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    ドライ

    sendofu2

    HECHO付き合ってないひぜさにで夜に肥前とドライブする話です。恋心とかも「まだ」ないです。肥前に夢見てる限界夢女が書いてますのでご注意ください。
    続くかはわからないけど一応ここから恋仲になる予定の二人です。
    夜のドライブを君と審神者になってはや幾年、この役割にも大分慣れた。しかし、適性があったからという理由だけで本丸と呼ばれる異空間に住み込み、365日役割を全うするのは、なかなか精神的にクるものがあることも事実。本丸の刀剣男士たちとの仲は良好だが、こればかりは仕方がない。一定値を超えそうになるフラストレーションを布団の上をゴロゴロ転がって散らせようとするが、余計に目がさえるばかり。
    「眠れない……」
    審神者にだって眠れない夜ぐらいあるのだ。昔はそんな夜ばかりだったが、いい大人となった今では、審神者はこのフラストレーションの解消方法を知っていた。寝巻の浴衣からラフなジーンズとTシャツに着替え、そっと部屋から抜け出す。目指すは転送ゲート。現世の自室にだけは自分一人でも転送できるようにと設定していた。完全に一人になって、なんとも安心するにおいの毛布にくるまって、明日の朝には戻ってくる。そんな夜だってたまには必要なのだ。
    3709

    お箸で摘む程度

    CAPACITACIÓNビームス兄弟 ワンライ
    お題「ドライブ」お借りしました。アカデミー時代、父親と運転の練習をする弟の話。父親の人柄や設定の捏造が多くあります。
    男のはなし 並んだ家々の前庭の芝生が、青い直線を伸ばす間。新芽が形づくる林冠を、透かした木漏れ日が揺れる中。湖沿いのゆるいカーブに沿って走ると、父さんの手が右から軽くハンドルを正す。
     緑眩しく心地よい五月の終り、俺は金曜日の教科書を抱えたまま、車に揺られて実家へ戻った。電話を受けていた運転手は、このままお父様の方へ向かいますと、カーナビの行き先を変更している。長い陽が真西に近く沈もうとする、そのかすかな空の明るさとビル街の煌めきとの混ざり合いが、もうそろそろ夏が近いという感慨を呼び起こしたところで、父さんが後部座席に乗り込んできた。俺が席を詰めると、軽く微笑み扉を閉める。息子を見とめてその顔は、外務省の要人から父親になったらしい。運転手と二言三言話すと、思い出したように、フェイス、お前もそろそろ運転できるようになった方がいいんじゃないか、と言ってきた。その飾らない、あたたかな父親の声音。親子を乗せた自動車が、街の中を滑るように走り抜けていく。
    1996

    しおん

    HECHO豊前江×女審神者
    オリジナル女審神者あり。
    pixivに公開したものをこちらにも置いておきます。
    豊前江ドライヤー苦手そうだなーと思って書き出したらただのイチャイチャ豊さにになった
    濡れ髪の君と甘い私 夜の帳が降りて、賑やかな本丸が次第に静かになっていく頃
    お風呂を終えて、漸く審神者の責務から解放される自由時間。
    寝室も兼ねた自室で昔読んでいた雑誌を手に取って、なんとなくページを捲っていた。特にやることもないけれどなんとなく眠るには惜しく感じて、穏やかなひとり時間を満喫していた。雑誌には最近万屋近くにできた喫茶店の情報が出ている。明日は休みだから誰か誘っていくのもありかなーなんて考えが浮かぶ。
    そんなとき、遠くから段々近づいてくる軽快な足音が聞こえてくる。それが聞き馴染んだ足音だと気づいて雑誌から顔を上げたとほぼ同時に、目の前の障子が勢いよく開いた。
    「主、起きてっか!」
     開いた障子の間には、主の部屋であるということや夜間であることへの遠慮を一切無視したことを何とも思っていないであろう豊前江が笑顔で立っていた。首にタオルをかけて、Tシャツにスエットというラフさから恐らく湯上り直後、そのままこちらへやってきたらしいことは見て取れた。部屋の灯りはついていることは気づいていただろうから寝てるとは思っていなかったにしても、もし就寝前だったらどうするつもりだったのだろうと僅かに眉を顰めてしまう。
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    hasami_J

    HECHOデッドラインヒーローズ事件モノ。長くなりましたがこれにて完結。前話はタグ参照。
    メインキャラは自PCのブギーマンとソーラー・プロミネンス。お知り合いさんのPCさんを勝手に拝借中。怒られたら消したり直したりします。全てがただの二次創作。
    『ブギーマンとプロミネンスが事件の調査をする話④』 開会を数日後に控えた夜のスタジアムに、照明が灯る。
     展示品や出展ブースが並べられたグラウンドが、スポーツ中継の時は観客席として用いられる変形型座席エリアが、屋内に用意されたスタジオを俯瞰するVIPルームが、華々しい表舞台からは遠く離れたバックヤードが、そのスタジアムの中の照明という照明が光を放っていた。
     そこに演出意図はなかった。ただスタジアムに満ちていた闇を照らすことだけを目的とした光だった。かくして夜の己護路島内に、けばけばしいほどの光に包まれたオノゴロ・スタジアムが浮かび上がる。

     スタジアムの全ての照明が灯ったことを確認し、ラムダは制御システムをハッキングしていたラップトップから顔をあげた。アナウンスルームに立つ彼女からは、煌々と照らされたスタジアムの様子が一望できた。天井からは己護路エキスポの垂れ幕が悠然と踊り、超人種の祭典を言祝ぐバルーンが浮いている。
    20127