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    バーボン

    asagao_yuu

    DONE3回ずつキスを贈らないと出られない部屋に閉じ込められた、ライとバーボン。ライへの想いを自覚したバーボンは、それなら出られなくていい、と思ってしまう。

    エアブー230528で展示していた小説です。これだけでお読みいただけますが、沖安編(最後まではしない)、赤安編(最後までする)も、イベントに合わせ順次書く予定です。最終的に、夢じゃなかったんだ!と零くんが喜んで、ハッピーエンドとなります。
    キスしないと出られない部屋☆ここは、キスしないと出られない部屋です。
    ☆次の条件を満たした場合のみ、十二時間後に扉が開きます。
    ・唇へのキスであること。
    ・合意の有無は問わないが互いに三回ずつ行うこと。
    ・眠っている間のキスはカウントしない。
    ・人工呼吸はカウントしない。
    ・間接キスはカウントしない。
    ・舌を入れるかどうかは自由。

     趣味のいい部屋に、それをぶち壊すデカデカとした貼り紙。それがこの内容だった。
    「ホー。念の入ったことだな」
    「感心してる場合ですか……」
     確かにこの部屋には、扉がなく、窓もない。
     僕はその日の組織の任務を終えて、自室のベッドで眠っていたはずだが、きちんと服を着ている。隣には、時々同じアパートで暮らすこともあるが、最近は別の任務についていて、顔を見ていなかった長髪の男。僕より少しばかり背が高く、少しばかり経験値が高く、大して年が変わらないだろうに大人の余裕みたいなものを醸し出している、いけすかない奴。
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    AmakAsuka

    DONEエアブー230528の展示作品です。安赤ワンドロワンライのお題「最後の日」をお借りしました。
    バーボンが、スコッチの最期の言葉を聞くことができていたら、と想像してみました。映画の影響で、幹部を手伝ってくれる構成員も登場させています。その後、ライが組織を抜け、2年後に赤井秀一として日本に戻ってくるまでを書きました。
    これだけで読めますが、6/23からのエアブーで続きを展示します。ハッピーエンドです。
    最後の日「おい。バーボンはどこにいる。誰か知ってるか」
    「今日は〇〇会の取引のために潜ってますぜ」
    「そうか……奴が戻ってきたら、気を付けろ。荒れるぞ」
    「兄貴、心配してやってるんですかい。そりゃあバーボンは、ライとデキてるとかデキてないとか言われてやしたが」
    「んなことはどうでもいい。ライのこととなると逆上するあいつが面倒なだけだ」
    「逆上ですかい?俺には、いつもより冷たく見えやすよ」
    「ウォッカ。赤い星と青い星、どっちが熱いか知ってるか」
    「え。あ、青い方……あー。そういうことですかい」
     真っ赤になって怒っている時よりも、静かに青い目を光らせている時の方が、恐ろしい。裏切者としてライに始末されたスコッチの死以来、バーボンのライを見る目は、氷のように冷たい。
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    碧(あお)

    DONE【「スモバ2」参加作品2】
    「スモバ2」参加作品1『恋心まであと五年』から遡ること1か月前。熱を出したバーボンと、見守るライ&スコッチ。
    何も知らない君へ(『恋心まであと五年』前日譚)「今戻った。スコッチ、バーボンの様子はどうだ?」
    「また熱が上がったみたい」
     眉をひそめながら告げたが、ライは無表情だった。否、俺にはわかる。感情が動かないように見えて、彼はちゃんとゼロを心配している。
    「で、店はあった?」
    「駄目だ、この天候で全部閉まってやがる」
    「そうか……期待はできなかったけどやっぱりか」
     飲料水は、ゼロに与える程度なら持ち歩いている分で何とでもなる。問題は解熱剤だった。三人とも殺しても死なないと言われるほど頑丈な質で、体調を崩すことなどないだろうと高をくくっていたのが裏目に出た。唇を噛みしめた俺の横で、ゼロの苦しそうな寝息が聞こえる。俺とライは顔を見合わせて途方に暮れた。



     三人で組織の任務に訪れた極寒の地。猛吹雪の中を強行軍で進んだ結果、他の任務直後で三徹目だったゼロが倒れた。たまたま見つけた今にも壊れそうなホテルに駆け込んでとりあえず休ませたものの、夜が更けるにつれてどんどん熱が上がっていく。
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    みーな

    DONE蛇足かもしれませんが海パパ×主人公SSS(海月の骨二年後)
    閲覧orBMして下さった方感謝です。
    パパ=ザル、聡音=ワク 飲んでるのは焼酎、日本酒。

    20歳以上組のお酒の好みを考えるのも、いとおかし。
    兄=ブランデー、魅嶋=ワイン、クロキ=ビール、流星=シャンパン(ホストならドンペリか)、先生=ウィスキー、バルス=バーボン、神代=養命○ ※全て個人のイメージ
    思い寝「これ、寝てるのか?」
    「……寝てる。」

    机を枕に突っ伏してしまっている片切を目の前に、聡音と顔を見合わせた。

    息子と思って大事にしていた片切友一とは、ある出来事があってからほとんどの接触をメールか電話で済ましていた。
    「顔を見ると甘えてしまうし、距離が近いと利用したくなるから」とはっきり言葉にして伝えて来て、それでもかなり頻繁に連絡をくれるようになった。親なんて、利用するだけ利用して勝手に独り立ちして行けばいいのに、と思わないでもないが、その意思を尊重し、自宅に会いに出向く事も控えていた。
    その「息子」が大学に合格した、と照れくさそうに自宅まで報告に来た。

    バイトをしながら学費を貯金し、さらに高卒認定から入試の勉強――金銭的な援助は断固拒否された。
    2008