書をして待つことにしよう。
-
彼女が眠ってから一時間、全く起きる気配がなくて、彼女より先に私に声をかけて来たのは私の家で家事をしてくれている使用人の女性だった。
1563私は彼女が眠っている様子を少しの間じっと見て規則正しい寝息を耳に焼き付けた後、自室に荷物を置いて来てからまたリビングに戻ると、シーナの座るソファの目の前に腰をかけた。
私の気配にも気づくことなくずっと規則正しい寝息を立てて彼女を向かい合わせでじっと見守っているのも良いが、眠っている彼女を起こしてしまうのも悪いので近くにあった本を手に取り彼女が起きるまで読書をして待つことにしよう。
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彼女が眠ってから一時間、全く起きる気配がなくて、彼女より先に私に声をかけて来たのは私の家で家事をしてくれている使用人の女性だった。
わかめ
PASTアダムがシュネちゃんに指輪を渡す話指輪/アダシュネ久しぶりに実家に帰っていた海夢は、同じく久しぶりに帰って来たであろう兄の陸夢とテーブルを囲み向かい合わせに座っていた。
ふと兄を見てみると、左薬指に指輪が嵌められているのを幸せそうに眺めている姿が…。
「指輪、どうしたの?」
陸夢に彼女なんて居ただろうか?…何て思い返してみるけれど、仕事の忙しさで家族からの連絡をサラッと流していた海夢には分かった話では無い。
「あぁ、これは記念日の為に買ったペアリングなんだ。結婚もしようと思ってる。海夢に今度紹介するよ。」
「…結婚。」
(俺には程遠い言葉だな。)
結婚することは出来ないけれど、指輪を贈ることは許されるだろうか?
自分が彼を縛ってしまって大丈夫か…なんて、そんな考えを巡らせながら、海夢は自分の薬指を見つめた。
3052ふと兄を見てみると、左薬指に指輪が嵌められているのを幸せそうに眺めている姿が…。
「指輪、どうしたの?」
陸夢に彼女なんて居ただろうか?…何て思い返してみるけれど、仕事の忙しさで家族からの連絡をサラッと流していた海夢には分かった話では無い。
「あぁ、これは記念日の為に買ったペアリングなんだ。結婚もしようと思ってる。海夢に今度紹介するよ。」
「…結婚。」
(俺には程遠い言葉だな。)
結婚することは出来ないけれど、指輪を贈ることは許されるだろうか?
自分が彼を縛ってしまって大丈夫か…なんて、そんな考えを巡らせながら、海夢は自分の薬指を見つめた。
わかめ
PAST未鷺が記憶喪失になる話また君を好きになる/綾鷺目を覚ますと、見知らぬ人が心配そうな顔で僕の顔を覗いてきた。
「未鷺…もう大丈夫なのか?」
確か僕は、突然気分が悪くなって倒れたんだったか、誰かが僕の名前を呼んで…保健室に運んでくれた所までは覚えている。
しかし、この凄く親しそうに話しかけてくれる彼のことは覚えていない。
多分彼は僕のことを知っているだろうが、それでも僕が…彼のことを知らないのはどうしてだろうか…?
彼があまりに嬉しそうにしているものだから「誰ですか?」なんて聞けるはずも無く、僕は話を合わせることにした。
「…うん。心配かけてごめんね?」
「あんまり無理するなよ。」
そう言って彼は僕の髪を優しく撫でた。
ざわつく心と…それでも何故か心地の良さに罪悪感を覚えた。
3747「未鷺…もう大丈夫なのか?」
確か僕は、突然気分が悪くなって倒れたんだったか、誰かが僕の名前を呼んで…保健室に運んでくれた所までは覚えている。
しかし、この凄く親しそうに話しかけてくれる彼のことは覚えていない。
多分彼は僕のことを知っているだろうが、それでも僕が…彼のことを知らないのはどうしてだろうか…?
彼があまりに嬉しそうにしているものだから「誰ですか?」なんて聞けるはずも無く、僕は話を合わせることにした。
「…うん。心配かけてごめんね?」
「あんまり無理するなよ。」
そう言って彼は僕の髪を優しく撫でた。
ざわつく心と…それでも何故か心地の良さに罪悪感を覚えた。
わかめ
PAST先生がシーナちゃんと再会する日再会/ルフォシュラ保健医を辞めて一年、この一年は心境的に色々なことがあった。
というのも、ことの発端は昨年の親友の命日にデージーが差出人不明で僕の所に届いたことだった。
親友の宿した花はデージーではなかったけれど、『死』とそう書かれたメッセージカードは確かに…あの人の字だった。
僕の親友は生きているけれど、きっと僕の中のあの人はもう居ないのだと…そう伝えたかったのだろう。
じゃなければあの時、あんな風に死ぬフリなんてしない。
あの人が生きていると分かった当時は、父や祖父を問い詰めたけれど…二人は決して口を割ろうとはしなかった。
その代わりに、医学に関わるという強制をしなくなった。
それが何を意味するのかは分からないけれど、今思えばあの人の事は追うべきではないと…そう言いたかったのではないかと思う。
3506というのも、ことの発端は昨年の親友の命日にデージーが差出人不明で僕の所に届いたことだった。
親友の宿した花はデージーではなかったけれど、『死』とそう書かれたメッセージカードは確かに…あの人の字だった。
僕の親友は生きているけれど、きっと僕の中のあの人はもう居ないのだと…そう伝えたかったのだろう。
じゃなければあの時、あんな風に死ぬフリなんてしない。
あの人が生きていると分かった当時は、父や祖父を問い詰めたけれど…二人は決して口を割ろうとはしなかった。
その代わりに、医学に関わるという強制をしなくなった。
それが何を意味するのかは分からないけれど、今思えばあの人の事は追うべきではないと…そう言いたかったのではないかと思う。
nemn33
PAST2025.2.15 雨が繋ぐ鋒2!開催おめでとうございます&ありがとうございます!!浦一合同誌『雪やどり』のWEB再録です⛄️(佐倉の漫画のみです)
雪をテーマにした合同誌でした!
龍呀さんのスペースでも再録展示があるようですので、是非全人類読みにいってください〜!最高!
お手に取ってくださった方、ありがとうございました🫶 12
Jem
PASTバレンタイン当日は‼️払い忘れで送電停止食らって‼️なんの成果もッ‼️得られませんでしたァァ‼️(家事能力ゼロ)😂ので、過去小説からバレンタインシーンをサンプル化。本編は支部へ❣️
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=14031197 6