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    たるい

    時緒🍴自家通販実施中

    TRAINING3/12ワンライ
    お題【三途の川/キャリーオーバー/腹いせ】
    訓練で渋谷に行ったさしすが色々おしゃべりしてる甘ったるいお話です。
    チョコレートドリンク 渋谷の街は、三途の川に似ているとよく思う。
     もちろん俺は死んでもいないから、そんな場所には行ったことがない。ただの概念としての見解だ。けれど会話のさざめきや、重なる足音、イヤホンをさした耳から漏れる音楽なんかが、どうもこの世のものとは思えない、って俺はあの場所を訪れる度に思った。
     これをふとした話題として傑に言った時、傑はそれは地獄じゃないの? と言った。審判を受けた人々が蠢いている場所、それが渋谷なんじゃないかって。そしてあの交差点は、それぞれの地獄に向かっているんじゃないかって。
    「地獄ね……」
     俺は交差点がよく見えるカフェで、行き交う人を見ながら言った。隣には傑と、珍しく高専の結界の中から出た硝子がいる。今日の任務は細かな弱い呪霊を一度に祓うってものだった。そして夜蛾先生がその実習場所に選んだのが、あの交差点ってわけだ。強いものが出て来た時は高専に連絡するように言われていたが、正直全て祓ってしまった方がやりやすいっていうのが俺の考えだったし、傑も硝子もそうだったろうと思う。
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    RiToMS_WT

    DONEらぶらぶしてる影犬。ほんまにバカ甘ったるい。
    私の中でめちゃくちゃ解釈違いを起こしながら頑張って最後まで書き終えました。影犬はこんなにらぶらぶせんよ…(泣)
    らぶらぶ影犬が苦手な方は読まんが良いと思いま…
    らぶらぶ影犬カゲと恋人になって3度目の冬が来た。2人して炬燵に入って身体を縮こませながら、みかんを貪り食う。
    カゲと付き合い始めたのは、高校3年生の秋頃。おれのずっと奥に閉まっていたカゲへの好意がバレてしまいそのまま想いを打ち明けると、俺も好きだと返ってきて付き合う事になった。正直、カゲもおれのことが好きだっていうのにめちゃくちゃ驚いた。そんな素振りを一切見せなかったから。でも好きだって言ってくれた時はちゃんと耳赤くして照れていたし、本当に好きか聞いた時には、キスもハグもしてくれて本気だということが分かった。嬉しくて幸せで胸がいっぱいになって、暫く浮かれていたのを覚えている。
    そして高校を卒業すると同時におれ達は実家を出て一緒に住むことにした。ずっと一緒に住みたいと考えていたところにカゲが「一緒に住むか」と話を持ち出して来たので、するっと話が進み、物件を探し、内見に行って、いい所を見つけて、引っ越してと、順調に事が運んで、今はのんびりこの2DKのマンションで暮らしている。特に問題なく家事も分担し、上手くやっていて、正直めちゃくちゃ幸せ。疲れて帰ってきたら大好きな恋人がいるということ、朝起きたら恋人の寝顔が見れるということがおれにとって本当に嬉しくて幸せなことなのだ。
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    裂きイカ

    MEMO毎回毎回似たようなもんばっか書いてしまうけど許してくれ
    世間一般的に見れば恋人みたいな甘ったるいことしてるイミイコが好きなんだ

    ウニくんのメロディシアンが輝いていようがいまいが、うさおじはあまり気にしなさそうだねという思いつきからです
    深海のオルゴール——暗闇に光る、翡翠の瞳がそこにあった。
     地下街暮らしの頃から今でも、自分の周りは敵だらけだと信じて疑わなかった。今は黒船という身内のテリトリーがあるので周りに敵がいることはほとんどないが、かつての151は常に身の回りの警戒を怠ったりはしなかった。そんな生活に慣れたせいか、151は深い睡眠をとることができず、逆に目が冴えてしまう夜を何度も経験していた。赤いロケットという異名で恐れられていながらも、所詮は草食動物である。気を抜いた拍子に、肉食動物に首根っこを噛みつかれてしまうような心地がするのが、怖かった。
     だがそれも、そう簡単に過去の話にはなってくれない。

     目が冴えて眠れなくなった151の目線の先には、きれいな男が安らかな寝息を立てていた。深海を掬ったような男は眠っている時も美しく、151は自分と同じ生き物なのかが怪しいとすら思っている。自分より少し上にある13の顔をじっと見つめる。
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