Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    ぶち

    yon8jet

    DOODLE※龍勝事後駄弁り小話
    ひとつ前の龍勝観らくがきで書いた、かったくんの匂いで気が変になって事故ったので、責任とって?付き合ってる設定の龍勝です。

    運命の人に物理的にぶち当たるかったくんがすごく好きなのと、リュウセイって名前きれいだな、と思って。
    A crush on you「大丈夫か」
    梯子を登って、掛けてきた最初の言葉がそれで、勝太はこっそり苦笑した。
    身にまとった毛布で口元を隠していると、目の前にマグカップが差し出される。甘くてほんのり香ばしい匂いがする。
    「大丈夫、なわけねーだろ!」
    ほころんだ顔でマグカップを受け取ったはずが、勝太の口から飛び出したのは表情とは真逆の、厳しい言葉だった。ついでにしゃがもうとしたドラゴンの太ももをゲシゲシと蹴り付ける。大して痛くもないだろうが、うっ、とドラゴンはうめく。後ろめたいところがあるのだから、それも仕方ない。ふふん、と鼻を鳴らして、勝太はマグカップに口をつけた。クタクタになった体に甘いココアが沁みる。いくらか飲んでほっと息をついていると、隣に大きな体躯が座った。当然のように体重を預けても、気にする素振りもない。事後であってすら、ドラゴンには勝太を特別意識するところがないらしい。スキ、とか、コイ、とか、よくわからない、と心底困ったように言われたことを思い出すと、しみじみ、こういうことか、と思わされて悲しい。結局、勝太はムスッと顔を顰めた。
    3545

    さかまち

    PROGRESS11/23スパーク『BURST OUT SP2023』にて発行予定のリョ三小説サンプルです!!!!
    令和/27歳×28歳あたりを想定/プロ所属設定、高2から重めの片思いを続けていたリョによるブチギレ告白大ハッピーエンド本です(年齢制限有)
    11/23新刊サンプル「お疲れ様です、今日はよろしくお願いします!」
     白い壁紙にホワイトボードと大きな窓のあるシンプルな部屋に通されてすぐ、パイプ椅子に腰掛けていた男が音を立てて立ち上がり、頭を下げた。あまりの勢いの良さに気圧されたまま挨拶を返すと、背後で機材調整を行っているスタッフは彼の声の大きさに驚きと呆れたような笑い声をこぼし、今回の進行を務める記者も同じく笑みを浮かべながら荷物の置き場所と、彼の隣に用意してある椅子に座るよう促してくれる。
    「わざわざご足労いただき、有難うございます」
    「いや、そんな。ウチからそんなに離れてないですし」
     日本のリーグ、特に首都圏で活動している選手同士の対談は珍しくない。大体は試合前に少し時間を作ることが多いが、今回は双方の事情で日程がずれたのだ。チーム練習と個人練習、昼食を済ませてから在来線に乗り、横浜からここまでおよそ一時間弱。バスを出すとも言われたが、集団移動でもないからと断った。
    6940