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    yowailobster

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    DOODLE20220530 呼称のすごい捏造その他全て大暴れ 閲覧注意
    忠とランガが海行って歩いたり走ったり

    これも続きがでてきた うわー
    人間いじょう未満 明け方抜けた台風の名残か。明るい空に反し、海はやや荒れていた。
     完璧とは言えないロケーションに菊池忠は一瞬ひやりとしたが幸い彼に己を此処へ連れて行くよう頼んだ同乗者は不満など感じていないようだ。いつもと変わらない無表情で窓越しの浜辺を眺めている。
     安堵しつつロックを外し、忠は運転席を降りた。
     日光を浴びた車体の照り返しに思わず目を眇める。並んでいたレンタカーの中では一番無難な色味の物を選んだがそれでも見慣れた黒に比べると派手だ。
     後部座席側のドアを開ければ即座に地を踏む真新しい一足。久方ぶりの外出の為先程下ろした品だった。衣服も同様に今朝箱の山から選んだばかり。普段着せているものよりシンプルな作りだからか薄い生地からは常よりやや青みの強い肌が透けて見えている。モーターボートを降りる際日焼け止めは塗り直させたがこの陽射しだ、それだけでは不十分かもしれないと更なる日焼け対策の準備を整えていた忠はしかし、同乗者こと馳河ランガが彼を待たず歩き始めたのに手の動きを速めた。
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    DOODLE20220507 2022ゴムの日 事後だし事前だけど描写らしい描写が一切ないので全年齢だと思う
    楽しくて大好きだから絶対壊れないで欲しいけど楽しくて大好きだから壊れるくらい遊びたいの大変だろうけど根気よく付き合っていきましょう 好きな子も頷いています
    未完の愛を手さぐりに「要らなくない?」
     ああこれが来たかと行為中にあるまじき爽やかな光を放つ両目に理解した。
     良い休日だったと思う。昨夜、明日は丁度二人揃って何の予定も入っていないことだし起きてから眠るまでずっと一緒にここでのんびりしていようじゃないかと自ら持ちかけた計画をアクシデントで反故にすることもなく、実にのほほんと時間を浪費した。一歩も外へ出ず同じ部屋に二人。気ままに過ごしては時折思い出したようにひっつく。記憶のなかにうずもれつつあった些細な匂いや感触をよみがえらせる作業はたいへん楽しく、会えていなかった数週間で心に溜まっていた淀みのようなものがすっかり浄化されたのを感じていた。あとはまた寂しい日々をゆくための活力くらいもらえれば、と言いつつ愛でる方向へつつがなく移行してしまったのはいつもの癖というか余った時間の有効活用というか。何だっていいし何と評されてもいいけど自分がひとり走った訳ではないとだけは主張しておきたい。彼も結構乗り気だった。脱ぎ始めたのだって向こうからだ。既に薄く染まっていた肌をさらして無言でこちらを見てきたときの目なんてじんと熱を帯びていて――まあ今は熱も何もどこかへ吹っ飛んでいるが。きらっきらだ。ガラス玉もかくやと思う輝き具合は嫌いではないけどもこのタイミングはどうなのか、その好奇心を発揮すべきは今だったかと問いたくなる己を誰にも否定されたくは無い。
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    DOODLE20220326 可愛ければひどいことできないはず←もうこの発想がかわいい

    愛抱夢は揃える派っぽいなーと思ったから揃えさせただけだったんだけど最近シルバニアに手を出したことでめちゃくちゃ気持ちがわかるようになりました。揃えたくなるよね
    ラブリー最強説破れる 朝目覚めて愛抱夢が大きく、もとい自分の体が小さくなっているのにもそこそこ慣れた。原因は知らないけど異変が起こるのは彼と寝た翌朝だけ、数時間もしないうちに元に戻れるとなると知る必要も感じない。 元々こういう日は大抵夕方くらいまで空けて彼の部屋で過ごしている。その間することなんて見守る、送り出す、休憩中の話し相手。それくらい。つまり今の小さな体でも充分こなせるのだ。だから時間が伸びない限りは別に放っておいていいかと思っている。もしくは愛抱夢から小さくならないでと言われるまで。前者はともかく後者はどうだろう。無いかもな。この感じだと。
    「どうぞ」
    「ありがとう」
     両手をめいっぱい広げて受け取ったクッキーと一緒にクッションへ座り思い切り口を開く。かりかりと食べ進めていくと頭上から思わずこぼれたみたいな笑い声が聞こえた。見上げれば細められた目の中、真っ赤な自分は口元に小さな食べかすを付けて。手が小さいからか拭う仕草もなんだか間抜けだ。それなのに愛抱夢はまたさっきと同じように笑い「可愛い」と言う。
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    DOODLE20220307 はじめようか!
    展示会アナウンスからふくらんだはなし 未満の二人と突発的夜遊び

    すごかったな展示会 ○○○○○を見つけた愛抱夢を毎日摂取したいので絵コンテ集お待ちしてます
    大団円、それでは恋でも あ、と暦が顔を青くするのを見ていたのでいずれこんな時が来ることはぼんやりと予想出来ていた。けど数日も経たないうちにとは。
    「分かるよ。僕自身驚いている。だが同時に納得もしているんだ。君のあんな姿を見せられて我慢なんて出来る筈もない、しちゃいけない」
     点滅する街灯が踊る手指を照らす。
    「嬉しかった。一刻も早く君に会いたくて――だからつい張り切ってしまった」
     はにかむ顔を見る限り今夜の男はとても機嫌が良さそうだ。声もうきうきとまるでマンホールの上で弾んでいる足のように軽い。
    「ねえ、君も僕に会いたかった?」
     ぱっと浮かんだ答えは、いいやそんなに、だった。
     彼とはしばらく会えていなかったけど衣装だとかボードだとかは何故かちょくちょく目にしていた。直接会って滑れなくとも彼のスケートには触れられていたからそこまで気にすることも、会いたいと思う事も無かったと言うのが正直な気持ちで、だけど「どう?どうかな?」と身体を揺らし尋ねてくる男へそのまま伝えるのはためらわれた。
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    DOODLE20220217 いや好きじゃないです
    バレバレでしょうが大好きなシチュは好き好き催眠です

    吸血鬼が親族にいたってランガから聞かされてランガくんの血が美味しいのそのせいか~と思ってる神道、それひいひい(略)ひいじいさまの兄が吸血鬼くらいの眉唾話だから早めに気づいた方がいい 好きな子ボーナス入ってるよ
    食糧くんは吸血鬼がお好き「あ」
     薔薇に触れるたび思い出す。そういえば茎には棘があり、棘は刺さると痛く、そして。
    「あー……出てる……」
     指先を確認したところやっぱりあった。小さいけれど確かな痕。花びらに負けないくらい真っ赤な血が。
     どうしよう。このくらいの傷でパニックになるほど子供じゃないけど、おそらく隣室に居るだろう二人にこれがバレたらと思うとたいへん焦る。
     見つかる前に何とか絆創膏でも。そんな思いは勢いよく開いたドアに弾き飛ばされた。
    「失礼。少々急いてしまった。君が傷を隠すつもりでは無いかとつい」
     近付く手に即傷のある側の手指が確保される。そんなに分かりやすいかと尋ねれば彼は傷痕を観察しながら真面目な顔で頷いた。
    「実に分かりやすい。香りの強さもあるだろうが僕にとっては所有物だからね。捧げられるべき一滴が流れているとなれば気も逸るさ……ということで」
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