まほやく
erieru48
PROGRESS2/10-11晶ちゃんオンリー4用展示③前にupした酔っ払い晶ちゃんがオーエンに絡んでたマンガもどきの続きを描いてるんですという進捗報告?あとちょっとなんですけどね...
cuffblessu1213
DONE【新作】ブラ晶♀。全年齢。新刊に収録予定の描き下ろし3本のうちの1本です。
体調不良になってしまった晶ちゃんを看病するブラッドリーというシチュです。
賢者として頑張ろうとするあまりうまく甘えられない晶と甘やかしてあげたいボス
という構図を書きたくて仕上げました。アイボリーみたいにピュアでまだ始まって
いない二人です。
Ivory これまで心細くなったのは一体どんな時だっただろうと晶は思い浮かべる。例えば大学を出て就職してすぐの頃。学生時代は学校に行けば誰かしらいて、友達と過ごすのが当たり前で。帰宅すれば親がいて食事や寝床などの住環境を心地よく整えてくれた。就職して一人暮らしを始めたとたん、急にそのどちらも取り上げられてしまって、代わりに知り合いのいない職場、やり方が分からない仕事、知らない土地、他人のようにまだよそよそしい部屋と家具たちに囲まれた。どうやってそれを乗り越えたか、乗り越えたと感じたのかと思い返してみても、結局は時間が解決したとしか言いようがない。必死で前に進んでいるうちに、いつの間にか景色が変わっていたような感覚だったのだ。
4974なつゆき
PROGRESS【まほやく】2部後の東の国のお話を執筆中。まだ冒頭だけ。馬鹿じゃない(仮)「シノ。満点だ」
ファウストはたっぷりと慈愛のこもったまなざしで微笑んだ。
魔法舎の東の国にあてがわれた一室で、授業の最初に先日の試験の結果を返すと、そう厳かに宣言された後の一言だった。
窓から入ってくるあたたかな日差しに負けず劣らず柔らかな物腰で、試験用紙が差し出される。シノは頬を染め、少し誇らしげに、しかし平素の態度を保ってファウストからそれを受け取った。ヒースは口を開け驚きながらも瞳を輝かせ、ネロは気まずげに己の用紙をこそこそと隠しながら、しかしシノを見る目は優しげだった。
「すごい、シノ! すごいよ!」
「いつものように満点取ってるヒースもすごいけどな。……参考までに、コツとかあんの? シノくん」
1408ファウストはたっぷりと慈愛のこもったまなざしで微笑んだ。
魔法舎の東の国にあてがわれた一室で、授業の最初に先日の試験の結果を返すと、そう厳かに宣言された後の一言だった。
窓から入ってくるあたたかな日差しに負けず劣らず柔らかな物腰で、試験用紙が差し出される。シノは頬を染め、少し誇らしげに、しかし平素の態度を保ってファウストからそれを受け取った。ヒースは口を開け驚きながらも瞳を輝かせ、ネロは気まずげに己の用紙をこそこそと隠しながら、しかしシノを見る目は優しげだった。
「すごい、シノ! すごいよ!」
「いつものように満点取ってるヒースもすごいけどな。……参考までに、コツとかあんの? シノくん」
めいくまさん
PASTL'Arc~en~Ciel風の東。STAY AWAY風のYシャツ&ネクタイスタイル。vo.シノ
gt.ネロ
ba.ヒース
dr.ファウストのイメージで描きました✨
ネロはすごいギターソロプレイしそう。
何でも許せる方向け。 2
なつゆき
DONE【まほやく】2部ネタバレあり、20章8話あたりの東保護者。二羽の鳥 小鳥のさえずりがする。
ファウストはゆっくりと目を開くと枕もとに目をやった。ぼんやりとした視界に、ひっきりなしに動く小鳥の姿が映る。チチチ、と呼ぶようにまたさえずりがした。
一体どこから入ったんだ、もしかして誰かの魔法の差し金か、そういえば賢者が鳥の姿をした者に協力したと聞いたな、と一瞬駆け巡ったさまざまな可能性が霧散する。その小鳥の羽毛が、静かな水色をしていたからだ。
ネロの髪色と同じだ。
それだけでなんだか気が抜けてしまい、力の入りかけた身体を弛緩させる。周りを囲む、豪奢な部屋と見事な調度品にふさわしい、一級品と言っていいやわらかな布団だった。
「どこから入ったんだ? 窓は空いていないし、僕が厄災の傷のために張った結界も潜り抜けてくるなんて……」
3172ファウストはゆっくりと目を開くと枕もとに目をやった。ぼんやりとした視界に、ひっきりなしに動く小鳥の姿が映る。チチチ、と呼ぶようにまたさえずりがした。
一体どこから入ったんだ、もしかして誰かの魔法の差し金か、そういえば賢者が鳥の姿をした者に協力したと聞いたな、と一瞬駆け巡ったさまざまな可能性が霧散する。その小鳥の羽毛が、静かな水色をしていたからだ。
ネロの髪色と同じだ。
それだけでなんだか気が抜けてしまい、力の入りかけた身体を弛緩させる。周りを囲む、豪奢な部屋と見事な調度品にふさわしい、一級品と言っていいやわらかな布団だった。
「どこから入ったんだ? 窓は空いていないし、僕が厄災の傷のために張った結界も潜り抜けてくるなんて……」
sonidori777
DONE魔法のカバン厄災による任務も、魔法使いたちの喧嘩もない穏やかな昼下がり。魔法舎をのんびりと歩いていた晶は、談話室から聞こえてくる騒がしい声に気が付いて、顔を出してみることにした。談話室にはカイン、クロエ、オーエンがいて、喧嘩というほどではないけれど何か揉めているようで、晶は少しだけ不安になる。
「あの、どうしたんでしょうか?」
「その声は晶か?」
カインが朗らかに晶に向けて手を掲げるので、晶は少しほっとしてその手に触れる。晶が見えるようになったカインは、半月型の小さなカバンを見せてくれた。色とりどりのビーズが取り付けられていて、日に当たるとキラキラ光る。生地に刺繍されている独特な模様とそのビーズが良く似合っていた。
2692「あの、どうしたんでしょうか?」
「その声は晶か?」
カインが朗らかに晶に向けて手を掲げるので、晶は少しほっとしてその手に触れる。晶が見えるようになったカインは、半月型の小さなカバンを見せてくれた。色とりどりのビーズが取り付けられていて、日に当たるとキラキラ光る。生地に刺繍されている独特な模様とそのビーズが良く似合っていた。
sonidori777
DONEクロエとオーエン手向ける花はない魔法舎の食堂でネロを脅して作らせた甘ったるいクリームでできたケーキをぐちゃぐちゃにして平らげた後、オーエンは別の甘い匂いを嗅ぎつけてふらりと外に出た。ネロが「そっちは行かないほうが」とか言っていたけれど、お菓子を持っていないネロのいうことを聞く義理はない。よく知った魔法使いの気配がするのも、オーエンの好奇心をくすぐった。
リケ、ミチル、といったいじめがいのある年端も行かない魔法使いたち、そして、誰もが恐れる北の魔法使いに無邪気に接してくる西の魔法使いのクロエ。この三人が甘い匂いをさせて何をしているんだろう、美味しそうなものを持っていたら奪ってやろう、とオーエンはお菓子を奪われた三人が自分におびえた顔を見せるのを想像する。
2989リケ、ミチル、といったいじめがいのある年端も行かない魔法使いたち、そして、誰もが恐れる北の魔法使いに無邪気に接してくる西の魔法使いのクロエ。この三人が甘い匂いをさせて何をしているんだろう、美味しそうなものを持っていたら奪ってやろう、とオーエンはお菓子を奪われた三人が自分におびえた顔を見せるのを想像する。
sonidori777
DONE晶とオーエンとクロエの話猫亀事件晶は自分の目を疑って、二、三回瞬きをしたあと、深呼吸をしてもう一度、中庭の噴水を注視した。何度見ても、晶の目にうつるものは変わらない。噴水にたまった水から三毛模様の猫のしっぽが伸びていて、それが繋がっている先はどうみても亀の盛り上がった大きな甲羅だった。魔法生物かもしれない、と頭によぎる。
晶は今まで見てきた魔法生物を思い浮かべるけれど、かれらと目の前にいる生き物はどうも雰囲気が違っているようにも思える。亀のような甲羅と猫のしっぽという見慣れたものを持つ生物ということもあるだろうが、なんとなく、今まで出会ったどの魔法生物よりも親しみやすい雰囲気があるのだった。
ちゃぷんと音がして水面を見ると、猫亀が水面から顔を出していた。その顔は晶の大好きな猫そのもので、声を出しそうになるのを我慢する。かれは亀に猫のしっぽがついた生き物ではなくて、亀の甲羅を背負った猫なのだった。
2570晶は今まで見てきた魔法生物を思い浮かべるけれど、かれらと目の前にいる生き物はどうも雰囲気が違っているようにも思える。亀のような甲羅と猫のしっぽという見慣れたものを持つ生物ということもあるだろうが、なんとなく、今まで出会ったどの魔法生物よりも親しみやすい雰囲気があるのだった。
ちゃぷんと音がして水面を見ると、猫亀が水面から顔を出していた。その顔は晶の大好きな猫そのもので、声を出しそうになるのを我慢する。かれは亀に猫のしっぽがついた生き物ではなくて、亀の甲羅を背負った猫なのだった。
60_chu
DONEブラッドリーが産まれて育つ話ですがほとんどモブが話してる架空の話なので架空の話が大丈夫な人は読んでください。ベイン夫人が言うことには 幌越しに風の音を聞きながら今夜も降り続ける雪のことを思った。馬橇は止まることなく故郷から遠ざかる為に走っていく。どこまでも白い景色の中で私たちは揺られ続けていた。自分でどれだけ息を吹きかけても指先は暖かくならない。私たちは互いに手を擦り合ってここより暖かいであろう目的地のことを話した。誰かが歌おうと声をあげた時、体が浮き上がる感覚がして私たちは宙に放り出された。浮いている時間は一瞬だったはずだけれど空にある大きな白い月が触れそうなほどはっきり見えた。天使みたいに私たちは空を飛んで、そして呻き声をあげたのは私だけだった。
轟音と断末魔が落下していく。馬橇がクレバスを越えられなかったのだろう。獣みたいな唸り声が自分から出たことが信じられなかった。痛みのせいで流れた涙が、すぐに凍って瞼を閉ざしてしまう。体は動かない。肌の上で融ける雪を感じながら私は自分たちの村を守護してくれていた魔法使いに祈った。それしか祈る相手を知らなかった。私は私を馬橇に乗せた人を憎もうとしてでもできなくてまた泣いた。
14995轟音と断末魔が落下していく。馬橇がクレバスを越えられなかったのだろう。獣みたいな唸り声が自分から出たことが信じられなかった。痛みのせいで流れた涙が、すぐに凍って瞼を閉ざしてしまう。体は動かない。肌の上で融ける雪を感じながら私は自分たちの村を守護してくれていた魔法使いに祈った。それしか祈る相手を知らなかった。私は私を馬橇に乗せた人を憎もうとしてでもできなくてまた泣いた。
なつゆき
DONE【まほやく】「同じ視点で見ていた」が好きで、書いてしまいました。アイドルラジオパロ同じ視点で見ていたがお送りするラジオ番組、同じ時間で聴いていたの時間です「こんばんは、『同じ視点で見ていた』のネロ・ターナーです。この番組、『同じ時間に聴いていた』は、人気三人組アイドルグループ……あの、これ、台本に書いてあるから読みあげてるだけで、俺がそう思ってるわけじゃねえんだけど……」
「毎回それウザい。いいから読めよ」
「あっはい……人気三人組アイドルグループ、『同じ視点で見ていた』がお送りする、ラジオ番組です。初めて聴く人のために一応説明しておくと、毎週俺、ネロ・ターナーと、残りふたりのメンバーのうちのひとりが出演して、ふたりでお送りする形式となっています。今日の担当は」
「オーエン」
「……です。なあ、そろそろ俺が必ず毎週いるっていうこの形式、やめない?」
「は? お前、僕とラスティカのふたりでラジオやれって言ってる?」
13449「毎回それウザい。いいから読めよ」
「あっはい……人気三人組アイドルグループ、『同じ視点で見ていた』がお送りする、ラジオ番組です。初めて聴く人のために一応説明しておくと、毎週俺、ネロ・ターナーと、残りふたりのメンバーのうちのひとりが出演して、ふたりでお送りする形式となっています。今日の担当は」
「オーエン」
「……です。なあ、そろそろ俺が必ず毎週いるっていうこの形式、やめない?」
「は? お前、僕とラスティカのふたりでラジオやれって言ってる?」
柚月ですよ。
DONEデジ絵2作目。まほやくというゲームで相合傘のお話読んで、「これはヴァカアポでやらねば!」と使命感にかられて描きました笑ハマって初めての12月6日(ヴァカアポの日)に初めてネットに出した、ドキドキした一枚でもあります。
AmA°
MOURNING2023年完成しなかったもの詰め合わせ〜!ジャンルごった煮です。SB69、まほやく(シャイロック)、pkmn(nzさん)、UT(UTAU)、A3!(ザフラ兄弟)、☕️🗣️(ガラハイ?)
ラスト一枚キスする5秒前の6665です。 12
なつゆき
DONE【まほやく】東の魔法使い中心の、フォル学ではない現パロというか、「理想郷」を英語で言った小説のパロです。理想郷1
ファウストがその冬、穀雨寮に残ろうと思ったことに深い理由はなかった。両親が海外赴任となり妹もついていってしまったため、現在実家には誰もいない。光熱費も余計にかかるし、交通費をかけて帰る意味もあまり感じなかったのだ。
「あんたも残るんだってな。よろしく、ラウィーニア」
終業式の放課後、人気の少なくなった校舎の廊下。軽く手をあげて声をかけてきた一学年上のネロ・ターナーという男は初対面ながらファウストのことを知っていたようだった。同じ寮に住んでいるが、寮の活動は学年ごとのことが多く、これまで面識はなかった。
「ファウストでいい……です、よ」
「ああ、敬語とか別にいいよ。あんたの方がよっぽど優秀なんだから」
20711ファウストがその冬、穀雨寮に残ろうと思ったことに深い理由はなかった。両親が海外赴任となり妹もついていってしまったため、現在実家には誰もいない。光熱費も余計にかかるし、交通費をかけて帰る意味もあまり感じなかったのだ。
「あんたも残るんだってな。よろしく、ラウィーニア」
終業式の放課後、人気の少なくなった校舎の廊下。軽く手をあげて声をかけてきた一学年上のネロ・ターナーという男は初対面ながらファウストのことを知っていたようだった。同じ寮に住んでいるが、寮の活動は学年ごとのことが多く、これまで面識はなかった。
「ファウストでいい……です、よ」
「ああ、敬語とか別にいいよ。あんたの方がよっぽど優秀なんだから」
HATOJIMA_MEMO
DONEまほしめ開催ありがとうございます〜!パスワードはピクリエをご確認くださいなかなかくっつかないミス晶♀シリーズ最新 6話目
深夜の話
タイトル未定 第6話 真夜中のキッチンは、息をするのを躊躇う程に静かだ。
蛇口から落ちた水滴の音に鼓膜を打たれながら、晶はコップを傾ける。程よく冷えた水に、より思考が研がれていくのを感じた。
「余計に目が冴えちゃったな……」
零した声が、コップの水面を揺らす。窓越しに映り込んだ月が歪んだのを見下ろし、晶はそっと息を吐いた。
ミスラが眠るのを見届けて、諸々の寝支度を終えてひとり寝台に転がってから、今に至る。いくら目を閉じても一向に訪れない眠気は、もしかしたらミスラの部屋で使い尽くされてしまったのかもしれない。
(それならそれで、よかったかな)
おかしな想像が、少しだけ晶の心を慰める。しかしすぐ、その口元から笑みは薄れていった。
6868蛇口から落ちた水滴の音に鼓膜を打たれながら、晶はコップを傾ける。程よく冷えた水に、より思考が研がれていくのを感じた。
「余計に目が冴えちゃったな……」
零した声が、コップの水面を揺らす。窓越しに映り込んだ月が歪んだのを見下ろし、晶はそっと息を吐いた。
ミスラが眠るのを見届けて、諸々の寝支度を終えてひとり寝台に転がってから、今に至る。いくら目を閉じても一向に訪れない眠気は、もしかしたらミスラの部屋で使い尽くされてしまったのかもしれない。
(それならそれで、よかったかな)
おかしな想像が、少しだけ晶の心を慰める。しかしすぐ、その口元から笑みは薄れていった。
もけけ
DONE妖異譚の竜ミスラがまほ軸に逆トリ(?)してまだくっついてないミス晶♀にちょっかいかける話。 ぱかりと瞼が開く。暖かい布団が心地良い。まだ朝は肌寒い季節、もそもそと潜り込んだ。右手に温もりを感じてそちらに視線をやる。白い透き通るような肌の美青年がこちらを向いてすやすやと眠っている。癖のある髪が寝癖でさらにぴょこんと跳ねている。それにふふと少し息が漏れた。吐息を感じてか、ごろりとミスラが寝返りをうって仰向けになる。眠ったままのようだが、ミスラの自由な右手がざり、と前髪をかきあげた。
その時不意に、晶の腰がくん、と後ろに引かれる。そちらは誰もいないはずで、さらに言うなら腰に腕が回っている。つまり、背後に誰かがいる。
ぞぞ、と背筋が粟立つ。悲鳴を上げるか悩んだ。これでムルであったりなどしたらただのお騒がせでしかない。尤もムルの場合はミスラが気が付かないはずはないのだが。そう、ミスラが気が付かずにすやすやと眠っているということは恐ろしいことの可能性もあるのだ。不用意に声をあげるのは良くないかもしれない。逡巡のすえ、そろりと首を動かす。
13791その時不意に、晶の腰がくん、と後ろに引かれる。そちらは誰もいないはずで、さらに言うなら腰に腕が回っている。つまり、背後に誰かがいる。
ぞぞ、と背筋が粟立つ。悲鳴を上げるか悩んだ。これでムルであったりなどしたらただのお騒がせでしかない。尤もムルの場合はミスラが気が付かないはずはないのだが。そう、ミスラが気が付かずにすやすやと眠っているということは恐ろしいことの可能性もあるのだ。不用意に声をあげるのは良くないかもしれない。逡巡のすえ、そろりと首を動かす。