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    アピール

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    MOURNINGモブ同級生♀に何度も告白されて、そろそろ心苦しくて頷いてしまったほうが良いのかもしれないと考え始めた辻ちゃんを全力で止めに入って、むしろ自分と付き合って欲しいと全力でアピールする犬飼先輩のお話です。
    意識的に会話文たくさんにしてみました。
    つきあいたい犬辻のお話 同じ隊になった辻ちゃんは学年的には一年後輩だけれどボーダー歴では一年先輩で、さすがだなと思う場面もあれば、おれがなんとかしてあげないとねと思う時もある、少々変わった子だった。二宮隊は実力だけではなく容姿も優れていないと入れない、なんて誇張して言われることもあるけれど、自分のことはさておき、辻ちゃんのことを見ていると確かにそう言われるのも納得だよな、と思ってしまうくらい辻ちゃんの容姿は整っていた。初めて会った時から既に綺麗だったけれど、ここ一年で成長期を迎えて身長もあっという間に越されてしまったし、声変わりもして色っぽさまで身につけてしまった。艶々とした黒髪に涼しく整った小さな顔に、長い手脚。もうこれモデルじゃん、芸能人じゃん、全然一般人じゃないよと思うのに、女の子が苦手だといって近くに寄られるだけで楚々とした顔を赤らめて慌てふためくのだから隙もあって親しみやすい。攻撃手なんていう最前線、しかも接近戦を担うポジションについているくせに、普段は穏やかで大人しいし、どうなっているんだと頭を抱えてしまうくらい辻ちゃんは一辺倒ではいかない男だった。
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