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    ぴかぴか

    住めば都

    DOODLE主様不在の執事たちの日常その2。
    清掃の仕事に取り掛かろうとナックがシッティングルームへ向かうと、そこはすでにラムリの手でピカピカに掃除されていて……。ラムリが急に掃除をやる気になった理由とは……?
    みたいな話。

    主様が留守の時間も、主様のために仕事を頑張っている執事たちが書きたかった。
    デビルズパレスは今日も平和です2 経理に関わる事務作業を一通り終わらせたナックは、もう一つの担当である清掃の仕事に取り掛かろうと、道具を手にシッティングルームへ向かった。
     広い屋敷の全てをナックとラムリの二人で、しかも一日で掃除するのはほとんど不可能だ。
     だから屋敷内は、清掃係が毎日掃除をする場所、使用する個人が掃除しなければならない場所、週に一度あるいは月に一度など頻度を落として掃除を行う場所と、区分がなされていた。
     清掃係が毎日掃除することになっているのは、屋敷の主人の生活に関わる場所が中心だ。具体的には玄関、食堂、トイレ、シッティングルーム、主人の寝室など。
     本来であれば浴室もここに入るのだろうが、あそこは入浴補助を務めるフェネスが清掃も担っている。ナックはときおり頼まれて手伝うこともあるが、フェネスが済ませてしまうことがほとんどだ。
    1888

    nbsk_pk

    DOODLEオフの日に角と尻尾ぴかぴかにして博に会いに来るScさんの話。両片思いすれ違いもだもだ美味しいーーーーーーー
    ぴかぴか バベルがロドス・アイランドという陸上艦を拠点として運用し始め、しかしいまだそこでの生活に慣れるまでには至っていない頃。久方ぶりの休みをもらったScoutは、しかしドクターの執務室で居心地悪く尾を揺らしながら立っていた。


     無論のこと狙撃兵でもあるScoutは命令があれば一日でも一週間でもその場で身じろぎひとつせずに静止し続けることは可能だった。だが今の彼はオフであったため、先ほど提出した書類とScoutをチラチラと往復するドクターの視線にとうとう耐え切れずに口を開いた。
    「何か不備があっただろうか」
    「あ、あぁ、いや。報告書は大丈夫だ」
     とは言いつつもドクターの視線はScoutから、厳密に言えばScoutのやや頭上から外されることはない。何か粗相をしでかしてしまっただろうかと内心冷や汗をかきつつ、現在のおのれの恰好を思い返してみる。とはいえ私服というものを所持していないScoutの現在の姿はといえば、いつもの恰好から上着と装備を外しただけでしかなく、別段おかしなものでもないはずである。帽子だっていつもかぶっている愛用の品であり、目立つ穴やほつれがあったわけではなかったはずだ。ひょっとして同僚の誰かに恥ずかしいいたずらでも仕掛けられているのだろうかと不安になって来たScoutは――なにせ同僚は一癖も二癖もある連中が勢ぞろいしているため何をされてもおかしくはないのである――後ろ手に組んだ腕を握りしめ、言葉を発した。
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