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    キノ

    asano5han

    PROGRESS6月に行われるGSMBでお出ししたい兄弟の過去捏造本の進捗です。幼少期〜はば学入学に至るまでを描きたいと思っています。
    とりあえず、ADVのような一人称視点のこんな雰囲気の本、出した〜い!!
    ケツ叩きの意味も込めて公開します。
    多少推敲しましたが、まだベタ打ち状態なので文章色々おかしいです。すみません。
    進捗サンプル 人間は、嫌な記憶の方が鮮明に残りやすいらしい。どこかで、そんな話を聞いたことがある。
     だから、だろうか。
     ルカが家に来た日のことは、今でもよく覚えている。
     
     黒いランドセルを背負い、俺の両親に付き添われ玄関に佇む幼いルカは、俯きがちに申し訳なさそうな顔をしていた。
     シン……と静まり返った玄関は、扉一枚を隔てて外の世界から切り離されてしまったように、冷たくて重い空気が漂っていた。
     ほんの数秒前、扉が開いていた時に見えた外の世界は、春の日差しが地面を暖かく照らしていた。柔らかな風が木の葉を揺らし、遠くから小鳥の鳴き声が聞こえてくるような、そんな麗らかな景色が広がっていた。
     それなのに。扉を閉めただけで、ここだけがその世界から取り残されたみたいに重く、重く、沈んでいる。まるで誰かが泣いたあとみたいな、冷たい空気だった。
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    yushio_gnsn

    DONE獣人パロの続きのようなもの。
    秘境で小さくなってしまったアルハイゼンが番の役目を果たせないことにしょげたりお子様プレートを食べたりする話。
    ※男性妊娠表現有
    ユキヒョウ獣人(僕の後輩)は小さくても凛々しい秘境の調査に行ったアルハイゼンは、謎の地脈異常の影響を受け、身体が子供の姿に戻ってしまった。記憶こそ失われていないものの、凛としたユキヒョウ獣人はふわふわの子猫ちゃんとなり、今は僕にひっついて不貞腐れている。

    「アルハイゼン、そんなに落ち込まなくても……僕はどこにも行かないから」
    「ようやく馬の骨どもが君に寄り付かなくなったというのに、よりによってこのタイミングで……」

    失策だ、と幼く弱弱しい声が響いた。シルバーグレーの耳はぺしょりと垂れて、いつも元気に跳ねている特徴的なくせ毛はすっかりしおれている。本気で落ち込んでいる彼には申し訳ないのだが、身体の小ささも相まって、こちらが見ている分には大変可愛らしい。教令院で出会ったころは既に青年に近かったので、アルハイゼンの本当に幼い姿というのは見たことが無かった。ざっくり推定すると四歳か五歳ごろだろうか。走り回る分には問題ないが、まだまだ非力で親に守られるべき年頃である。耳や尻尾の毛はぱやぱやしていて、柔らかそうな頬ときゅるんとした瞳が愛らしさに拍車をかけていた。
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