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    イルダ

    ゆる抹茶風味

    DONEポッキーの日ネタ。アヤタがモブギャルに話し掛けられているだけ。9割捏造。高校生時空で、灯影院の交友関係がそこそこ広くて、あだ名を付けられている。
    蛇足メモ: このモブの家はスナックをやっている設定。
    アヤタがクラスメイトからポッキー貰った話「ねー、ささたなコンビにポッキーあげる」
     ホームルームが終わり、教室はざわついている。読み掛けの本を開いて、トイレに行った灯影院を待っていると、目の前に派手な恰好をした女子が立つ。机を挟んでふわりと化粧の香りがする。普段教室の対角線上にいるタイプで、僕は思わず身構えた。
    「……えっと、ごめん、どういう風の吹き回し?」
    「風の吹き回しって言い方すご。ウケる」
     その言い様は馬鹿にしているのか、それとも本当にツボに入ったのだろうか。どちらにせよ、意味もわからず笑われるのは気分が悪い。固くなる僕を前に、彼女はひとしきり笑ってから話を続けた。
    「んーとね、うちにいっぱいあったから持って来たんだけど、配ろうとしたらみんなノリよくて、最終的に九箱ぐらいダブったんだよね。手当たり次第あげても余ってたところで、ささたながいたからちょうどいいやって。あ、ポッキー好きじゃない感じ?」
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    ふう。

    DONEハロウィンの翠千
    浮かれ峯とハロウィンを楽しんでいる千秋
    付き合ってる二人がただただイチャイチャしているだけ

    ※未来軸
    ※高峯が一人暮らししてる
    「守沢先輩は子供の頃、近所の人にお菓子貰いに行ったり、友達とハロウィンパーティーしたりしました?」
    「ん?急にどうしたんだ?」
    「いや……守沢先輩ってどんなふうに子供時代を過ごしたのかなぁって……」

    扉の向こうにいる守沢先輩がすぐに返事を返さなかったことが気になって、扉の近くに寄って耳をそばだてる。聞こえてきた音はシュルシュルという衣擦れの音だけで、俺は早くも自分の軽率な行動を後悔した。


    今日は10月31日、つまりハロウィンの日だ。今ごろ街中を仮装した人たちが歩いているのだろうか。少し前までの俺は浮かれた格好で練り歩く人たちが理解できない側の人間だった。しかし今年の俺は違う。なぜなら、ハロウィンは恋人に違和感を感じさせることなくコスプレをさせることが出来る素敵なイベントだと気づいたからだ。そんなわけで、俺は守沢先輩に頼み込んでハロウィンの仮装を見せてもらうことにした。事前に「俺の好きそうな仮装を選んできてね……♪」と一言添えて。今の俺は去年までの俺が理解出来なかった浮かれきったリア充そのものだが、『俺だけに見せる守沢先輩の仮装』という目先のご褒美のことを考えればそんなことは全く気にならなかった。
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