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    みつる

    pheas357

    DOODLEネジキ君とミツル君がプリンに醤油かけて食うだけの話。

    お菓子のプリンなので大丈夫です、作中ポケモンを食べる描写はありません🍮(゚∀゚)
    「プリンって醤油をかけるとバチンウニみたいな味になるんですっけ?」
    呼び出したネジキにミツルが問いかける。場所はちょうどプリンの一大生息地とされる平原だった。
    「そう言うけどね……って、まさかミツル、ポケモンのプリンに醤油かけて食べる気?」
    何を今さら、という顔でこちらを見るミツルにネジキは続ける。
    「ここでいうプリンっていうのはポケモンではなくてお菓子のプリンだよ」
    どうもギャグなどではなく本当に勘違いしていたらしい。プリンを捕まえる必要がないのなら、とそのまま近くの町へ移動し、そこで目についた店に入ってプリンと携帯用の醤油を買う。
    もしも本当にポケモンの方のプリンだったら本気で捕まえて食べるつもりだったのだろうか。それにしても肉はあまりついてなさそうだな、とネジキは何となく考える。
    適当に見つけた椅子に座って、ミツルがプリンのカップを開ける。
    「やっぱりまんべんなく混ぜた方がいいのかな」
    独り言のように言いながら、醤油を流し込んで付いてきたスプーンでかき混ぜる。
    「先に食べてみます?」
    人柱にでもするつもりだろうか。初めてこの噂を聞いた時から気になっていなかったといえば嘘になる。だ 1152

    kirafuwalemmy

    MOURNINGなんでもない日に死んだミツル〜side:ギーマ〜ミツルが病気になってしまった。治療法の確立されていない難病だ。
     医師のマーレインは暗い表情で、でも私を気遣うように言った。

    「余命はあと一日です。後悔のないように過ごさせてあげてください」

     ミツルは隣の部屋でマーマネと話していた。表情を見るに、病気のことは知らされていないようだ。

    「あっ、ギーマさん! 僕ももう終わるので帰りましょう」

     私は精一杯の笑顔を作った。それでもミツルを見ていると、やるせない気持ちがこみ上げてくる。なぜミツルが病気になってしまったのか。なぜ気づかなかったのか。なぜ私はこんなに無力なのか。

    「ギーマさん、元気ないですね。もしかしてどこか悪いんですか?」
    「えっ。いや、そんなことはないよ」
    「そうですか、良かった。マーレインさんとずいぶん長く話してるから心配だったんです」

     ミツルのほっとした表情に胸が痛む。明日には死んでしまうミツル。何も知らないミツル。涙があふれそうになり、私は噴水広場を指さした。

    「ミツル、あそこでコンサートをしよう」
    「僕がですか?」
    「エリカとフウロのクリスマスショーが延期になったんだ。がっかりしている客が多いだろう。き 4330