しゅが
カワシタかわと
INFOCoC【神父様、狂っちゃった。】しゅが様作
KP:カワシタ
PL:小鳥助さん(ルナール)
※さん(ダニエル)
とどのさん(ラグニア)
二瀬さん(オリヴァー)
2生還2ロスト!!それぞれのENDでした!!皆様素晴らしい神父様を魅せてくださりありがとうございました✨性癖でした……
よーでる
PROGRESSDOD2ノベライズの描写を意識しつつ不意打ち説のほうを採用してます。今更ですが「セエレ、レオナール、アリオーシュが加入した上でのDOD無印Aエンド後のマナが記憶喪失になっていないDOD2」という妄想です。他にも設定改変捏造多々あります。
主題歌「ひとり」をBGMにどうぞ。
罪の終わり、贖いの果て(3) いつからだろう。カイムがわたしを睨まなくなったのは。見上げると、憎悪に濁る瞳ではなく、静かに透き通った眼差しが返ってくるようになったのは。いつからだったろう。
いつからだろう。わたしがカイムから逃げなくなったのは。離れたら自分から駆け寄って、外套(マント)の裾を摘んでは、手を握られて安堵するようになったのは。
吹き荒ぶ灰色の雪の中。ふたり、身を寄せ合って歩いたのは。
どうして、だったのだろう。
* * *
静寂がマナの心中に張り詰めていた。水面の薄ら氷のように決壊するのを予感しながら、何もできないまま。マナは己の中に言葉が響くのを聞いていた。
『カイムとの旅は、辛いものでした。帝国軍が壊した世界を見せつけられて、おまえの罪を忘れるなと罵られ続けた……
4467いつからだろう。わたしがカイムから逃げなくなったのは。離れたら自分から駆け寄って、外套(マント)の裾を摘んでは、手を握られて安堵するようになったのは。
吹き荒ぶ灰色の雪の中。ふたり、身を寄せ合って歩いたのは。
どうして、だったのだろう。
* * *
静寂がマナの心中に張り詰めていた。水面の薄ら氷のように決壊するのを予感しながら、何もできないまま。マナは己の中に言葉が響くのを聞いていた。
『カイムとの旅は、辛いものでした。帝国軍が壊した世界を見せつけられて、おまえの罪を忘れるなと罵られ続けた……
氷澪。
DOODLE男子校とかでこんなんいたらあまりにも刺激が強すぎる上なんも着てなくても問題はないはずなんだけど、…なのでラッシュガード着るように(リトに)言われたけど、それでも華奢な身体や柔らかそうな太ももがいけない感があるので、ポに向けられるそういう視線にリトが睨みで返すことになる
kyou553
DONEお誕生日おめでとうございます!暑かったのでラッシュガード着てもらいたかった絵です
背景素材お借りしました
https://www.photo-ac.com/main/detail/24131559&title=%E9%9D%92%E7%A9%BA%E3%82%92%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%AB%E5%BC%BE%E3%81%91%E3%82%8
BORA99_
DONEモネシュガDQファミリー入り妄想こんなような捏造航海記録本をいつか出します
※全て捏造です。ご注意ください。
Sugar さざなみのような歓声が、随分と遠くの方で聞こえる。
もう既に、日は落ちているのにも関わらず、止むことの無い声援は、帰還した兵士達に向けられていた。
(……馬鹿ばっかりだわ)
大きな瞳が一度、ゆっくりと瞬きをして、小窓から眺めた篝火をうんざりと思う。
誰かの哀しみを、食い物にして、この国は美しい炎を起こす。
その呆れた構造で成り立つこの閉鎖された島は、延々それに気がつかないのだ。
鮮やかなエメラルドグリーンを放つその細い髪が首元で揺れる。
幾分か大人びたその台詞を聞いている者は、誰も、居なかった。
「……みんな、誰かの玩具なのね」
******
「偉大なる航路に拠点を移したのは数ヶ月前……。まだまだ新参でな」
14415もう既に、日は落ちているのにも関わらず、止むことの無い声援は、帰還した兵士達に向けられていた。
(……馬鹿ばっかりだわ)
大きな瞳が一度、ゆっくりと瞬きをして、小窓から眺めた篝火をうんざりと思う。
誰かの哀しみを、食い物にして、この国は美しい炎を起こす。
その呆れた構造で成り立つこの閉鎖された島は、延々それに気がつかないのだ。
鮮やかなエメラルドグリーンを放つその細い髪が首元で揺れる。
幾分か大人びたその台詞を聞いている者は、誰も、居なかった。
「……みんな、誰かの玩具なのね」
******
「偉大なる航路に拠点を移したのは数ヶ月前……。まだまだ新参でな」
1kaitensitaato
DONE・ルルーシュが復活しなかった世界線からの転生パロ、前世スザユフィ前提のスザルル(ユフィ出てこない)・◆で視点が変わる
・メリバ、殺伐
Atonement(スザルル)裁きを受けている。
「ルルーシュ」
――これは罰だ。
目の前の男が何を言うのか、実のところなんとなくは察しがついていた。鈍感だの人の心がないだの言われていても、最悪の状況について考えておかないということは俺にとってはあり得ない。だが、できることなら聞きたくはなかった。聞きたくはなかったんだ、スザク。
「……君のことが好きだ」
――俺はまた、スザクの中からユフィを殺した。
◆
入学したての大学のキャンパス。サークルに勧誘する上級生たちの喧騒。オリエンテーションを終えて帰途に着く途中のこと。
春の日差しの中に彼を見つけた。
襟足の長い黒髪に線の細い肉体。以前なら想像もつかない、ブルゾンにTシャツというラフな格好で、まるでごく普通の新入生のように笑っていて。それがただ眩しかった。
10432「ルルーシュ」
――これは罰だ。
目の前の男が何を言うのか、実のところなんとなくは察しがついていた。鈍感だの人の心がないだの言われていても、最悪の状況について考えておかないということは俺にとってはあり得ない。だが、できることなら聞きたくはなかった。聞きたくはなかったんだ、スザク。
「……君のことが好きだ」
――俺はまた、スザクの中からユフィを殺した。
◆
入学したての大学のキャンパス。サークルに勧誘する上級生たちの喧騒。オリエンテーションを終えて帰途に着く途中のこと。
春の日差しの中に彼を見つけた。
襟足の長い黒髪に線の細い肉体。以前なら想像もつかない、ブルゾンにTシャツというラフな格好で、まるでごく普通の新入生のように笑っていて。それがただ眩しかった。
square_osatou
DOODLEママシュが安易に闇堕ちしてみる話闇を祓う光――マシュ、最近調子良さそうだね。
……そうかな? ありがとう。
近頃ママシュ・マシュの姿を見ていなかったヂュリ助だが、ママシュの持つ光の羽が妙に多いことに気がついた。前まではケープに印された星はたった四つか五つ程度だったと思うが、今は十を超えている。
――いつからそんなに光の羽を集められるようになったの?
……いつからって、最近だよ。ちょっと効率の良い方法を知っただけさ。
***
近頃、捨てられた地では光の羽を奪われた星の子が相次いで見つかっていた。初めは暗黒竜に襲われただけだと思われていたが、光の羽を奪われた星の子は暗黒竜のいないエリアでも見つかるようになった。
――ママシュ。最近光の羽を奪われた星の子が見つかっている話は知ってる?
2763……そうかな? ありがとう。
近頃ママシュ・マシュの姿を見ていなかったヂュリ助だが、ママシュの持つ光の羽が妙に多いことに気がついた。前まではケープに印された星はたった四つか五つ程度だったと思うが、今は十を超えている。
――いつからそんなに光の羽を集められるようになったの?
……いつからって、最近だよ。ちょっと効率の良い方法を知っただけさ。
***
近頃、捨てられた地では光の羽を奪われた星の子が相次いで見つかっていた。初めは暗黒竜に襲われただけだと思われていたが、光の羽を奪われた星の子は暗黒竜のいないエリアでも見つかるようになった。
――ママシュ。最近光の羽を奪われた星の子が見つかっている話は知ってる?
square_osatou
DOODLEママシュがぐだぐだ身の上話をするだけ。某作品とクロスオーバーになってるのでそういうの苦手だったら避けてね。
楽園に落ちた光照りつける日差しがエメラルドグリーンの海を輝かせる。ここは楽園の島々と呼ばれる場所だ。そのビーチを貸し切りにしているのは、大小の星の子達だった。
背の高い方が低い方に話しかける。
――ねえ、ずっと日向にいて平気なの?
……平気だよ。暑いところで育ったし、祖先が砂漠で暮らしてたんだ。
日陰で休む背の高い星の子はヂュリ助という。この名前は本人が名乗ったものではなく、周囲がこの星の子につけた名前だ。
白髪を風に靡かせるヂュリ助とは反対に、小さい方は黒いフードを被って日差しの中を駆け回っている。
――名前、なんてったっけ。
……ママシュ・マシュ。覚えやすいでしょ?
――変な名前。
最近までママシュは自分の名前さえ忘れていた。この地に降り立ったとき、その記憶の殆どを手放していたのだ。
2546背の高い方が低い方に話しかける。
――ねえ、ずっと日向にいて平気なの?
……平気だよ。暑いところで育ったし、祖先が砂漠で暮らしてたんだ。
日陰で休む背の高い星の子はヂュリ助という。この名前は本人が名乗ったものではなく、周囲がこの星の子につけた名前だ。
白髪を風に靡かせるヂュリ助とは反対に、小さい方は黒いフードを被って日差しの中を駆け回っている。
――名前、なんてったっけ。
……ママシュ・マシュ。覚えやすいでしょ?
――変な名前。
最近までママシュは自分の名前さえ忘れていた。この地に降り立ったとき、その記憶の殆どを手放していたのだ。
ゆき📚
DONE【sngk】【ジェリーフィッシュが解ける頃】Ⅷ今回で一応最終回という風になっております。
決めたら早いよ会社員、純粋猪突だ大学生、なんやかんやはなんやかんやです!な感じなっています。
こんなに続くと思って無かったし書いている間に本編はえらい事になってて、いやはや…
相変わらず諸々雑な感じですが
大丈夫、どんなものでもどんとこい!な方よかったら読んでやってください
【ジェリーフィッシュが解ける頃】Ⅷ 「約束です。どんな形でもいいから守ってくださいね」
そう言って笑ったあいつは結局俺を置いていった。
初めからわかっていた結末なのに変わる事無く迎えたその事実に心はひどく冷え込んだ。
みんなそうだと思って
その考えは違うとすぐに否定し
誰を責めればいいと思って
誰を責める事などできない事だと言い聞かす。
「約束ですよ」
どうして俺を置いていく、置いて行かないでくれ
*******
「あれ?リヴァイさん?」
自分の名前を呼ぶ声に顔を横に向ければ見慣れた人物と目が合って「やっぱりリヴァイさんだ」と改めて確認すると笑顔を向けてきた。
「おぉペトラじゃないか」
「どうしたんですか?あ、待ち合わせですか?」
8611そう言って笑ったあいつは結局俺を置いていった。
初めからわかっていた結末なのに変わる事無く迎えたその事実に心はひどく冷え込んだ。
みんなそうだと思って
その考えは違うとすぐに否定し
誰を責めればいいと思って
誰を責める事などできない事だと言い聞かす。
「約束ですよ」
どうして俺を置いていく、置いて行かないでくれ
*******
「あれ?リヴァイさん?」
自分の名前を呼ぶ声に顔を横に向ければ見慣れた人物と目が合って「やっぱりリヴァイさんだ」と改めて確認すると笑顔を向けてきた。
「おぉペトラじゃないか」
「どうしたんですか?あ、待ち合わせですか?」
ゆき📚
DONE【sngk】 【ジェリーフィッシュが解ける頃】Ⅶ想像以上に続いていく現パロです。
突撃夜中の訪問者、会社員に忍び寄る人物―ッという事で今回はほぼミンとリヴァが喋っています。
相変わらず諸々雑な感じですが
大丈夫、どんなものでもどんとこい!な方よかったら読んでやってください
【ジェリーフィッシュが解ける頃】Ⅶ 某所、某マンション二十二時五十分—
訪問者を知らせるインターフォンの音にリビングのソファに座って本を読んでいたアルミンはふっと顔を上げると玄関のほうへ視線を向けた後、時刻を確認した。
こんな時間に誰だろう…と小さな不安を持ちながら本にしおりを挟んで置くと静かに玄関へと向かいカメラ映像を確認すれば扉の前に一人、ぽつんと立ち尽くしている人物の姿にアルミンはすぐにそれが誰だかわかり玄関の扉を開けた。
「エレン」
名前を呼べば床に落としていた視線がゆらりと上がって
「悪い、こんな時間に、連絡もしないで」
「一体どうしたの?とりあえず入って」
促されるままに玄関へと入ったエレンを見やりつつ扉を閉めて鍵をかけるとアルミンは改めてエレンを見た。
10275訪問者を知らせるインターフォンの音にリビングのソファに座って本を読んでいたアルミンはふっと顔を上げると玄関のほうへ視線を向けた後、時刻を確認した。
こんな時間に誰だろう…と小さな不安を持ちながら本にしおりを挟んで置くと静かに玄関へと向かいカメラ映像を確認すれば扉の前に一人、ぽつんと立ち尽くしている人物の姿にアルミンはすぐにそれが誰だかわかり玄関の扉を開けた。
「エレン」
名前を呼べば床に落としていた視線がゆらりと上がって
「悪い、こんな時間に、連絡もしないで」
「一体どうしたの?とりあえず入って」
促されるままに玄関へと入ったエレンを見やりつつ扉を閉めて鍵をかけるとアルミンは改めてエレンを見た。
ゆき📚
DONE【sngk】【ジェリーフィッシュが解ける頃】Ⅵ現パロエレリです。
試される会社員、やっぱりテンパる会社員、若さと勢い!大学生!!
そんな感じのお話です。いい加減いちゃいちゃ書きたいと思い最後のほうちょっとだけちゅっちゅしております。
相変わらず諸々雑な感じですが
大丈夫、どんなものでもどんとこい!な方よかったら読んでやってください
【ジェリーフィッシュが解ける頃】Ⅵ ゆるやかに街が暗くなれば反するように地上からそびえ建つ様々な人工物が人工的な明かりを灯していく。
高層ビルの窓が不規則に四角く輝き、何かを宣伝するように緑と赤と青がびかびかと交代でリズムに合わせて光っているのが遠くに見える。
リヴァイはそう言った人工的な明かりがあまり好きでは無かった。
暗闇を照らす明るさは人間が発明した最高の科学のひとつだと思う。
リヴァイはそんな事を考えながら空を見上げる。
星が、見えねぇな
心の中で呟きながら朝に見た天気予報を思い出す。今日は一日晴れ模様という事で確かに地下鉄まで歩く道すがらに見た空は小さな雲がいくつか浮かぶだけであとは青い色が広がっていた。
そのまま夜になれば見る事ができるだろう星は
8750高層ビルの窓が不規則に四角く輝き、何かを宣伝するように緑と赤と青がびかびかと交代でリズムに合わせて光っているのが遠くに見える。
リヴァイはそう言った人工的な明かりがあまり好きでは無かった。
暗闇を照らす明るさは人間が発明した最高の科学のひとつだと思う。
リヴァイはそんな事を考えながら空を見上げる。
星が、見えねぇな
心の中で呟きながら朝に見た天気予報を思い出す。今日は一日晴れ模様という事で確かに地下鉄まで歩く道すがらに見た空は小さな雲がいくつか浮かぶだけであとは青い色が広がっていた。
そのまま夜になれば見る事ができるだろう星は
ゆき📚
DONE【sngk】【ジェリーフィッシュが解ける頃】Ⅴ続いたよ現パロ!という事で
テンパった会社員、バイトだよ大学生、推しは力なり!!な感じになっております。
相変わらず諸々雑な感じですが
大丈夫、どんなものでもどんとこい!な方よかったら読んでやってください
【ジェリーフィッシュが解ける頃】Ⅴ 「めずらしいなお前がここに来るなんて」
仕事が終わり退勤する前に一服して帰ろうとエルヴィンは社内に設置してある喫煙スペースにひとりいた。
煙草を一本取り出して火をつけようとする前に、ふと人の気配がしたので入口に目を向ければリヴァイが静かに姿を見せたので小さく驚いた。
「帰る前に寄ってるかもと思ってな」
「読まれてたか」
エルヴィンが肩を小さくすかすとその様子を見ながらリヴァイは歩を進めてエルヴィンの横を通り過ぎ壁近くに設置してあるヒップバーに腰を乗せた。
「私に何か用が?」
「いや、特に」
どこか言い淀むように返したリヴァイの顔を見ようとエルヴィンは体を横に向けてテーブルに肘をつくように寄りかかった。
9318仕事が終わり退勤する前に一服して帰ろうとエルヴィンは社内に設置してある喫煙スペースにひとりいた。
煙草を一本取り出して火をつけようとする前に、ふと人の気配がしたので入口に目を向ければリヴァイが静かに姿を見せたので小さく驚いた。
「帰る前に寄ってるかもと思ってな」
「読まれてたか」
エルヴィンが肩を小さくすかすとその様子を見ながらリヴァイは歩を進めてエルヴィンの横を通り過ぎ壁近くに設置してあるヒップバーに腰を乗せた。
「私に何か用が?」
「いや、特に」
どこか言い淀むように返したリヴァイの顔を見ようとエルヴィンは体を横に向けてテーブルに肘をつくように寄りかかった。
ゆき📚
DONE【sngk】【ジェリーフィッシュが解ける頃】Ⅳ続きました。現パロです。
諦める事は無い大学生とその同級生&情緒ががったがたな会社員とその同僚があーだこーだとそれぞれ話しております。割合的には社会人組の比率が高いです。
相変わらず諸々雑な感じですが
大丈夫、どんなものでもどんとこい!な方よかったら読んでやってください
【ジェリーフィッシュが解ける頃】Ⅳ 自分の頬に触れたまま静かに泣くその人をただ見守る事しかできなかった。
「すまない」
時折落ちる雫に気がつかなければ泣いているのかも分からない程に静かに泣くその人は今どんな顔でその雫を零しているのだろう。
なんと声をかけたらいいのかそもそも声をかけてもいいのか
こんな時、きっと名前を呼ぶだけでも何か、
何か目の前のこの人の涙を違うものにしてあげれたんじゃないのかと
そう思うのは傲慢なのだろうか
*****
「エレン」
講義の終わりを告げるチャイムの音が鳴り、静かだった教室内が波の様にざわつき生徒たちが散り散りに教室から出て行く中まったく動く様子も見せずぼんやりとした表情のまま固まっているエレンに隣に座って同じ講義を受けていたアルミンは心配の眼差しを彼に向けながら恐る恐る肩をポンとたたいてもう一度名前を呼んだ。
9269「すまない」
時折落ちる雫に気がつかなければ泣いているのかも分からない程に静かに泣くその人は今どんな顔でその雫を零しているのだろう。
なんと声をかけたらいいのかそもそも声をかけてもいいのか
こんな時、きっと名前を呼ぶだけでも何か、
何か目の前のこの人の涙を違うものにしてあげれたんじゃないのかと
そう思うのは傲慢なのだろうか
*****
「エレン」
講義の終わりを告げるチャイムの音が鳴り、静かだった教室内が波の様にざわつき生徒たちが散り散りに教室から出て行く中まったく動く様子も見せずぼんやりとした表情のまま固まっているエレンに隣に座って同じ講義を受けていたアルミンは心配の眼差しを彼に向けながら恐る恐る肩をポンとたたいてもう一度名前を呼んだ。
ゆき📚
DONE【sngk】【ジェリーフィッシュが解ける頃】Ⅲ現パロです。続きました。
名前を教えたくない社会人とムキになった大学生が居酒屋であーだこーだと話してます。
相変わらず諸々雑な感じですが
大丈夫、どんなものでもどんとこい!な方よかったら読んでやってください
【ジェリーフィッシュが解ける頃】Ⅲ 「二名、個室で、無ければ他を当たる」
シンプルに店員に告げたリヴァイに店員は二人をざらっと見やりながら
「大丈夫です。奥のほうにひとつ開いてますよ~」
「ここでいいか?」
「構いません」
腕を掴んだままそう問われたエレンは答えると店員が「あ、すんません」とエレンを見ながら声を掛けてきて
「うち、二十一時以降は未成年者様は入店を断ってまして、そちらの方は―」
リヴァイはエレンのほうを見てどうなんだと視線で問いかける。
「オレ二十歳なんで大丈夫ですよ。なんなら学生証ありますけど?」
店員にそう答えると「でしたらだいじょぶでーす。ご案内しまーす」と言い慣れたように道先を示しながら進んでいく店員の後をついて行った。
7398シンプルに店員に告げたリヴァイに店員は二人をざらっと見やりながら
「大丈夫です。奥のほうにひとつ開いてますよ~」
「ここでいいか?」
「構いません」
腕を掴んだままそう問われたエレンは答えると店員が「あ、すんません」とエレンを見ながら声を掛けてきて
「うち、二十一時以降は未成年者様は入店を断ってまして、そちらの方は―」
リヴァイはエレンのほうを見てどうなんだと視線で問いかける。
「オレ二十歳なんで大丈夫ですよ。なんなら学生証ありますけど?」
店員にそう答えると「でしたらだいじょぶでーす。ご案内しまーす」と言い慣れたように道先を示しながら進んでいく店員の後をついて行った。
ゆき📚
DONE【sngk】【ジェリーフィッシュが解ける頃】Ⅱ続きました。現パロです。
現世では感情豊かに生きていて欲しいという作者の願望がにじみ出ているのでキャラが崩れてる感あります。
あとエレリと言っていながら今回はほぼハンジ&リヴァイがメインのような感じになってます。
相変わらず諸々雑な感じですが
大丈夫、どんなものでもどんとこい!な方よかったら読んでやってください
【ジェリーフィッシュが解ける頃】Ⅱ 「えぇッ!?エレンに会ったの?」
某月某日、とある大手企業会社の一室にてリヴァイは大声を出した相手に睨むような視線を向けながら耳を塞ぐ仕草をしてみせた。
「うるせぇぞハンジ、ボリューム落とせ」
「ごめんごめん」
ハンジと呼ばれた女性は快活な笑みを見せながらそう言うと座っている椅子の背もたれにぐっと寄りかかるようにして普段使っている作業机からノートとペンを取り出した。
「同じ地域にいたんだね。すごいじゃん」
「あぁ」
「元気そうだった?どこで見たの?」
「エルドとペトラがやってるパン屋の前で雨宿りしてた」
「そうなの?え?え?話しかけた?彼リヴァイの事―」
「覚えてなかった」
ハンジが言い切る前にリヴァイはそう言うともう一度「覚えていなかった」
9224某月某日、とある大手企業会社の一室にてリヴァイは大声を出した相手に睨むような視線を向けながら耳を塞ぐ仕草をしてみせた。
「うるせぇぞハンジ、ボリューム落とせ」
「ごめんごめん」
ハンジと呼ばれた女性は快活な笑みを見せながらそう言うと座っている椅子の背もたれにぐっと寄りかかるようにして普段使っている作業机からノートとペンを取り出した。
「同じ地域にいたんだね。すごいじゃん」
「あぁ」
「元気そうだった?どこで見たの?」
「エルドとペトラがやってるパン屋の前で雨宿りしてた」
「そうなの?え?え?話しかけた?彼リヴァイの事―」
「覚えてなかった」
ハンジが言い切る前にリヴァイはそう言うともう一度「覚えていなかった」
ゆき📚
DONE【sngk】【ジェリーフィッシュが解ける頃】10周年記念キャンペーンで気が付けば落ちました。
軽い気持ちで読んでしまったが故にアニメ見て号泣しながらハッピーを願わずにはいられないよ…
とそんな気持ちを昇華する為にのそのそ書いてました。現パロです。予定では続きます。
相変わらず諸々雑な感じですが
大丈夫、どんなものでもどんとこい!な方よかったら読んでやってください
【ジェリーフィッシュが解ける頃】 あの日の約束を叶えよう―
【ジェリーフィッシュが解ける頃】
大学の講義が終わった某月某日の午後―
エレン・イェーガーは帰り道にあるとあるパン屋の軒下に立っていた。
「まいったぁ」
ぼそりと呟きながらその目線の先には見える範囲をすべて灰色で覆いつくされた空があった。
そこから勢いよく降る雨にエレンは濡れて額に張り付いた前髪を手のひらでかき上げた。
朝に見た天気予報では一日晴れだと言っていたのでエレンはそれを信じて傘を持たずに出かけてみれば、帰りにこんなずぶ濡れが待っていたとは思いもせず
バイトも休みだから今日は早めに帰ってだらだらしようと思ったのに
そんな風に思いながら止む気配の無い雨脚をエレンは眺める。傘を持っている者は色とりどりのそれを差しながらそれぞれに小走りに悠々に、めんどくさそうに雨の中を右へ左へ
5407【ジェリーフィッシュが解ける頃】
大学の講義が終わった某月某日の午後―
エレン・イェーガーは帰り道にあるとあるパン屋の軒下に立っていた。
「まいったぁ」
ぼそりと呟きながらその目線の先には見える範囲をすべて灰色で覆いつくされた空があった。
そこから勢いよく降る雨にエレンは濡れて額に張り付いた前髪を手のひらでかき上げた。
朝に見た天気予報では一日晴れだと言っていたのでエレンはそれを信じて傘を持たずに出かけてみれば、帰りにこんなずぶ濡れが待っていたとは思いもせず
バイトも休みだから今日は早めに帰ってだらだらしようと思ったのに
そんな風に思いながら止む気配の無い雨脚をエレンは眺める。傘を持っている者は色とりどりのそれを差しながらそれぞれに小走りに悠々に、めんどくさそうに雨の中を右へ左へ
のゆき
DOODLEガ清/再会、もしくは合流 ifジオウ・レンズ・ザケルガはガッシュが独自に編み出した術説が真なれば、途轍もなく飛んでもないなって思う度思います。習得時点の「できない」事々を超えて習得…
なおこの話では自力照準です(清麿はそうと分かっていたから本(概念ガッシュ)を抱きしめて愛…もとい心を注ぐ事に全振りしました)。 2
罪深き珀雷
DONEキルエン。キルシュがめちゃくちゃ片思いしてて、連日告白しまくってる。振り回されロマンチカいつもの香水を首筋に吹きかけ、ローブの襟を正し、庭の花で作った花束を持って意気揚々と外に出た。
「やぁ!しなびたキノコ君!!」
突然開くドアにも、響く美声にもとっくに慣れてしまったエンは内心で溜息をつく。
「今日も仕事を頑張っているようだね、私は君のその真面目さも好きだ!」
椅子に座り、書類と向き合ったままのエンの傍に来て跪いて花束を捧げるキルシュ。
「本当に君が好きだ、エン。私の恋人になってくれないか」
「……はぁ…」
内心からはみ出た溜息。
復興作業が大体終わり始めた頃から、何を考えているのかは分からないが珊瑚の孔雀の副団長であるキルシュ・ヴァーミリオンがこうして自分の元に来ては毎日告白をしに来ている。
朝昼夜問わず、任務に行っていても探し出してきて、なんなら入浴中にも来たことがある。
1663「やぁ!しなびたキノコ君!!」
突然開くドアにも、響く美声にもとっくに慣れてしまったエンは内心で溜息をつく。
「今日も仕事を頑張っているようだね、私は君のその真面目さも好きだ!」
椅子に座り、書類と向き合ったままのエンの傍に来て跪いて花束を捧げるキルシュ。
「本当に君が好きだ、エン。私の恋人になってくれないか」
「……はぁ…」
内心からはみ出た溜息。
復興作業が大体終わり始めた頃から、何を考えているのかは分からないが珊瑚の孔雀の副団長であるキルシュ・ヴァーミリオンがこうして自分の元に来ては毎日告白をしに来ている。
朝昼夜問わず、任務に行っていても探し出してきて、なんなら入浴中にも来たことがある。
snmgargt
MOURNING遥としゅがショタ時代に出会ってた話 紫夕が支度を終えるまで手持ち無沙汰になった遥は、部屋の中で一人待ちぼうけを食らっていた。いや、正確にいえば一人ではない。遥から少し距離を取ったところで、大きな白い犬が丸まって眠っている。別に動物が好きなわけではないが、やることもないため、遥はゆっくりとそれに近づいてみた。と、遥の気配に気がついたその犬・・確か、名前はモモと言ったろうか。モモはすんすんと遥の匂いを嗅ぎ、尻尾をゆるゆると振った。
「・・お前、デカイな」
遥の中で最も新しい犬の記憶は、以前アルゴナビスのシェアハウスへ訪れた時にであった子犬だ。そのせいもあってか、目の前の犬の大きさに僅かに驚く。
白い、犬。そういえば昔も、そんな犬に出会った気がする。なぜだがわからないけれど、遥は唐突にそれを思い出した。あれは確か、まだ遥が小学生の頃の話だ。
2633「・・お前、デカイな」
遥の中で最も新しい犬の記憶は、以前アルゴナビスのシェアハウスへ訪れた時にであった子犬だ。そのせいもあってか、目の前の犬の大きさに僅かに驚く。
白い、犬。そういえば昔も、そんな犬に出会った気がする。なぜだがわからないけれど、遥は唐突にそれを思い出した。あれは確か、まだ遥が小学生の頃の話だ。