Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    いたずら

    aoino_a0

    DONEかなりの文字数を投稿できるようになったと聞いたので令和三年三月四日に発行した同人誌『おにいちゃん!!』より全文掲載。4.6万字。
    ニアノアちゃんが男性陣のことを『オニイチャン』と呼んで回っていたずらする話。呼称等GW参照捏造過多。
    おにいちゃんat.高等部教室棟廊下

     ぱたり、ぱたり、と靴底が力無く床を打つ音が空間に響いては消えていく。放課後、人気の無い広い廊下では、その音がいやに大きく聞こえた。
     靴音の軽さに反し、その主の足取りは非常に重い。普段は走るなと窘められるほど軽快なそれは、今はまるで枷でも括り付けられているかのように鈍いものだ。いつもの倍近くの時間をかけ、少年は一歩一歩廊下を進む。はぁ、と足取りと同じほど重苦しい溜め息が磨かれた床に落ちて消えた。
     行きたくねぇ、と雷刀は心の内で叫ぶ。音になるはずなどない慟哭は、ただ少年の胸を痛めつけるだけだ。
     今日の放課後、追試対象者限定の補習授業が行われる。追試の常習犯として教師間で有名な自分は、もちろん参加対象者だ。絶対参加、うっかり忘れようものなら後日説教と追加の個人補習が待っているのだから、対象者は参加する他ない。完全に記憶から抜け落ちうっかり参加し忘れてしまった回、一度だけ受けた個人補習は、厳しいと言う言葉では済まされないほど苛烈なものだったのだから尚更だ。あんなもん二度と受けたくねぇ、と経験者は口を揃えて言う。あれをもう一度受ける気概など、勉学を厭う少年には無い。与えられた選択肢は一つしかなかった。
    47432

    イズ@sura

    MAIKING葬炎で触手ちゃん。
    おしりたたき進捗あげ。
    ざっくり最後まで書いてあって、肉付け作業を始めたところです……
    書き終わるころには触手フェスティバルが終わってしまう~(泣)

    この後、触手ちゃんが炎くんにいたずらしに来ます
    二人の間に割り込む触手ちゃん!果たして触手ちゃんは炎くんの心をゲットできるのか!?
    R-18葬炎(予定)




    「人を襲う力を持った動くツルだって?」

     作戦が終了し、指揮車両の中で座席を倒して横になったドクターは、ホットアイマスクをしてくつろぎながらイグゼキュターの報告を聞いていた。だが、ある部分を聞きとがめると、ホットアイマスクを指でずり下げながら、怪訝そうな顔でイグゼキュターを見上げる。
     作戦の顛末を報告していたイグゼキュターは静かに首肯する。彼もつい先ほど作戦を終えたばかりのはずだが、その立ち姿に疲れは見えない。
     ホットアイマスクを外して座席に座り直したドクターに話の続きを促され、イグゼキュターは先ほどまでの任務を思い返しながら口を開いた。

    「はい。逃亡を図ろうとした残党を町はずれの廃屋まで追い詰めたのですが、そこに逃げ込もうとしたターゲットが捕食されました」
    「ほ、捕食……? え、相手は植物だよね?」
    「おそらくは。その廃屋はツルに囲まれていたのですが、残党が近づいた瞬間、その身体にツルが絡みついて、廃屋の内部へ引きずり込まれていきました」
    「ひぇ……なにそのホラー展開」
    「救助しようとして外壁のツルを排除したのですが、廃屋の内壁もうごめくツルで囲 3891