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    チャーリー

    @t_utumiiiii

    DOODLE※ハズビンホテルへようこそS1Ep8のネタバレを若干含みます
    アラスターは何でチャーリーに手を貸しているのか? という感じの妄想(広義のアラチャ)
    (アラチャ) 私が彼女を支援すると決めたのには、彼女が持つ「後継者」という地位が全くの無関係である、とはいえないだろう。地獄の王の後継者にしてリリスの娘。地獄のプリンセス。側近く取り入っておいて、まあ損にはならない肩書だ。それが今のところ、全く実を伴わない肩書きばかりの権威であろうと、それによって容易に開くドアが存在することもまた事実だ。物事を成し遂げねばならないときは反発の少ない道を選ぶほうが、より容易な目的達成につながる。彼女は特別な切り札、ともすれば、裏口の鍵に繋がるやも知れませんね。ええ、それは否定できない。
     とはいえ、それだけを目当てに、私はホテルの扉を叩いたわけではない。端から「地獄のプリンセス」を目当てにするならば、もっと早いうちから取り入る道もあっただろう(スポンサーだなんて回りくどい方法を取る道が最善とは限らない。)。それに、そもそも他人の権威を宛てにするのは趣味ではない。次に踏み上がるべき階段を見つけるために、肩書きやタイトルを持つ人物に目をつけることこそあれ、その点において、シャーロット・モーニングスターはほぼ無害、口だけ、肩書だけ、踏むべきステップではない。予め目をつけておくなんてことはしていなかった。道沿いの店にあるショーウィンドウに置かれたあの不格好な箱から、救済を高らかに歌い上げるその声を耳にするまでは。
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