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    ましま

    ParAI_t

    DONEとろけるような / クロアス

    某スケブでテンションブチ上がったので書きました。
    いつも通り、来年まで今年のバレンタインなので何も問題はなかった(問題しかない)
    キャラスト版の火力ましましビス殿ならこのくらいいけんじゃね?ってなったので、なんかやたらと甘いビス殿に仕上がりました。
    ま、バレンタインだからいいじゃろ←
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    眠る時間の少し前。
    後ろ手に何かを隠し持ち、動きまで若干ぎこちなくなったアステルに、クロービスは苦笑する。

    「渡すのならば早くしたらいいだろう」
    「こ、こういうものは、緊張するものなんです!」
    「…そういうものかね」

    アステルは目を伏せ頬を染めて、恥じらいながら俯いている。最初は、今更照れることだろうか、と冷静だったクロービスも、落ち着きに揺らぎが生まれていた。わかっている答えを受け取るだけだというのに、妙に歯がゆくもどかしい。すっかり気恥ずかしさに包まれた二人は視線が合うと、緊張の糸が切れてどちらともなく笑いあった。

    「ふふっ、バレンタイン、です」
    「ああ、ありがたくいただこう」

    笑みをこぼしながら、クロービスは渡された包みを開ける。中には一粒のチョコレートが鎮座していた。職人の技巧が尽くされているであろうそれは、見た目にも繊細で美しい。

    「チョコレートは安眠効果もあ 830

    nnmy_02

    DONEろむじょで書き初めしました。
    砂糖と読点ましましです。
    “あけましておめでとう”

    朝に送ったメッセージに返事が来たのは、もう日付も変わろうかという頃だった。
    続いた謝罪の言葉に返信をしながら、頬が少し緩むのが自分でも分かった。

    “仕事で近くまで来てたんだが、今、外出られるか?”

    お疲れ、と打っている途中で送られてきた新しいメッセージを見て、一瞬固まる。
    しかしすぐに体は動き、上着を身に付けるのも忘れ、玄関の扉を開いた。
    すると少し離れた場所に、メッセージを送り合っていた相手が立っている。
    こちらに気付いて、少し照れくさそうに笑った。

    「寝るところだったのに悪ぃな。何となく、顔が見たくなってよ」
    「いや、俺も会いたいと思ってたから……」
    「そうか……あけましておめでとう。今年もよろしくな」
    「こちらこそ、よろしく」

    一度メッセージ上で行ったやりとりを繰り返す。
    それが何だかおかしくて、どちらともなく笑みが溢れてきた。

    「その、今日、よかったら、泊まってくか?」
    「あぁ、いや、明日も仕事でよ」
    「そっか……」

    そう思い通りには進まないか、と苦笑いをすると、あたたかい手が頬に触れる。

    「明日、仕事終わったら来てもいいか?」
    「っ! 650