まほやく
HATOJIMA_MEMO
DONEなかなかくっつかないミス晶♀シリーズ最新 7話目タイトル未定 第7話ミス晶長編 七
グランヴェル王城、談話室。
最近は王侯貴族のみならず賢者の魔法使い達も出入りするようになったその一角で、少し不思議な取り合わせの二人がいた。
かたや、布地は上質ではあるが貴族と並べると簡素な装いの娘。
城に訪れる同じ年頃の女子の大半は花弁の如く裾が舞うドレスを纏い、毛足の長い絨毯でなければそれは高らかに音の鳴る靴を伴とするものだが、娘は今から街に繰り出しても、野山に分け入っても障りの無い格好をしていた。
名を、真木晶。異界よりきた賢者である。
かたや、北の国の雪より白く、計算で誂えられたもの以外の皺は一つも見当たらない祭服に身を包んだ壮年の男。
相対している娘と違い、男の服装は袖も裾も長く、生地には上質な重みがある。これを着る者は指先一つ動かす事なく、その周囲が手足となるのだと言葉なく示す装いだった。
10484グランヴェル王城、談話室。
最近は王侯貴族のみならず賢者の魔法使い達も出入りするようになったその一角で、少し不思議な取り合わせの二人がいた。
かたや、布地は上質ではあるが貴族と並べると簡素な装いの娘。
城に訪れる同じ年頃の女子の大半は花弁の如く裾が舞うドレスを纏い、毛足の長い絨毯でなければそれは高らかに音の鳴る靴を伴とするものだが、娘は今から街に繰り出しても、野山に分け入っても障りの無い格好をしていた。
名を、真木晶。異界よりきた賢者である。
かたや、北の国の雪より白く、計算で誂えられたもの以外の皺は一つも見当たらない祭服に身を包んだ壮年の男。
相対している娘と違い、男の服装は袖も裾も長く、生地には上質な重みがある。これを着る者は指先一つ動かす事なく、その周囲が手足となるのだと言葉なく示す装いだった。
花弁 阿奈羽
MOURNINGまだイベスト読んでません。そもそも発表前に書いたやつです。捏造しかないしイベストにひとっつも当たってないと思います。BJのせいだから ギャンブルに負け、ルナピエーナファミリーに一時的に使用人という形でお世話になることになった晶は、とりあえずということでファミリーの使用する屋敷の一室を与えられた。
そんな晶の世話係として充てられたのは1番歳の近かったクロエだった。
掃除や家事の仕方は一通り知っていた晶だったが、なにぶん今回はマフィアの屋敷ですることだ。勝手が大きく異なったり、してはいけない暗黙の了解があったりするかもしれない。だからこそ、屋敷の説明をするためにクロエが宛てがわれたのだ。もちろん、ファミリーの中にはリケのように晶よりも歳下で、それこそ話しやすいような子もいただろうし、ファウストやレノックスのように歳が上であっても意地悪じゃないファミリーもいたはずだった。
1593そんな晶の世話係として充てられたのは1番歳の近かったクロエだった。
掃除や家事の仕方は一通り知っていた晶だったが、なにぶん今回はマフィアの屋敷ですることだ。勝手が大きく異なったり、してはいけない暗黙の了解があったりするかもしれない。だからこそ、屋敷の説明をするためにクロエが宛てがわれたのだ。もちろん、ファミリーの中にはリケのように晶よりも歳下で、それこそ話しやすいような子もいただろうし、ファウストやレノックスのように歳が上であっても意地悪じゃないファミリーもいたはずだった。
亜希!
PROGRESSこれはまほやくのヒースくんのエイプリルフールイベントの顔面が良すぎて描いてしまった進捗です。受動喫煙って恐ろしいですね・・・なんてこった・・・金なり女なり・・・。どうでもいいけどタルタリヤに雰囲気が似てしまうのを必死に阻止しようとしたけどなんかやっぱり顔が似てしまいました。
設定が裏社会の組織の最年少幹部らしいです、ヒースくんの役。アヤックスの役と一緒ですね。へへ 9
夏 子
DONEミス晶♂パイレーツオブまほやく②
フィガロもちょっと出る
海賊パロ!②(ミス晶♂)その日、ミスラは珍しく体調不良を訴えて、朝からたいへん機嫌が悪かった。とにかく腹が痛いわ、寝返りを打とうとすれば、酷い吐き気に襲われるわで、散々だ。おそらく、昨日の晩飯に食べた海獣が厄介な毒でも持っていたのだろう。確かに、初めて見る種類ではあったので、どんな味がするのかもよく分からないまま適当に焼いてステーキにした。ぎっとりとした脂っこさはあったものの、味としてはそう悪いものではなかったのだが、どうにも今朝方から体調が優れない。
「……ミスラ、具合はどうですか?」
船室のドアの外でノックの音が二回。おずおずと顔をのぞかせたのは、最近成り行きでミスラの子分になったばかりの晶だった。心配そうに眉をへにゃりとさせて、ミスラの様子を伺っている。
7869「……ミスラ、具合はどうですか?」
船室のドアの外でノックの音が二回。おずおずと顔をのぞかせたのは、最近成り行きでミスラの子分になったばかりの晶だった。心配そうに眉をへにゃりとさせて、ミスラの様子を伺っている。
夏 子
DONEミス晶♂パイレーツオブまほやく①
海賊パロ!①(ミス晶♂)この世界との別れを、なんとなく感じたその瞬間、晶の体が薄っすらと光始めた。込み上げる想いをぎゅっと押し殺しながら、もう二度と会えないだろう彼らに微笑む。彗星の天使として役目を無事に終えることが出来てよかった。寂しいけれど、あるべき居場所に、夢で聞こえた声達の元に、きっと晶を待っている仲間がいるだろうから。透け始めた手のひらを見つめて、そっと握りしめた。
「ネロ、みんな……さような」
ガシャーーーーーンッ
「えっ⁉」
激しい音と共に、建物の壁が吹き飛ばされる。噴煙の中に影をうつす黒く不気味な影、一瞬の硬直の後に、フォルモーント・ネービー大将であるムルが「伏せろ!」と咄嗟に声を上げた。耳を劈くような銃声が暗闇に向かって放たれる。徐々に薄れる煙の中から現れたのは、巨大な吸盤のついた触手だった。数千年の大樹の枝のように太い足をうねうねと不規則に動かしている。
6308「ネロ、みんな……さような」
ガシャーーーーーンッ
「えっ⁉」
激しい音と共に、建物の壁が吹き飛ばされる。噴煙の中に影をうつす黒く不気味な影、一瞬の硬直の後に、フォルモーント・ネービー大将であるムルが「伏せろ!」と咄嗟に声を上げた。耳を劈くような銃声が暗闇に向かって放たれる。徐々に薄れる煙の中から現れたのは、巨大な吸盤のついた触手だった。数千年の大樹の枝のように太い足をうねうねと不規則に動かしている。
ふしんしゃ2
CAN’T MAKE大正風パロのネロシノ♀。純喫茶の主人(マスター)のネロ×元カフェーの女給シノ♀。
世界観が大正ベースのため、カフェーが現在の定義するカフェと全く意味が異なっております。最初の方は接待のためシノ♀のふるまいや口調がだいぶしおらしいですが、途中で通常運転に戻りますのでご了承ください。 8
ps1000spring
DONEオーロラと夜明けのワルツ4開催おめでとうございます!新作短歌「連作 彼方の日々へ」と、極光祈る犬使いのバラッドの連作を公開します。
パスワードはピクリエ内のお品書きを参照下さい。 7
音花⚠️
SPOILER正月にまほやく履修した時の1部、1.5部、2部のうめきとらくがきです ネタバレ満載ですだいたい東主従の話しかしてない 東箱推しになりました
最後クロスオーバー(?)もあるのでご注意ください 6
めいくまさん
MOURNINGチョコレート今日描いたバレンタインイラストの妄想が止まらなかったので、文章化して供養。
多分最初で最後だと思う。
ヒースとシノがチョコレートを食べるお話。
何でも許せる人は生温かく読んでください。
ワンクッションつけてます。 8
🌵🌵🌵🌵🌵
DONEブラ晶♀いい兄貴!いい兄貴!!を目指しました😄
食ってばかりだなー、って内容です🍗
ボスとメイドとカツカレー日増しに暖かくなり、早春の息吹が感じられる此の頃。
「――私、真木晶は、今日一日ブラッドリー様の専属メイドになりました」
「賢者さん」
悲痛を帯びた叫びがネロの腹から発せられ、談話室に響いた。
それは、小腹がすいたから食い物寄こせとブラッドリーに呼ばれたネロが、スイートポテトの余り材料で作った即席の芋クリーム乗せパンケーキを片手に、しぶしぶ談話室に入ったのだった。
いつもどおりのブラッドリーがおり、ふと視線をずらすと見慣れない姿の女が目に飛び込んできた。
髪を一つにまとめて、カナリアが着ている使用人の衣装に似た(それよりも上等な仕立ての)メイドがいる。化粧をしているのか心当たりのある人物と雰囲気が少し変わっていて、ネロは一瞬確信が持てなかったが。
7538「――私、真木晶は、今日一日ブラッドリー様の専属メイドになりました」
「賢者さん」
悲痛を帯びた叫びがネロの腹から発せられ、談話室に響いた。
それは、小腹がすいたから食い物寄こせとブラッドリーに呼ばれたネロが、スイートポテトの余り材料で作った即席の芋クリーム乗せパンケーキを片手に、しぶしぶ談話室に入ったのだった。
いつもどおりのブラッドリーがおり、ふと視線をずらすと見慣れない姿の女が目に飛び込んできた。
髪を一つにまとめて、カナリアが着ている使用人の衣装に似た(それよりも上等な仕立ての)メイドがいる。化粧をしているのか心当たりのある人物と雰囲気が少し変わっていて、ネロは一瞬確信が持てなかったが。
🌵🌵🌵🌵🌵
DONEミス晶♀クソデカ感情が芽生えるかどうかくらいをイメージしてみました!
1/2ずつのこころ「ささささ寒……っ」
いつの間にここにいたのだろう。
ガタガタと身体が震え、目の前には雪国ならではの白い風景が広がっていた。さっきまでミスラと西の国にある魔法使いの雑貨屋にいた……はずだった。臓腑まで凍えるような痛いほどの冷たい空気に、歯がガチガチと鳴る。辺りはどこまでも白一色で、まるで色のない世界にでもいるようだった。
「こここ、ここはっ、どど、どこ?」
どもりながら問いかけた声は、しんしんと降る静寂の世界に飲み込まれるように搔き消えた。北の国であることは間違いないだろう。見渡す限り木々も建物も何一つなく、少し離れた真っ白な雪原の中にただミスラが一人で佇んでいるだけだ。
「……ミスラ?」
自分の声も雪が埋めていく。ミスラはゆっくりとこちらを振り向いた。
8182いつの間にここにいたのだろう。
ガタガタと身体が震え、目の前には雪国ならではの白い風景が広がっていた。さっきまでミスラと西の国にある魔法使いの雑貨屋にいた……はずだった。臓腑まで凍えるような痛いほどの冷たい空気に、歯がガチガチと鳴る。辺りはどこまでも白一色で、まるで色のない世界にでもいるようだった。
「こここ、ここはっ、どど、どこ?」
どもりながら問いかけた声は、しんしんと降る静寂の世界に飲み込まれるように搔き消えた。北の国であることは間違いないだろう。見渡す限り木々も建物も何一つなく、少し離れた真っ白な雪原の中にただミスラが一人で佇んでいるだけだ。
「……ミスラ?」
自分の声も雪が埋めていく。ミスラはゆっくりとこちらを振り向いた。
なつゆき
DONE【まほやく】ネロの親愛ストのネタバレと、独自解釈があります。二部後の東の魔法使いが、依頼を解決する話。馬鹿じゃない「シノ。満点だ」
ファウストはたっぷりと慈愛のこもったまなざしで微笑んだ。
魔法舎の東の国にあてがわれた一室で、授業の最初に「先日の試験の結果を返す」と、そう厳かに宣言された後の一言だった。
窓から入ってくるあたたかな日差しに負けず劣らず柔らかな物腰で、試験用紙が差し出される。シノは頬を染め、少し誇らしげに、しかし平素の態度を保ってファウストからそれを受け取った。ヒースは口を開け驚きながらも瞳を輝かせ、ネロは気まずげに己の用紙をこそこそと隠しながら、しかしシノを見る目は優しかった。
「すごい、シノ! すごいよ!」
「いつものように満点取ってるヒースもすごいけどな。……参考までに、コツとかあんの? シノくん」
10002ファウストはたっぷりと慈愛のこもったまなざしで微笑んだ。
魔法舎の東の国にあてがわれた一室で、授業の最初に「先日の試験の結果を返す」と、そう厳かに宣言された後の一言だった。
窓から入ってくるあたたかな日差しに負けず劣らず柔らかな物腰で、試験用紙が差し出される。シノは頬を染め、少し誇らしげに、しかし平素の態度を保ってファウストからそれを受け取った。ヒースは口を開け驚きながらも瞳を輝かせ、ネロは気まずげに己の用紙をこそこそと隠しながら、しかしシノを見る目は優しかった。
「すごい、シノ! すごいよ!」
「いつものように満点取ってるヒースもすごいけどな。……参考までに、コツとかあんの? シノくん」