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    パーク

    uuu_riko

    PROGRESS10月スパークのアツム夢本冒頭。以前支部に載せてたやつの一部を修正したもの。陽キャ嫌いの漫画家夢主とアツムが最終的にくっつく話
    線引きができない話(仮)『目標と自己肯定感が高くないと、最高のプレーはできません』

     勿論反省も踏まえてですが、とモニターの向こう側にいる男性が付け足した。

     春先というにはまだ少し肌寒く、時折吹く風が頬を刺激する、そんな季節。就職と自己都合の理由で地方からの引っ越しが終わり、水野たまきは新しい家電を迎えるべく、都会で知らない者はいない名前の家電量販店に来ていた。実は地元では一件も店舗が展開されていないのだが、何故こうも大手家電量販店には『カメラ』と名がつくのだろうか。風の音以上にざわめく人の声と足音、それを軽快なBGMを聞き流しながら、水野はぼんやりとテレビコーナーの前で立ち止まっていた。

     実家を巣立ってからは大学の学生寮、卒業からの就職、一身上の都合による転職、転職、そしてまた転職。たまに引っ越しを挟み、また転職。多くはアルバイトや派遣社員としての勤務だが、面接へ向かうたびに思うのは、『次よりもいい暮らしをしよう』である。社会人経験を経て数年、水野はようやく『ここ』まで辿り着くことができた。
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    Jukiya_d

    DONE右桐Webオンリー2のエアスケブにて飛鳥11さんよりリクエストいただきました!ありがとうございます!
    テーマは「梅雨に因んで 雨の日デート。浮かれ気分で桐生さんとのテーマパークデートをセッティングして、徹夜でイメトレまでしたのに当日土砂降り…」です!
    この時期は天候に左右されやすいのでデートも一苦労だろうな…と思いつつ、この2人ならどうするか考えて書いてみました。
    お楽しみいただけたら幸いです!
    【イチ桐】晴れの日も雨の日も 深夜三時。春日は本日何度目かとなるバッグの中身のチェックを行っていた。
     ハンカチ、ティッシュ、暑くなって汗をかいた時の為のタオル、熱中症予防の為の水、塩タブレット。モバイルバッテリーに財布、桐生が体調を崩さないようにと用意した晴雨兼用折りたたみ傘。そして――とスマホの画面に表示されたアプリをタップし、表示された明日の日付が書かれた電子チケット。
    「持ち物よし! 明日のアトラクションの順番確認よし! えーと……なんとかパスの取り方の予習よし!」
     ビッ、ビッと指さし確認をしながら春日はすっくとソファから立ち上がると、パシパシと両手で頬を挟むように叩いてから顔を上向かせて目を閉じた。
    「いよいよ……明日か」
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