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    すのこ

    kamiya0014

    PROGRESS舞台はフランスのコルス島、ポルト=ヴェッキオ。
    この島で暮らす、元日本人の洋平の話。


    ⚠注意
    戦争/タトゥー/カトリック

    ・実在する国・地名・人物・団体が登場しますが、名称をお借りしただけであり、当然フィクションです。
    ・洋平の家庭環境は私の幻覚であり捏造です。
    ・名前のあるモブが本当によく喋ります。
    ・携帯/スマホの登場。
    ・作中、人種差別と思われる表現がありますが、私にその思考は一切あり
    アマテラスに恋をした 三ヶ月ぶりに訪れたブラッスリーは、やはり閑古鳥が鳴いていた。

     値段も安いし料理も美味いし店も小綺麗だが、如何せん立地が悪い。大通りから路地に入ってしばらく歩いた上に、四回ほど曲がってようやく店に辿り着く。曲がる所にこれといった目印もなく、口頭で教えるのは不可能に近いので、この店を知りたければ連れて行ってもらうしかない。観光客向けのガイドブックにすら載っていないし、地元民の知る人ぞ知る隠れ家的な存在だ。
     そういった店は、総じて客が少ない。
     他の客と鉢合わせたのは二回ほどだが店主はカウンターに座って新聞を広げていたのを見たのは今回を含めると七回目。こちとら毎回潰れていやしないか、ひやひやしながら最後の角を曲がるのに、呑気なものだ。
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    @t_utumiiiii

    DOODLEリッパーとヘレナアダムスのお茶会 リッパーがヘレナアダムスのことを獲物認知してるので狭義のリパヘレです ※日記のないキャラの言動を捏造 ※実装されたハンター・サバイバーが荘園で生活をしており、試合外でハンターとサバイバーの交流もある程度ある荘園設定
    mouseion(リパヘレ) 午前中は降り続けていた小雨が午後になってあがり、窓の外からは明るい日差しの差し込む程の穏やかな天気になったことを、ヘレナは雨音がなくなった代わりに鳥の飛び立つ音が聞こえてきたことや、室温が僅かに暖かくなったことから知る。それと同じように、盲目のヘレナは「見ればわかること」を感じ取ることができない分、他人の纏う気配や臭いというものから多くを読み取ることができた。
     彼女は、失った視界の代わりに聞き取る音の反響を起こす白杖を脇に置いているときも、聞こえてくる足音や近づいてくるそれが纏う気配、そのにおいによって、誰がどこから近づいてきているか程度のことは、話しかけられるよりも先に、難なく察することができる。しかし、自らも文学者を志す読書家でもある彼女は、指先で文字をたどりながら本の内容に熱中しているとき、晴眼者と同じように、常に周囲に向けている意識というものが、疎かになることもある――今は「その時」だった。
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    ji999az

    DOODLEホービーとパヴィトル小咄。

    ホービー、カノンイベントでのあの発言からしても、親友やバンドメイトや仲間達のことはすごく大事にしそうだし、雨宿りの場も吐露できる場も貸すけど、自分や自分のアースのことは絶対に誰にも預けないし、自分がしんどい時も助けを呼ばない気がするんですよね……『呼べない』ではなく『呼ばない』。『自分の傷も痛みも自分のものだ』って。やきもきする面々多いと思うんですよ(強めの妄想)
    あくろす小咄(パンクとインディア)「そら、オマケだ。持っていきな」
    「わぁああ、こんなに! 有難う、マダム!」
    「いつも悪いな」
    「なぁに、悪童が可愛い子連れてきたんならサービスするってのが人情だろ」
    「まだ未成年だ。手を出してくれんなよ」
    「出すか! ウチらをなんだと思ってんだ!」
    「あははは! また来るわ!」


    「味は」
    「む! ほぃひ!」
    「ふははっ、リスみてぇ」
    「んむ………ほぐひぃ」
    「口んなか片付けてから喋れよ、噎せっぞ」
    「………ん! 意外だったな、って言いたくて」
    「なにが」
    「………あのさ、君の前でしかも君の地元で」
    「ん」
    「その、言葉は悪いけど………ブリティッシュ自体の料理って、『美味しくない』って言うだろ?」
    「ああー、言うな、言う。階級ごとに食いもんも違ってたし」
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