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    ろひ

    mame

    DONE恋愛デトネーション無料配布
    プロヒ爆轟(全年齢)
    「ベッドから出られない爆轟の話」
    足先を擦り合わすと肩までかけていた布団がずれ、肌寒さを感じる。轟はまだ重たい瞼を無理やり押し上げて、もぞりと顔を動かしヘッドボードの時計を見やった。はらりと落ちてきた横髪が鼻にかかってむず痒い。それを雑に払い除けて時刻を確認する。
     現在、朝の六時四十三分。昨夜きっちり閉めた遮光カーテンからは少しの光も漏れていない。カーテンなんてなんでもいいだろ、という轟に対し、寝室は絶対に一級の遮光カーテンじゃないとダメだと譲らなかった爆豪のお陰で、轟は案外夜になっても明るい住宅街で早い時間からでも安眠を貪ることができている。
     今日はプロヒーローとして活躍するふたりのオフが珍しく合った。特に何をするかは互いにここ数日忙しく話せていないが、どうせ手が回っていなかった家の中の掃除から始まるのだろう。それでも同じ時間を過ごせるならいいと思う。
     上体をむくりと起こしてから轟はまだ覚醒し切らない脳で隣で眠る爆豪に視線を落とす。眠っている時は比較的穏やかな顔をしている爆豪だが、いま轟の視界に入る爆豪の表情は少々険しい。
     寝苦しいのだろうかと暗いままの部屋の環境を確認してみた。キングサイズのベッドで寝室はほ 1746