ペリカ
みーな
DONE蛇足かもしれませんが海パパ×主人公SSS(海月の骨二年後)閲覧orBMして下さった方感謝です。
パパ=ザル、聡音=ワク 飲んでるのは焼酎、日本酒。
20歳以上組のお酒の好みを考えるのも、いとおかし。
兄=ブランデー、魅嶋=ワイン、クロキ=ビール、流星=シャンパン(ホストならドンペリか)、先生=ウィスキー、バルス=バーボン、神代=養命○ ※全て個人のイメージ
思い寝「これ、寝てるのか?」
「……寝てる。」
机を枕に突っ伏してしまっている片切を目の前に、聡音と顔を見合わせた。
息子と思って大事にしていた片切友一とは、ある出来事があってからほとんどの接触をメールか電話で済ましていた。
「顔を見ると甘えてしまうし、距離が近いと利用したくなるから」とはっきり言葉にして伝えて来て、それでもかなり頻繁に連絡をくれるようになった。親なんて、利用するだけ利用して勝手に独り立ちして行けばいいのに、と思わないでもないが、その意思を尊重し、自宅に会いに出向く事も控えていた。
その「息子」が大学に合格した、と照れくさそうに自宅まで報告に来た。
バイトをしながら学費を貯金し、さらに高卒認定から入試の勉強――金銭的な援助は断固拒否された。
2008「……寝てる。」
机を枕に突っ伏してしまっている片切を目の前に、聡音と顔を見合わせた。
息子と思って大事にしていた片切友一とは、ある出来事があってからほとんどの接触をメールか電話で済ましていた。
「顔を見ると甘えてしまうし、距離が近いと利用したくなるから」とはっきり言葉にして伝えて来て、それでもかなり頻繁に連絡をくれるようになった。親なんて、利用するだけ利用して勝手に独り立ちして行けばいいのに、と思わないでもないが、その意思を尊重し、自宅に会いに出向く事も控えていた。
その「息子」が大学に合格した、と照れくさそうに自宅まで報告に来た。
バイトをしながら学費を貯金し、さらに高卒認定から入試の勉強――金銭的な援助は断固拒否された。
Lilly11021
MEMOうちの海枯れの子が、お誕生日のお祝いに貰った万年筆のモデルとなったものです!ペリカンが出している「スーベレーン」というシリーズのもので、私の憧れの1本です。
ショーウィンドウ越しにしか撮れなかったので画質がアレなんですが、実物はペン先とかが繊細でもっと綺麗でした…
スタイリッシュでかっこいいんですが、いかんせんお値段が可愛くない…(´・ω・`)
みゃま
MEMO妄想1000%これが俺のスターデューバレー主人公…闇持ちの人間の溜まり場ペリカンタウンにおいて、主人公が闇を抱えてないわけがないんだなあ
主クロの妄想も吐いていきたい
書き忘れてた設定その他>>
「子供の頃から誕生日を祝って貰った事がないので「自分の誕生日を祝う」という概念が無い」
Moco
PROGRESSナカハン♂︎第二話【ヒペリカム(仮)】2-5 前回の続き。第二話完結です。
◤◢◤◢注意◤◢◤◢
ナカハン♂︎!腐です!
加工屋ナカゴと外部ハンター♂︎、ロイの話。
読んでくださった方本当にありがとうございます。
大変励みになりました(*_ _)
ロイの恋心が育つきっかけ、ナカゴ側の話をもう少し足して第三話完結と考えています。
第二話は整えてから支部へあげようと思います。
ヒペリカム(仮)貿易に訪れた自国の面々に明るく振舞ってくれる店々、響く製鉄のキン…と水辺に通る音、過程によって出る炎を吹き逃す煙突のぼうぼうという音。初めてカムラを訪れた時は賑やかなざわめきに満たされていたな、とロイは二階部屋の窓から外を見やった。
現在は百竜夜行の影響でひっそりとしているが、花の香りをのせてくる風の音、水のちゃぷんと跳ねる音が聞こえてくる今の里も改めて綺麗な場所だと再認識させられる。それに里の人たちの張りのある声と製鉄の響く音達は昔のまま変わっていない。直に人々の賑やかさも戻ってくるのだろう。
あのヌシ・リオレウスの襲来から十数日が経過していた。里前を守る最後の砦にロイが到着した時には報告の違いに反応が遅れた砦の面々も瞬時に隊形を組み直し、迎撃の火を放っていた。
2843現在は百竜夜行の影響でひっそりとしているが、花の香りをのせてくる風の音、水のちゃぷんと跳ねる音が聞こえてくる今の里も改めて綺麗な場所だと再認識させられる。それに里の人たちの張りのある声と製鉄の響く音達は昔のまま変わっていない。直に人々の賑やかさも戻ってくるのだろう。
あのヌシ・リオレウスの襲来から十数日が経過していた。里前を守る最後の砦にロイが到着した時には報告の違いに反応が遅れた砦の面々も瞬時に隊形を組み直し、迎撃の火を放っていた。
Moco
PROGRESSナカハン♂︎第二話【ヒペリカム(仮)】2-4 前回の続き。ひたすらもだもだしてる。
◤◢◤◢注意◤◢◤◢
ほんのり腐!
加工屋ナカゴと外部ハンター♂︎、ロイの話。
ナカ→←ハン♂︎
第二話分進捗はあと1回分上げます。
未組立。荒削り。最終的に全部繋がったら整えます。
ヒペリカム(仮)「…装備、一旦外しますね。手当しないと。」
似合わない険しい顔のまま手際よく装備を外していく彼に、はは…と息を漏らすようにロイは笑いかける。
「ナカゴさん、クナイ投げ完璧ですね…あの距離の眼に当てるなんて相当の域ですよ。」
「…ここは常に戦いと背中合わせの里ですから。僕も、みんなも護る為の必要最低限は身につけてますよ。」
話しながらも進める手は的確だ。加工屋としての細かい作業技術が生かされてるんだろう。それともこの里ながらの度重なる百竜夜行のために手当が日常と化してしまっているからなのか。
装備を外し終え、背中に回るとナカゴは軟膏らしきものを塗り止血も兼ねてかきつく包帯が巻いていく。どれぐらいの怪我を負ってしまったのだろうか。じくじくと今更ながら疼いてきた傷は左の指ひとつ動かそうとするだけで背中全体に激痛が走る。しかし意識が保っていられるならきっと御の字な方だ。そう楽観的に留めておかないと次の行動が出来ず命取りになることをハンター業の中で随分と身に染みていた。
4507似合わない険しい顔のまま手際よく装備を外していく彼に、はは…と息を漏らすようにロイは笑いかける。
「ナカゴさん、クナイ投げ完璧ですね…あの距離の眼に当てるなんて相当の域ですよ。」
「…ここは常に戦いと背中合わせの里ですから。僕も、みんなも護る為の必要最低限は身につけてますよ。」
話しながらも進める手は的確だ。加工屋としての細かい作業技術が生かされてるんだろう。それともこの里ながらの度重なる百竜夜行のために手当が日常と化してしまっているからなのか。
装備を外し終え、背中に回るとナカゴは軟膏らしきものを塗り止血も兼ねてかきつく包帯が巻いていく。どれぐらいの怪我を負ってしまったのだろうか。じくじくと今更ながら疼いてきた傷は左の指ひとつ動かそうとするだけで背中全体に激痛が走る。しかし意識が保っていられるならきっと御の字な方だ。そう楽観的に留めておかないと次の行動が出来ず命取りになることをハンター業の中で随分と身に染みていた。
Moco
PROGRESSナカハン♂︎第二話【ヒペリカム(仮)】2-3 前回の続き。百竜夜行
◤◢◤◢注意◤◢◤◢
ほんのり腐!
加工屋ナカゴと外部ハンター♂︎、ロイの話。
ナカ←←←ハン♂︎
すっごく途中。
自分のやる気のために書いた分だけ上げていきます。未組立。荒削り。最終的に全部繋がったら整えます。
ヒペリカム(仮)その日、いつものように訪れた集会所は何やら緊迫感が漂っていて。
「お待ちしておりました。」
集会所受付のミノトの表情も普段より心持ち固い様子が見られる。ただ事ではないようだ。
佇まいを直したロイに彼女は願いを託すように言葉を口にのせた。
「百竜夜行が確認されました。ロイさん…力をお貸しください。」
里のハンターは百竜夜行の元凶であるモンスターの所に赴いているらしく、現存ハンターはロイだけということになる。何度かは参加したことはあったがそれは彼と連携して行っていたため、矢面で受けるのは初めてだ。
ギルド先遣隊の情報では遠目ではあるが率いているのはリオレウスだろうという。
この里はハンターだけではなく里の人たちも里守として皆戦いに出向く。一人ひとり自分の持ち場を確認し、武具の補充をし、そして声を掛け合っていく。調子はどう?ちゃんと飯食べたのかよ?そんな日常の言葉をお互いに肩を叩き合いながら、握手をしながら戦場で交わしていく。それはまるで生きろと、終わったらまた同じように会話をする日々に一緒に戻ろうと心を託しあっているようにみえた。
1599「お待ちしておりました。」
集会所受付のミノトの表情も普段より心持ち固い様子が見られる。ただ事ではないようだ。
佇まいを直したロイに彼女は願いを託すように言葉を口にのせた。
「百竜夜行が確認されました。ロイさん…力をお貸しください。」
里のハンターは百竜夜行の元凶であるモンスターの所に赴いているらしく、現存ハンターはロイだけということになる。何度かは参加したことはあったがそれは彼と連携して行っていたため、矢面で受けるのは初めてだ。
ギルド先遣隊の情報では遠目ではあるが率いているのはリオレウスだろうという。
この里はハンターだけではなく里の人たちも里守として皆戦いに出向く。一人ひとり自分の持ち場を確認し、武具の補充をし、そして声を掛け合っていく。調子はどう?ちゃんと飯食べたのかよ?そんな日常の言葉をお互いに肩を叩き合いながら、握手をしながら戦場で交わしていく。それはまるで生きろと、終わったらまた同じように会話をする日々に一緒に戻ろうと心を託しあっているようにみえた。
Moco
PROGRESSナカハン♂︎第二話【ヒペリカム(仮)】2-2 前回の続き。
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ほんのり腐!
加工屋ナカゴと外部ハンター♂︎、ロイの話。
ナカ←←←ハン♂︎
すっごく途中。
自分のやる気のために書いた分だけ上げていきます。未組立。荒削り。最終的に全部繋がったら整えます。
ヒペリカム(仮)大きく握られたおにぎりが四つ、甘みを気持ち多めに煮付けられた芋の煮物に焼き魚、大根のお漬物。そこにロイが持参した卵焼きをコトリとおけば本日の豪華なお昼ご飯が完成だ。
ルームサービスのアイルーがお茶を配ってくれたらそわそわと落ち着かなく座っていたナカゴのいただきまぁすの声が響く。
今日もおいしいですねぇとにこにこと食べ進める顔を見てコジリも満足そうに魚へと手を付け始めた。続いてアイルーとロイも料理に箸を伸ばす。
コジリの作るごはんはおいしいんですよぉ…!そうロイが聞いたのは装備の確認に加工屋に訪れていた時のことだ。
気持ちを自覚してしまってからは毎日少しでも姿を見たくて、話がしたくて堪らなくて。こんなに我慢がきかなくなるとは思わなかった。恋愛事にかまけるために来た訳では無いと分かってはいても、せめて狩猟の出立前にあのほわっとする笑顔で行ってらっしゃいと言って貰えたら…。そんな自分勝手の為だけに二階を訪れるのは欲があけすけ過ぎる様に感じて毎回暖簾の前で悩んで立ち尽くしてしまう。
1802ルームサービスのアイルーがお茶を配ってくれたらそわそわと落ち着かなく座っていたナカゴのいただきまぁすの声が響く。
今日もおいしいですねぇとにこにこと食べ進める顔を見てコジリも満足そうに魚へと手を付け始めた。続いてアイルーとロイも料理に箸を伸ばす。
コジリの作るごはんはおいしいんですよぉ…!そうロイが聞いたのは装備の確認に加工屋に訪れていた時のことだ。
気持ちを自覚してしまってからは毎日少しでも姿を見たくて、話がしたくて堪らなくて。こんなに我慢がきかなくなるとは思わなかった。恋愛事にかまけるために来た訳では無いと分かってはいても、せめて狩猟の出立前にあのほわっとする笑顔で行ってらっしゃいと言って貰えたら…。そんな自分勝手の為だけに二階を訪れるのは欲があけすけ過ぎる様に感じて毎回暖簾の前で悩んで立ち尽くしてしまう。
Moco
PROGRESSナカハン♂︎第二話【ヒペリカム(仮)】◤◢◤◢注意◤◢◤◢
ほんのり腐!
加工屋ナカゴと外部ハンター♂︎、ロイの話つづき。
ナカ←←←ハン♂︎
すっごく途中。
自分のやる気のために書いた分だけ上げていきます。未組立。荒削り。最終的に全部繋がったら整えます。
ヒペリカム(仮)海の中心にて何百年も繁栄存続している孤高の王国、なんて言えばそれなりに聞こえがいいだろう。
蓋を開けてみれば年の半分は入江は氷に閉ざされ、実り豊かな山も土壌もなく、原住民以外は中々に住み着かない国だ。
それでも生活しなければならない。夏の間に採り貯めた海の貴重な資材を元に周りの国から必要な様々な物を取引していく貿易が主な生活収入となっていった。
しかし、四方を海に囲まれた島は遮るものがほとんどない。ひどく荒れる海の日も少なくはなかった。
船が一隻転覆すれば国民が一割死ぬ。そんな大袈裟な話が当たり前に現実になるひっ迫さに守り神と称する縋る象徴を立てるのはもはや必然な事だったんだろう。
この国で稀に産まれるオッドアイの子を船付きの守り神に。彼らの青目は海神様の使いの印だ。
1220蓋を開けてみれば年の半分は入江は氷に閉ざされ、実り豊かな山も土壌もなく、原住民以外は中々に住み着かない国だ。
それでも生活しなければならない。夏の間に採り貯めた海の貴重な資材を元に周りの国から必要な様々な物を取引していく貿易が主な生活収入となっていった。
しかし、四方を海に囲まれた島は遮るものがほとんどない。ひどく荒れる海の日も少なくはなかった。
船が一隻転覆すれば国民が一割死ぬ。そんな大袈裟な話が当たり前に現実になるひっ迫さに守り神と称する縋る象徴を立てるのはもはや必然な事だったんだろう。
この国で稀に産まれるオッドアイの子を船付きの守り神に。彼らの青目は海神様の使いの印だ。
hot_hot_water
MOURNING「桜が散る少し前、小瓶が並ぶカレー屋で不意にペリカンが立っているのを見たという話をしてください。」という森見登i美彦みのすごいお題をガッと文字起こししてみた。ほぼペンギンハイiウェイやん…となってる。
ペリカン その日も件のカレー屋にいた。
窓際のよく陽の当たるテーブルは僕の特等席で、陽光の美しい日であった。
学問への期待に胸躍らせて入学した大学での華々しき1年目は、僕の初心な期待を大きく裏切っていた。
幼少の折より胸が痛むほどに憧れ続けていた物理学の第一人者たるかの教授は、第一学年向けの講義を一切受け持っていなかった。後にご本人から聞いたところによれば「一年坊主は嫌いだ」とのことであった。気難しい人なのだ。
そういうわけで、1年目は膨大な時間を「一般教養」などと嘯く講義に充てなければならなかった。
それらの講義に90分もの時間を費やすに足る含蓄があるとはついぞ1ミリも思えなかった。
90分といえば1日の6パーセント、分母を活動時間にすれば(僕は1日のうち8時間を睡眠に当てるので)実に1日の約10パーセントだ。このように多くの時間を僕の貴重なうら若き青春に充てるべきではないと、うら若き僕は固い意志をもって断じたのだ。
2006窓際のよく陽の当たるテーブルは僕の特等席で、陽光の美しい日であった。
学問への期待に胸躍らせて入学した大学での華々しき1年目は、僕の初心な期待を大きく裏切っていた。
幼少の折より胸が痛むほどに憧れ続けていた物理学の第一人者たるかの教授は、第一学年向けの講義を一切受け持っていなかった。後にご本人から聞いたところによれば「一年坊主は嫌いだ」とのことであった。気難しい人なのだ。
そういうわけで、1年目は膨大な時間を「一般教養」などと嘯く講義に充てなければならなかった。
それらの講義に90分もの時間を費やすに足る含蓄があるとはついぞ1ミリも思えなかった。
90分といえば1日の6パーセント、分母を活動時間にすれば(僕は1日のうち8時間を睡眠に当てるので)実に1日の約10パーセントだ。このように多くの時間を僕の貴重なうら若き青春に充てるべきではないと、うら若き僕は固い意志をもって断じたのだ。