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    コテ

    amane_sw

    DOODLEこてぶぜ 顕現したての豊前が篭手切を撮りたがる話 おぼつかない手つきで、人差し指が端末の上をゆっくりと動く。その手が止まって顔が上がるまで、私は自分のものと似ているけれど少し違う、真新しい内番服に身を包んだ刀の姿を眺めていた。
    「そこをたっぷすると、……はい、このように私に文を送ることができます」
     言葉を切ったのとほぼ同時に、私の端末から短い電子音が鳴る。懸命に打っていた文章が表示されたその画面を向けると、顔を上げたりいだあは面白そうに目を輝かせた。
    「おー、ほんとだ。すげーな」
    「本丸でもほとんどの刀がこれを連絡手段にしているので、覚えておいてくださいね。余程のことがない限りはどの時代からでも連絡が取れるはずなので」
    「ん、りょーかい」
     りいだあはまた自分の端末に目を戻して、何かの操作をしている。見慣れない機械に抵抗を抱く刀も少なくないけれど、りいだあはどうやら新しいものには興味を抱くほうの刀であるらしい。
    「細かい操作はその都度聞いていただければお教えします。ひとまず今日はここまでにして、お茶にしましょうか」
     説明を始める前に淹れた緑茶は、もう冷めてしまったかもしれない。新しく淹れ直したほうがいいだろうか。湯の入った魔法瓶 2595

    ytgr_9u

    DOODLE疲れていたので温度低めで甘めのおてこて書きました。「おてぎねさん」
     俺の名前を呼ぶ声と共に、部屋の襖が開いた。
    「こてぎ、り」
     部屋に入ってきた篭手切は、何も言わないまま、布団を敷き終えたばかりの俺に向かって突進するように抱きついてきた。
    「おぉ? どうした」
    「ん〜〜〜」
     唸り声がお腹に響いてむず痒い。
    「篭手切ー?」
    「ぅ〜〜〜〜」
     篭手切がこうなるときは疲労が限界に近いときだ。心做しか、頭頂部にあるあほ毛も元気がないように見える。
     何かあったんだろうか。ああ、確か第2部隊は1週間出陣続きだったんだよな。
     当番表を思い出した俺は、そのまま篭手切の形のいい頭を撫でて、その小さな身体を潰してしまわないように優しく抱きしめ返してやった。
    「お疲れさま、篭手切」
    「…………」
    「風呂は入ったか?寝る支度は?」
     返事の代わりにぐりぐりと頭を押し付けられて、言葉になっていない呻くような小さな声で肯定を示された。
    「よーし、じゃあ布団行くぞー」
    「ん〜」
     篭手切に抱きつかれた状態のままでずるずると移動して、布団の上で篭手切ごと布団に包まった。
    「ほら、あったかいだろー」
    「……ぅ」
    「明日からしばらく休みだよな?」
     声を出すの 931

    ytgr_9u

    DOODLE本丸のバグによって分裂したこてぎりくんと振り回されるおてぎねさんの話
    (おてこて前提)
    「おってぎねさんっ!」「おてぎねさん!」
     両腕を引っ張られた俺は心の底から困惑していた。
    「こて、ぎり……?」
    「「はい!」」
     綺麗にハモった2振りはどちらも紛れもなく篭手切江で。いつも通り昼寝して、起きた時に両脇に篭手切江がいるなんて、誰が想像できただろうか。
    「おてぎねさん!私と一緒に万屋行こう!」
    「だめだよ!おてぎねさんは私と一緒に畑当番があるんだから!」
    「畑当番……それはちゃんとやらなきゃだね」
     1度は納得したような篭手切だったが、すぐに何かを思いついたようにパンと手を打つ。
    「私も手伝うから、早く終わらせて一緒に万屋行こう!」
    「手伝ってくれるの?」
    「もちろん!」
    「……じゃあ!」「おてぎねさん!」
    「「行こ!」」
     俺の意思は何一つ聞かれないまま、両腕を篭手切にひっぱられてずるずると畑まで連れていかれる。
    「なぁ篭手切……」
    「「なんですか?」」
    「あ、いや……なんでもない……」
     2振りが一生懸命畑を耕しているところで「ちょっと休もうぜ」なんて言えるもんじゃない。篭手切は分裂しても篭手切だなぁと思いながら、俺もせっせと手を動かすことにした。
     けどやっぱり、同 924