ネロ
1i1__Oyu
PAST【web再録】2022年7月に発行したネロファウ本です。
再販予定がないため再録いたします。
お手にとって下さった方ありがとうございました!
※一部ファウストの大いなる厄災の傷に触れているお話があります。 34
カピさん
DOODLE今更だけど正月のネロさんが可愛くて脳焼かれたので記録として描いてしまった新年早々なぜタコの研究してるのか意味わかんなくて面白かったけどそれ以上に「いっしょに」と「あれ」の破壊力がすごかった 「あれ」が一番やばい あざとすぎる 二文字で死ぬ儚い命になった
ヒン@ほや
PASTネロのア・ラ・カルトアンソロジー様に寄稿させていただいた漫画のweb再録ですキッチンに集まってきた178㎝組にネロが賞賛されたり脅迫されたりします
2ページおまけ(吹き出しで隠れたオーエン、執筆者コメント欄のイラスト) 10
やなぎ
REHABILILike Love Need#まほやく男女CP
ネロ晶♀
ネロ視点
タイトル?っぽい話が書きたかっただけの産物
※幸せじゃない話
(昔、別ジャンルを同タイトルで書いた時はいちゃいちゃしてたんですけどね) 2
みなせ由良
PAST原作のモンクリ伯で、伯爵がメルセデスたその息子に「母は貴方の事をネロかカリオストロのように思っている」て言われてたのがえふご的に面白かったので(やっぱりそこはニアミス対象なんだ…原作はただただ歴史上や神話の人物に例える表現が多いだけではあるんだけど、その歴史クラスの人物がフラットに入り乱れる世界観の複雑さよな〜(しろめ
うる。
DOODLEお題:不意打ち、(花束)第九回ファウネロ版週末ワンドロ・ワンライ
明日はカップケーキを焼くことにした。 お子ちゃまやお腹が空いた大人たちにおやつを食べさせ、夕飯の時間までフリーになったところ、ファウストにお茶を飲もうと誘われた。
ファウストは婿さんに勧められたのだという紅茶に街で買ったらしいお菓子を並べる。甘い香りが部屋を満たす。お互いに一口飲み、ほっとしたところでファウストの口が開いた。
「良いことと悪いこと、どっちから聞きたい?」
吹き出しそうになったところを耐える。
「えっ、と……悪いこともあんの?」
「ある」
キッパリと告げるそれに聞きたくねぇなぁと思いつつ、先に悪いことを終わらせておこうとじゃあ悪い方で、とファウストを見た。
「わかった」
パチン、と指を鳴らして現れたのは何枚かの紙。
「あれ?それって」
1679ファウストは婿さんに勧められたのだという紅茶に街で買ったらしいお菓子を並べる。甘い香りが部屋を満たす。お互いに一口飲み、ほっとしたところでファウストの口が開いた。
「良いことと悪いこと、どっちから聞きたい?」
吹き出しそうになったところを耐える。
「えっ、と……悪いこともあんの?」
「ある」
キッパリと告げるそれに聞きたくねぇなぁと思いつつ、先に悪いことを終わらせておこうとじゃあ悪い方で、とファウストを見た。
「わかった」
パチン、と指を鳴らして現れたのは何枚かの紙。
「あれ?それって」
すあま
DONEボスとネロが婚姻届を出す話。先日上げたボスのインタビュー記事の本編。長さ的にぽいぴくじゃ厳しいか?と支部にも上げました→ https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=24237337欲を満たしたいと望むこと一、そんな今日の二週間前
「え?なんで知ってんの?」
ネロ、結婚したんだろう?と、ファウストに軽く聞かれた。本当に軽く。そしてつい口をついた言葉がこれだった。
「俺、まだ誰にも話してないんだけど……」
店の臨時休業中。引きこもりすぎて頭がおかしくなりそうで、遊びに寄った嵐の谷。そこにあるファウストの家。手土産にと、朝から作ってバスケットに入れたシナモンチュロスの存在もすっかり忘れ、俺はただ立ち尽くすしか無かった。
「はい」
おもむろに差し出されたのは一部の新聞。厚みはあまりない。どうやら号外のようだ。俺は何を言うでもなく、バスケットを差し出し、受け渡し、そうして空いた手でそのままその新聞を受け取った。
14051「え?なんで知ってんの?」
ネロ、結婚したんだろう?と、ファウストに軽く聞かれた。本当に軽く。そしてつい口をついた言葉がこれだった。
「俺、まだ誰にも話してないんだけど……」
店の臨時休業中。引きこもりすぎて頭がおかしくなりそうで、遊びに寄った嵐の谷。そこにあるファウストの家。手土産にと、朝から作ってバスケットに入れたシナモンチュロスの存在もすっかり忘れ、俺はただ立ち尽くすしか無かった。
「はい」
おもむろに差し出されたのは一部の新聞。厚みはあまりない。どうやら号外のようだ。俺は何を言うでもなく、バスケットを差し出し、受け渡し、そうして空いた手でそのままその新聞を受け取った。
すあま
MOURNINGブネ🔫🍴が結婚したら雑誌や新聞にすっぱ抜かれるっていう小説を書きたくて、その話の中に出てくるブの結婚記念獄中インタビュー記事を書きました。小説の中では全文は出さないかも……と思い、Xとここで供養します。《全文》ブラッドリー・ベイン氏、結婚記念獄中インタビュー ――この度はご結婚おめでとうございます。また、インタビューをお受けくださりありがとうございます。本日はよろしくお願いいたします。
(ベイン氏)ああ、ありがとな。俺も俺の伴侶を世界中に自慢したかったところだ。丁度良かったぜ。
――まず初めに、読者の皆様にブラッドリー・ベイン氏の紹介をさせてください。
ブラッドリー・ベイン氏は北の国で生まれた魔法使いであり、あの人気書物『死の盗賊団盛衰記』で有名な死の盗賊団を率いた頭領でもあります。数多の財宝を手に入れ、百年ほど前に捕らえられました。
その審美眼により集められた財宝は、ほとんどが国宝級や歴史的価値の大変高い品ばかりで、現在では月蝕の館をはじめ、各国の博物館・美術館等にに所蔵されております。
4771(ベイン氏)ああ、ありがとな。俺も俺の伴侶を世界中に自慢したかったところだ。丁度良かったぜ。
――まず初めに、読者の皆様にブラッドリー・ベイン氏の紹介をさせてください。
ブラッドリー・ベイン氏は北の国で生まれた魔法使いであり、あの人気書物『死の盗賊団盛衰記』で有名な死の盗賊団を率いた頭領でもあります。数多の財宝を手に入れ、百年ほど前に捕らえられました。
その審美眼により集められた財宝は、ほとんどが国宝級や歴史的価値の大変高い品ばかりで、現在では月蝕の館をはじめ、各国の博物館・美術館等にに所蔵されております。
danraku
DONE盗賊時代ブラネロ大事にしたくて ブラッドリーは憤慨していた。眉を吊り上げて呆れてもいた。派手好きなわりに節度のある照明に照らされるのは宝石でも銃でもない。死に際の呪詛を食らった俺の、見るも無惨な手だ。
「……痛いか?」
「全然」
「ははっ重症だな」
軽く笑い飛ばしたくせに、眼光は鋭い。存外きれいななりをした指先が塗り薬を取った。筋張った俺の手の甲へと滑らせると、ぐっと練り込むように力を入れる。手首から先は錘が吊り下がるみたいに、ぶらんと揺れ動いた。
「てめえの武器を大事にしねえって、どういう了見だ」
「うわ」
分厚い鱗のようにぽろぽろ浮き上がる肌から、煙が上がった。烟る先からチーズみたいに皮膚がこそげ落ちていく。痛みこそなかったが、正真正銘、俺の肌が硬くなったものらしい。剥がれる先から肉が覗き、すかさずブラッドリーは呪文を唱える。軟膏をたっぷり掬った手に包まれて、薬効に混ざった魔力ごと浸透していく。
1334「……痛いか?」
「全然」
「ははっ重症だな」
軽く笑い飛ばしたくせに、眼光は鋭い。存外きれいななりをした指先が塗り薬を取った。筋張った俺の手の甲へと滑らせると、ぐっと練り込むように力を入れる。手首から先は錘が吊り下がるみたいに、ぶらんと揺れ動いた。
「てめえの武器を大事にしねえって、どういう了見だ」
「うわ」
分厚い鱗のようにぽろぽろ浮き上がる肌から、煙が上がった。烟る先からチーズみたいに皮膚がこそげ落ちていく。痛みこそなかったが、正真正銘、俺の肌が硬くなったものらしい。剥がれる先から肉が覗き、すかさずブラッドリーは呪文を唱える。軟膏をたっぷり掬った手に包まれて、薬効に混ざった魔力ごと浸透していく。
shiita_brnr
DONE2/22 ブラネロwebオンリー「そういうことにしたらつもり!13」内展示作品「言葉にならない甘え方」のスピンオフ作品です!!同じ時間軸をブラッドリー目線で書いてみました。
相変わらずのやおい(やまなしおちなしいみなし)ですが、自分なりにまいてみた伏線の回収が上手くできてればいいなーと思います!笑
感想等いただけるとすごく喜びます😆
溢れた愛の拾い方朝一番のくしゃみで飛ばされた中央の国の商店で、ブラッドリーは意図せず希少な酒を見つけた。今日はなんだかついている気がして、こんな日にはネロのご飯で晩酌をするのがいい。あわよくばネロにも呑ませてやろうと、意気揚々と夕食どきの食堂へ向かうと、そこでご飯を作っていたのはカナリアだった。
「ネロはどこにいったのでしょう。今日の任務は日帰りだと聞いていましたが。」
リケの言葉に賢者が、ネロは用事があってご飯を作れないので、今日はカナリアにお願いしました。ネロは忙しいみたいなのでそっとしておきましょう。と答える。それになんの疑問も持たず食事の席につく魔法使いたちを尻目に、ネロの飯がねえなら用事はないとばかりに食堂をでたブラッドリーは、せめてネロの部屋の作り置きでも掻っ払ってやろうとグラスとウイスキー片手に部屋に乗り込んだ。
6370「ネロはどこにいったのでしょう。今日の任務は日帰りだと聞いていましたが。」
リケの言葉に賢者が、ネロは用事があってご飯を作れないので、今日はカナリアにお願いしました。ネロは忙しいみたいなのでそっとしておきましょう。と答える。それになんの疑問も持たず食事の席につく魔法使いたちを尻目に、ネロの飯がねえなら用事はないとばかりに食堂をでたブラッドリーは、せめてネロの部屋の作り置きでも掻っ払ってやろうとグラスとウイスキー片手に部屋に乗り込んだ。
rikap_D_gm
PROGRESS2024年ブラッドリー様おたおめブラネロ漫画として描き始めました8P漫画の冒頭です。せめてWebオンリーに間に合えば…というところでしたがなかなか手強く…大変申し訳ありません…!!彼らのおたおめあれやこれやは近々ちゃんと完成させていただきますので、今はこのワンシーンからいっぱい妄想していただけましたら幸いです😂!!!saf_mhyk
DONEブラネロWebオンリー「そういうことにしてるつもり!」13開催おめでとうございます!サクッと楽しんでいただきたい、口溶けの軽いお話です🍫(今年のバレンタインイベのログスト(1)を下敷きにしています。読まなくてもたぶん分かりますが、読んでからの方がよりクスッとしていただけるかも)
最近「不憫ネが美味しいブーム」が何度目かの再燃をしています。
そういうことです バアン! と派手な音を立てて、バーの扉が開く。さては北の連中か、と身構えた拍子に、ネロは今しがた口に入れたばかりのものを飲み込んでしまった。
「んぐっ……」
——あ、勿体ねえ……。
鼻に抜ける、濃厚かつ芳醇な、甘い香り。しかし、バーの中にほとんど転がり込む勢いで入ってきた意外な人物に、余韻を味わおうという気分は吹き飛んでしまった。
「ネロ!! ……っ! ああ、遅かったか……!」
「ファウスト……!? どうした、そんなに慌てて」
ファウストはよほど急いで駆けてきたのか、乱れた髪の毛と衣服を直しもせず、なにかとてもまずいことでも起きたように、忙しなく視線を走らせた。
「まあまあファウスト。そう慌てずとも、どうです、あなたもひとつ」
3191「んぐっ……」
——あ、勿体ねえ……。
鼻に抜ける、濃厚かつ芳醇な、甘い香り。しかし、バーの中にほとんど転がり込む勢いで入ってきた意外な人物に、余韻を味わおうという気分は吹き飛んでしまった。
「ネロ!! ……っ! ああ、遅かったか……!」
「ファウスト……!? どうした、そんなに慌てて」
ファウストはよほど急いで駆けてきたのか、乱れた髪の毛と衣服を直しもせず、なにかとてもまずいことでも起きたように、忙しなく視線を走らせた。
「まあまあファウスト。そう慌てずとも、どうです、あなたもひとつ」
danraku
DONE双子のお仕置きが猫耳執事だったブラッドリーと晩酌の予定があったネロふたりのマナー 手袋と燕尾のコートは丸めてソファに投げる。眼鏡とクロスタイを粗野な手つきで外して、髪を掻き上げると頭を振った。階段を上がる音が聞こえるのもお構いなしに、ベストのボタンを一つずつ外していく。その足音は自室の前で止まった。
ブラッドリーは安堵の息を吐き、ノックと同時に声をかけた。
「早えじゃねえか」
向こう側の男も心得たもので、すでにドアを開けている。
「今晩はカナリアがいたからさ。昨日まで任務だったから、俺は休み」
「は、いいご身分だな。こっちはさんざんな目に遭ったってのに」
「自業自得じゃね?」
「どこが」
バーの花瓶を割った穴埋めに、オーエンが西の国のけったいなカフェに向かった。そのことは魔法舎中の噂になっていた。そんな不始末の一因である、ブラッドリーとミスラが連帯責任で双子に仕置きされたことも、周知の事実というわけだ。
1658ブラッドリーは安堵の息を吐き、ノックと同時に声をかけた。
「早えじゃねえか」
向こう側の男も心得たもので、すでにドアを開けている。
「今晩はカナリアがいたからさ。昨日まで任務だったから、俺は休み」
「は、いいご身分だな。こっちはさんざんな目に遭ったってのに」
「自業自得じゃね?」
「どこが」
バーの花瓶を割った穴埋めに、オーエンが西の国のけったいなカフェに向かった。そのことは魔法舎中の噂になっていた。そんな不始末の一因である、ブラッドリーとミスラが連帯責任で双子に仕置きされたことも、周知の事実というわけだ。