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    マスター

    はとこ

    DONE先日やりました癖パネルから。①は鼻血でした。こちらのお題をキスブラで、我設定でよく顔を出すキースが昔世話になったバーのマスターをそえて、のお話。
    我設定のモブマスター視点。こちらのマスターについては別途わかるお話をツイに流します。ブさまとキースができてるのを知っている。むしろ応援している。

    キスブラか…?と言われると要素が薄い気もしますが…楽しんで頂けたら嬉しいです!ありがとうございました!
    『夢見る妖精』「なにがあったらそんなふうになるんだ」

    オープン前の誰もいない店内。本来ならこの時間はオープン準備で掃除だの最後の仕込みをしてる時間だ。無論、その手は休めてねぇ。なんなら、いきなり飛び込んで来やがった狼藉者に手伝いをさせてる。
    テーブルをホコリひとつ残らず綺麗に拭きながらだって、と。ガキみたいな呟きを漏らしてこっちを見たのはキースだった。鼻にティッシュを詰めたなんともまぁ、無様な格好の。あーあ、制服に血ぃついてんじゃねぇか落ちねぇぞそれ。

    「……」
    「ったく、いくつになってもガキのままだな」
    「うるせぇ、ジジイ」

    悪態をつくのはいつものことだが、それにも心なしか勢いがない。
    クソガキがアカデミーをどうにか卒業して、あのエリオスのヒーロー……そのルーキーとして入所したと聞いたのは少し前だ。チームメイトはアカデミーでも一緒だった奴らで、毎日喧嘩ばっかだけどなんとかやってると照れながら、だがどこか誇らしげに言っていたのを覚えてる。チームのメンターが、あのジェイ・キッドマンだと聞いた時は驚いた。そのジェイも手を焼いてるんだろうなと簡単に予想がつく。
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