アルベド
rubedoxx
DONEアルベド誕生日祝い。誕生日当日、菱形の痕に色々を思いを巡らせるアルベドの話。クレー、2号、アリス、モブ妊婦が出てきます。
いのちの欠片 ひとつの雫が、なだらかな首へ落とされる。
それは木が枝を伸ばし、花を漲らせるように、体の隅々にまで沁みとおりゆく。神秘的な力が全身に充満し、奥深く水底に眠っていた意識が揺蕩いながら浮上する。
――ぼんやりとした眩しさを覚えながら、薄っすらと瞼を開く。けれども、更に強い光に襲われて、思わず目をつぶった。すると、横で耳慣れない妙な音がする。見知らぬ女が、くつくつと笑っていた。目を閉じたら暗くなったけれども、空気が震えて、その刺激は自分に届き続けた。
全てが妙な感覚だった。何かが見えて、何かが聞こえて、何かが自分に触れていた。何もかもが渾然としていた。自分の視界には、細長く、うねうねと動くものがあった。それが何か分からず、恐怖した。隣にいたものがやはり笑って、これはね、あなたの体、あなたの一部、手と言うの、と喋った。からだ? て? これが自分? 何のことか、まるで分からなかった。
8467それは木が枝を伸ばし、花を漲らせるように、体の隅々にまで沁みとおりゆく。神秘的な力が全身に充満し、奥深く水底に眠っていた意識が揺蕩いながら浮上する。
――ぼんやりとした眩しさを覚えながら、薄っすらと瞼を開く。けれども、更に強い光に襲われて、思わず目をつぶった。すると、横で耳慣れない妙な音がする。見知らぬ女が、くつくつと笑っていた。目を閉じたら暗くなったけれども、空気が震えて、その刺激は自分に届き続けた。
全てが妙な感覚だった。何かが見えて、何かが聞こえて、何かが自分に触れていた。何もかもが渾然としていた。自分の視界には、細長く、うねうねと動くものがあった。それが何か分からず、恐怖した。隣にいたものがやはり笑って、これはね、あなたの体、あなたの一部、手と言うの、と喋った。からだ? て? これが自分? 何のことか、まるで分からなかった。
Den(でん)
DOODLE原神 Albedo ベドベド裸置いておきます。
ベドベドはちょっとお耽美な感じにしたいんだよなー。
どっちがどっちか解らない&何号かも謎。
自由にご想像頂けますととても嬉しいです。
Moyonote
PROGRESS[MMD] [Genshin Impact]Prototype Albedo but he's infused with Durin.
Shader by Manashiku. 4
namo_kabe_sysy
TRAININGお題「花火」アル空です。線香花火であそぶ二人。いろいろふんわりしてるんでふんわり読んでください…
#アルベドワンドロワンライ
えいえんはなび稲妻での任務を終えた空とパイモンが城下で宵宮に呼び止められたのは、夜に向かって走る太陽が橙に沈む頃だった。
パイモンと目配せをした後に明るい笑顔を振りまく宵宮の元へ駆け寄ると、「これ、良かったら使い」と細長い木箱を渡される。
何の文字も模様もない木箱を「爆発物じゃないよね?」と訝しむ空に、「そんなわけあるか!」と間を置かず宵宮からぴしゃりと跳ね返される。日頃花火を造っては打ち上げる彼女の生業を思うとつい……と苦笑で濁し、空はぱくりと箱を開いた。
中には、細長く一本の棒状になった和紙のようなものが六本入っている。上部は金魚の尾のようなひらりとした色鮮やかな広がりがあり、下部は先端へいくにつれ、黒く尖った鉛筆の芯のようになっていた。
3947パイモンと目配せをした後に明るい笑顔を振りまく宵宮の元へ駆け寄ると、「これ、良かったら使い」と細長い木箱を渡される。
何の文字も模様もない木箱を「爆発物じゃないよね?」と訝しむ空に、「そんなわけあるか!」と間を置かず宵宮からぴしゃりと跳ね返される。日頃花火を造っては打ち上げる彼女の生業を思うとつい……と苦笑で濁し、空はぱくりと箱を開いた。
中には、細長く一本の棒状になった和紙のようなものが六本入っている。上部は金魚の尾のようなひらりとした色鮮やかな広がりがあり、下部は先端へいくにつれ、黒く尖った鉛筆の芯のようになっていた。
namo_kabe_sysy
TRAININGお題「バカンス」長期休暇をとる、というところでしかお題に沿ってないかも。あとものっすごいうっっっ…すらアル空意識しています📝
#アルベドワンドロワンライ
新任務、(やや長期)休暇の取得ジンが呼んでいると、研究室のノックをしてきたスクロースの言葉に従って実験の手を止め、騎士団本部のエントランスに程近い部屋を訪ねると、デスクに肘をつき両手を組んだジンが、疲労を滲ませた面持ちでアルベドを迎えた。
「やあ、スクロースからキミが呼んでいると聞いたのだけど……何か問題でも発生したかな?」
たとえばどこかの湖で「どっかーん!」という無邪気な声と共に爆発音を聞いたとか、とやや遠い目をするアルベドに、そうではないがその心配は多少ある、とジンはため息をついた。
「問題というのは、アルベド。君の勤務時間についてだ」
「ボクの?」
「スクロース、それからティマイオスから話を聞いたんだ。ここ数ヶ月、まともに休みを取っていないと」
3474「やあ、スクロースからキミが呼んでいると聞いたのだけど……何か問題でも発生したかな?」
たとえばどこかの湖で「どっかーん!」という無邪気な声と共に爆発音を聞いたとか、とやや遠い目をするアルベドに、そうではないがその心配は多少ある、とジンはため息をついた。
「問題というのは、アルベド。君の勤務時間についてだ」
「ボクの?」
「スクロース、それからティマイオスから話を聞いたんだ。ここ数ヶ月、まともに休みを取っていないと」