鬼っ子の役目「んなぁボブち〜、アタシの歯ァ磨いてくれぇ。これじゃ歯ブラシ持てないからさぁ」

朝早くから両腕の肩から下を切断されて止血をされて包帯でグルグル巻になった自分を蜘蛛の巣がかかっている鏡越しに見つめる。切断されるのも慣れたものだ。今じゃデカい声はあげない。

「……手首が無いだけで頑張ればそれくらい持てるだろ」

くっちゃくっちゃと音を立てて食べやすいサイズに切られたドベリーナの両腕を食べているボブはため息をついた。
指先まで完全に回復する時間まであと少しだがドベリーナはムスッとしてボブを呼ぶ。

「持てねぇ。ほら、代わりに磨いてくれぇ」

早く、と急かす彼女にボブはふてふてぶてしいな、と思いながら重い腰をあげてドスドスと歩きながら洗面台に向かう。

ムカデネキさんに捧げるものですシュイィ♡と勢いよく液体が流れる音がする。
ルシファーの城のトイレの中で一人の男が用を足している最中だった。
「ふ…っ♡んっ♡はぁ…♡んｯ…♡」
鼻から抜けるような声と共に熱い吐息が響く。
人類最初の男である彼の性器から出される尿が尿道を勢いよく刺激する度に腰がガクガクと、ヘコヘコと動いた。
「く、そっ♡んっ♡はぁっ、ぁ♡ん…♡」
こんなはずじゃなかった、アダムは数日前のことを思い出していた。

事の発端はホテルの客であるエンジェルダストが朝っぱらからロビーで見ていたAVから始まった。ネコ役の男優が尿道にプラグを刺されて射精ができずにヨがっているという、アダムからしてみればゾッとするような内容だった。
「朝から気色悪いモン見せるな」と言ったのを覚えている。それに対しエンジェルは「慣れてくるとここで気持ちよくなれるんだよ」と言う。なんでも出したくても出せないあの焦らしがいいんだとか。「チンコは塞ぐもんじゃなくて出すもんだろうが！」と尿道に異物を入れる考えが理解できなくてアダムはその考えにオエーッと言った。

第一再臨の以蔵さん
モデル→鳶頭百足。日本産の大きなムカデちゃん。みんながよく見る子。脚の色が黄色だったりオレンジだったり赤だったり。レッドレッグ（赤い足）もいいけど、第一再臨ならオレンジレッグかなと思っている。

第二再臨の以蔵さん
モデル→マレーシアンチェリーレッドセンチピード。マレーシア産の真っ赤なオオムカデちゃん。真っ赤な髪に合わせたかった。ミッドランドフレイムという子もいるけど、こちらは足が綺麗だけどボディがちょっと暗めの赤なので、真っ赤にしたいなら前者かなと。
マレチェリかチェリレどう呼ぶか。


第三再臨の以蔵さん
モデル→マレーシアンジュエルセンチピード。青み帯びたボディに赤や青の足で先が黄色になるようなグラデ....ムカデの最高峰のムカデちゃん。私がムカデ好きになるキッカケになった推しムカデちゃん。ムカデ平気なら絶対に見て欲しいんだ....。もうこれは私の趣味です、はい。マレジュエル？？どう略す？？？

逃げ出したムカデ以蔵さんを再度捕まえた蜘蛛めちゃん。お仕置としてえちえち拷問することに。自分の糸で以蔵さんを拘束したのち、以蔵さんのち〇この根元もぎゅぎゅっと蜘蛛糸で縛って射精管理スタート。
メスイキ地獄もいいけど、オスイキしたくてぐずぐず泣いてる以蔵さん良いなとはじめちゃんが言っていたので.....
ボロボロ泣いて懇願する以蔵さんに容赦なく扱くはじめちゃん。ムカデ身体を抑え込むように蜘蛛体で押さえ込みながら以蔵さんを後ろからぎゅぅっと抱きしめて欲しい。
（なんかいつも後ろからというシチュエーションばっか書いてるな？と思ってるけど、虫って後ろからのしかかって交尾してるし仕方ねぇなって勝手に思ってます、すみません）

フェザテ以蔵ちゃん
髪はちょい長め、胸は巨乳。
モデル→レッドフェザーテールセンチピード
メイクがっつり、蠱惑的な赤い紅が映える映える...。
これはフォロワー様のネタだけど、花街一の遊女で、招き入れた客（迷い込んだ人間もしくは他の昆虫人外）を餌としている。

リュウジンオオムカデ龍馬さん
槍龍馬さんの髪の長さそのまま、巨乳だけど以蔵さんより小さめ。
モデル→リュウジンオオムカデ
ノーメイクだけど、目元はウロコみたいなキラキラしてる奴があったら人外味があっていいかもしれない。
自分の住処にやってきた人間を歌やら話術で誘い込み、水中に引きずり込む姫。





半水棲のリュウジンオオムカデ龍馬ちゃん。ある時、花街に行ってみようかな？ってなって、これじゃぁ目立つかなと槍龍馬さんの第2再臨の服にチェンジ（胸はサラシでつぶしてる）。

幼虫時代から百足以蔵さんが狙っていたらいいなぁと今思った。
いつ喰うかな、もう少し育つの待つかぁって思ってたら、いつの間にか蛹になっていて
「やっべ、食い損ねた」ってなるけど、まぁ、羽化したら喰うかって待ってる以蔵さん（バカ可愛いね）んで、羽化するまで待ってる以蔵さん。


羽化すると黒と青の美しいアオスジアゲハの龍馬さん爆誕して、以蔵さん一目惚れ、「あ、これは自分のモノにせねば」となる百足さん.....。
翅が乾き、ピンっと伸びて一層綺麗になった龍馬さんが、よし飛ぶぞ〜ってなっている背後から「久しいのぉ、龍馬」っていきなり体が何かに巻き付かれて動けなくなるのと、後ろから首に噛みつかれて「え？」ってなる。
「え？以蔵さん？？何でっ.....！？」ってなるけど徐々に毒で動けなるアオスジ龍馬さん。

脱走憂鬱な1日が始まる。
透明な壁を隔てた向こう側にやってくる老若男女は、何かを読んでは何かをいじるような動作をする。すると今いる空間が、途端に地獄へと変わるのだ。ある時は水に、ある時は自分の発するものではない電気に襲われる。痛みや不快感にのたうち回っていると、向こう側の人間たちの感嘆の声が聞こえ、頭を向ければ驚きや喜びといった表情をしているのが目に入った。気に食わなくて頭を壁にぶつけて脅してやればビビったような素振りは見せるものの、壊せないのを知っているのかどこか余裕が見て取れ、余計に不快感が増すのみで。人がいなくなる頃には疲れて何かをしようという元気もなく、ただ残りの時間を回復のために大人しく過ごすしかなかった。