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    クラス

    wtiaiiaio

    DONE購買の話その10。ふたたび窮地に陥る水上、自販機の佐鳥、ずっと話してる水上と漆間、ゾエに信用されていない水上、漆間とクラスメート。ちょっとしんみりするけど基本ワイワイ話してる。※水上が説教くさいです。青春の気配がする。

    (衣替えの時期を間違えて認識していたため、まとめてアップする時に服装ちょこっと修正すると思います)

    次回エピローグで終わります。よろしくお願いします~。
    六月のパン食い競争 その10功労者たち 幸せな日々は長くは続かなかった。在庫が増えその後どうなったかといえば、水上はふたたび春巻きパンにありつけない日々を送っていた。

     話は少しさかのぼる。北添が初めてその存在を知ったのは、おつかい帰りの隠岐に出くわした時だった。なんでも購買に春巻きパンなるものが売っているらしい。3年B組に避難してきた村上に詳細を尋ねれば、「水上がいかに春巻きパンに夢中か」という話を昼休みいっぱい語ってくれた。元より春巻き好きの北添は、翌日から親の弁当をことわり購買に通いつめた。パンの在庫が少なく一向に食べることはできなかったが。そして先週火曜、行動力の塊たる北添は、ついに春巻きパンの増産交渉に踏み切った──。
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    spring18_520

    MOURNING自分以外が学年トップクラス、そして一流志望…、好きな子もその進路、ってなったら七ツ森くんは1回くらい本気で一流大学進学を考えたことがあるのでは?
    そんでマリィと真剣な話をして自分の将来の選択に自信を持てるようになってたりしないかなぁ、なんて妄想。
    一流大学進学を考えた七ツ森くんの話 問題を全て解き終えてから数分。ようやく採点をする気になって、どくんと心臓を鳴らしながらページを捲った。赤ペンを持つ手には力が入らない。
    いやいやでも、もしかしたら、案外──なんて自分を勇気づけては回答の冊子と自身の文字とを見比べる。

     マル、バツ、バツ、マル、マル、バツ、バツ、バツ……。

     半々くらいか、と思う気持ちには安堵と落胆が入り交じる。手応えの割には取れていた。けれどこの結果じゃ到底ダメ。あと10点でも取れていれば気分も少しは違っただろうか。

    (……あぁもう、絶対ムリ、マジでムリ!)

     頭を抱えるように項垂れる。目の前の冊子や筆記用具も全て投げ捨ててしまいたかったけど、ここは教室。放課後だから残っているのは俺くらい、とは言え誰に見られるか分かったもんじゃない。とりあえず深く溜息をついて、忌々しく机を眺める。
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