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    もめん

    ji999az

    SPOILERグウェン加入の日のソサエティ小咄。
    ミゲオハ、まだグウェンが加わったあたりならホービーの自由人っぷりにぶん回される度に怒鳴ってそうだなと書いてたら、漫才が延々続いてしまったので泣く泣く削りました。
    あの性格じゃ相当な時間掛けないと「お前の話は聞かない」まで到達できないと思うんですぉ……ばんがれミゲオハでもメンタルヘルスも受けようミゲオハ(主旨がずれてるキャプション
    あくろす小咄(SS加入初日編)。トンネルの向こうは…………って、いつだったか学校で読んだ本にはあったけど、広がっていたのは馴染んだ景色とはまるで違う白銀色の建造物。空にひたすら伸びていく道には特急列車と車が走っている。あれはどこまで行くんだろう。
    「スパイダーソサエティの本部にようこそ」
    『まだまだ改装中のエリアもあるけど、壮観でしょ〜』
    「ぅ、うん………凄い………!」
    マルチバースを守るスパイダーマン達の組織。さっきすれ違ったスパイダーマン達も歴戦の強者達。紛れもなくエリート達なのだと肌でも分かった。
    今日からはここで生きていくんだ、と脱いだマスクを握りしめる。
    元のアースへはもう戻れない。ここ以外、生きていく場所はない。
    わたしは、ここでわたしの居場所を勝ち取って証明するしかないんだ。
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    ・中夜

    DONEジュン茨ワンライ【ドレスアップ】

    王道クリスマスに浮かれるジュンくんと、同じく王道クリスマスに浮かれる茨さんの話。


    ※茨さんはアイドルじゃないときもメンズメイクをすることがあると思っています。顔面が効きそうな商談とか、何かの催し物にお呼ばれしたときとか…。なぜなら目的のためなら手段を選ばない人だから。
    雪に咲く華の、それはそれは朱きこと 綺麗な姿はいつも見ている。
     ファンデーションの上からまた何かの粉を叩いて普段からスベスベしている肌をより一層煌めかせ、目元にはジャケットに合わせたほんのりの青と、大きな瞳を引き締めるさりげないグレー。ばさばさ音を立てそうな睫毛は軽く流れを整えるだけでクルンと天を向き、仕上げにリップクリームをん〜ま…っと塗り込めば光の粒がぷるぷる弾けた。
    「……で? さっきからなんなんですか。鬱陶しい」
    「え〜。や、綺麗だなー…って」
    「は?」
    「なんでキレるんすか……」
    「いえ別に怒ってはいませんけど」
    「えぇ……。それにしちゃあ言葉の圧が強いっすよぉ〜?」
     共演者の女の人が持ち歩いているものよりはだいぶ小さなメイクポーチ、ポーチというよりは小銭入れにも見えるサイズのそれをポイッとハンドバッグに放り込んで、着込んだコートのボタンを留めながら茨は片眉を持ち上げた。
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