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    ろいど

    yo_lu26

    DONE訓練学校一年目。はじめての陸の夏に熱中症になる双子です。この距離感で付き合ってなかったらかわいい。カプは決めてないけど、ちゅーしてます。ねっちゅうしょうネタ。かわいいフロイドとかわいいジェイドがいます。
    深海に熱中症なんてなかった 陸の夏の暑さを完全に舐めていた。双子の白い肌がほの赤く染まっているのは高すぎる外気温のせいだった。35度を軽々と越え、ところにより39度にもなる灼熱の空気は、北の人魚の肺を焼いた。
    「あっちぃ……」
     絞り出すように出した声も、水分が全部蒸発したみたいに掠れていた。ジェイドは無言で目を閉じている。秋の入学に備えて入った陸の訓練学校で迎えるはじめての夏。陸の夏を体験してみましょう、という晴れやかな教官の声と共に放り出された野外散策。日陰を選んで、水分をとって、帽子や日傘を忘れずに、とあれこれ注意を受けていたものの、それらを実行する前にものの十分ほどで二人は完全に茹であがってしまった。慌てて自室に逃げ帰り、身体を休めているところである。海で調子が悪い時の二人の回復体位の基本は尾鰭を絡ませあうことだったから、陸でも彼らはぺったりとくっつきあっている。フロイドは全裸で、ジェイドはシャツだけ羽織っている。人目がないから、窮屈な衣服は取り払ってしまったのだ。はぁはぁと息があがる。クーラーの効きが遅くて、空気はまだまだむわりと暑いままだった。フロイドは不快げに唸る。ジェイドが汗で張り付く髪の毛を額から取り払ってくれるけれど、彼の顎先からも汗が滴り落ちていた。アズールが二人に冷たい飲み物を持ってきてくれた。
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    ツキシロ

    DONEガルシア博士×アシストロイド晶♀。パラロイ軸本編後、ラボに残った晶。約五十年後、博士が亡くなった後、旅に出ていたオーエンとクロエがラボを訪れる話です。捏造多数。晶はカルディアシステム搭載です。
    パラレルワールド・スターチス 博士のことですか?
     そうですね、とってもお優しい方でした。私たちアシストロイドのことも、友人のように扱ってくださいました。アシストロイド差別について、何度か講演などもしていらっしゃいましたが、あれは本当に、仕事だからやっていたのではなく、私たちアシストロイドのことを、生活のパートナーとして思っていてくれたことは、ラボラトリーの中の人間も、もちろんアシストロイドも、誰もが知っていることです。
     それ以外のこと? もうお亡くなりになった方のことを話すのは憚られますが……そうですね、博士が受けていらっしゃったお仕事ですから……とても、真面目な方でした。真面目、といいますか、本当に研究がお好きなんだな、と思うことが多々ありました。研究だけではなく、先ほどのような講演やメディア出演、ラボの中での会議など、寝る間もない時期というものが、一年の間に何回もありました。それでも、ご自分の興味があることを見つけると、目がきらきらと輝いて、そのことに集中して、三日も寝ない、ということもありました。ええ、そういう時は、私や、その他の博士の助手を務めていたアシストロイドが、無理矢理にでも寝室にお連れしました。脳波や呼吸、脈拍などを感知していれば、さすがにもう休ませたほうがいい、という潮時は、私たちアシストロイドにはわかりますから。そのために博士は私たちをおそばに置いてくださったのだと思います。
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    km64_lf

    PROGRESSパラアイ開催、おめでとうございます!

    パラロイ時空のレノフィの小説です。
    書き途中で、途中の文章にもまだまだ手を加える予定ですが、お楽しみいただけましたら幸いです。

    ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」とそれを原作とした「ブレードランナー」「ブレードランナー2049」が大好きなので、
    パラロイが良すぎて良すぎて……たまらなく大好きです!
    レノックス・ラムは緑の瞳の夢を見るか?(未完)    1

     レノックス・ラムがいつも見る夢がある。
     ヘーゼルグリーンの菱形の瞳孔に冬の海のような灰色の虹彩をした不思議な瞳の男と、一緒にいる夢。ここではないどこかで、笑ったり、踊ったり、時には喧嘩をして仲直りをしたり。幼い子どもの世話をしていることもあれば、ふたりだけで晩酌をしていることもある。
     名前はわからない。夢の中でははっきりその名を呼んでいるにも関わらず、記憶は目が覚めると同時に急速に霧散し、夢の概要と不思議な瞳のことしか覚えていないのである。
     不愉快な機械音が目を覚ますべき時間であることを告げ、ディスプレイに今日の天気が示される。本日は終日曇り、桜の時期を過ぎて気温は暑くも寒くもなく。
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    まるひ

    MOURNING最後闘ってる時、ジーニアスの叫びでミトスが止まってロイドも攻撃しなかったら、というミトス生存if妄想めも。CP薄めだけどミトジニになる。OVAの流れを元に書いてるのでエターナルソードの辺りとかゲーム原作とちょっと違います。
    (privatterからの再掲)
    OVA時空ミトス生存if妄想めも からん、と音を立てて剣が床に落ちる。
     振り下ろそうとしていたロイドの剣先が間一髪のところで踏み止まった。
     
    「──ミトス!ロイド!」
     
     ハッとしたジーニアスは二人の間へ走り出す。姉であるリフィルの静止する声なんて聞こえていなかった。
     先程まで剣で激しく戦っていた危険な場所へ無防備に飛び出す小さな身体。剣を手放し、その場に項垂れて膝をつくミトスの前に、ジーニアスは庇うように手を広げてロイドへ訴えた。
     
    「お願い、ロイド!もうやめてよ!」
    「やめてって……ジーニアス、お前……」
    「分かってる、ボクだって分かってるよ!でも、二人が戦うのをもう見てられないんだ!」
     
     ジーニアスだってミトスとの最終決戦の覚悟をしていた。マーテルの器として攫われたコレットを助けたい。世界統合を目指すためにも、マナの源である大いなる実りを解放するべくミトスと戦う必要があると。
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