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    ネギ

    ASIApixiv

    TRAINING視させていただいたMMDの映像があまりにも美しくて感動したので、さねぎゆでそれを表現する練習です。「明日は待ち合わせしねぇかァ?」

    同棲している恋人からの提案に俺は「なぜ?」と聞いた。

    「たまにはいいだろうがァ」

    いつもより歯切れの悪い返事に少しの疑問が沸いたが、確かに一緒に住む様になってから待ち合わせなどしたことはない。「懐かしいな」と昔を思い出して返事をすれば、「だろォ」と恋人は微笑んだ。


    待ち合わせに指定された場所へ向かう。
    恋人は俺よりも1時間以上前に家を出た。「色々寄ってから行くわァ」と言って。

    地図アプリが示したその場所は、大きな礼拝堂のある教会だった。
    重厚な扉を引くとギーっと音が響いた。
    ゆっくりと中を覗き込む様に扉を開けていく。

    最初に見えたのは暗い中に並ぶ木製の長椅子。
    更に扉を引いて見えて来たのは眩し光。それに思わず俺は眼を瞑った。
    扉を引きながらゆっくりと目を開ける。

    正面の十字架をあしらった大きなガラス窓から注ぐ真っ白い光。
    それは木製の長椅子に挟まれ、俺のいる入り口まで真っ直ぐに伸びる通路に、十字架を映し出している。
    キラキラと舞う塵すら神々しく見えた。

    その光の中に立つ人影。真っ白い光を背負うその人影は顔は影になり見えない。
    しかし光 749

    岩藤美流

    DONE14ちゃんイマジナリー ネギおじさんの話

    ただのさんからもらった1枚絵を元にお話を書く企画。ただのさんの持ちキャラの一人、ネギおじさんの話です。せっかくなのでうちのラリエレゼンのベリルと絡めてみました。
    「あれ?」
     ポワロ・アリウムは目を覚まして、首を傾げた。目を開けたものの、視界に映るのは淡いクリーム色の世界だけだ。ゆらゆらと黒い影が揺れているのぐらいは見えなくもないが、一般に「見えている」と呼ばれる状態とは程遠いだろう。
     ポワロはぼんやりと辺りを見回したけれど、どちらを向いても明るいと感じる。ということは、今は日中。ポワロは、はて、と腕を組んで考え込み、自分がどういう状況に置かれているのか思い出した。
    「ああ、寝落ちしちゃったんですね」
     確か自分は、未知の採取場を探して東部森林にやって来た。採取場の噂を頼りに探したけれど、それらしいものは見つからない。夜に見つかると言われる植物を、素直にその時間まで待とうと、大木の下に座り込んで、さてそれからの記憶が無い。きっと待ちくたびれて眠ってしまったのだろう。疲れていたのか、深夜などとうに過ぎて、朝になっているようだ。
    「さて、まあそれは残念ですけど、しかし、うーん、これは困りましたねえ」
     ポワロは顎に手を当てて、眉を寄せた。
    「眼鏡、何処に行ったんでしょう?」
     ポワロは生来、目が見えない。裸眼で認識できるのは明るさだけで、淡いクリ 2393