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    メルト

    Arasawa

    DONE土足厳禁の学生時代。数え切れる程しかない二人の思い出の一つ。
    七海が風邪を引いたらしいから嫌々看病しに行ったら思っていたより辛そうで……?

    土足厳禁を読んでなくても読めると思います。

    この二人が少し遠い将来ゆっくり両想いになっていくことを思うとめちゃくちゃにんまりしてしまう😊
    嫌いな後輩が風邪を引いたらしい「七海が風邪引いたって」
    「ふーん」
    「看病に行ってやんなよ」
    「え、なんで?七海でしょ?なんとかなるでしょ」
    「いいから行ってやんなって。風邪の原因はストレスもあると思うから」
    「えー……」

    ストレスが原因なら嫌い合っている私が看病なんかしにいったら逆効果じゃないのかなとは思う。けれど数ヶ月前に灰原を亡くし憔悴しきったあの七海の姿が脳裏を過ってしまい、硝子に言われるがままゼリー飲料数個を手に七海の部屋を訪れた。七海ならこういう時のためにゼリー飲料くらい常備してそうだけど……。
    呼び鈴を鳴らしてしばらく待ったけれど物音はしない。寝てるのかな。もう一度鳴らして出なかったら帰ろう。固いボタンを再度押したけれどやっぱり物音はしない。……そもそも生きてるのかな。なんだか妙に心配になってきた。七海?と声を掛けるとドタ、と物音がした。いるんじゃん。足音の後ガチャ、と開いたドアを避けて中を覗き込む。マスクで覆われていない七海の目元は真っ赤で少し息が荒い。眉間の皺はいつも通りだ。
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    AKtyan5560

    DONE若狭を庇い武道が事故に合う、それから目覚めない若狭は段々生活が荒れていく。武道が居ない生活にボロボロになる若狭だが、ある日武道が目を冷めるとは、若狭は笑顔で喜び安堵し倒れてしまう………

    武道が居ないと生きていけない若狭が幸せを感じるまでの話し

    ※武道が事故に合う
    ※若狭のメンタルがボロボロ
    ※最後はハピエン
    感謝の歌を今日も歌え空に闇が広がり、夜の交差点を歩く。二人で歩く交差点は神秘的で、何かが起きそうな胸のざわめきがしていた。途端突っ込んで急ブレーキを掛けるトラック、に突き飛ばされ目に入って来たのは、半身が跳ねられる光景。目に入る情報が嘘だと信じたくて、トラックは轢き逃げし、混乱する中武臣に電話をした。
    「武臣!武臣!!」
    「どうした珍しく取り乱してるじゃねぇか」
    若狭の声に只事じゃないと察した武臣は落ち着いて話せ、と言うと若狭が必死に叫ぶように告げた言葉は地獄の一言だった。
    「武道が……武道が!トラックに……跳ねられた」
    混乱する若狭に武臣は場所を聞き出し、直ぐ救急車を呼ぶのに連絡する。混乱する若狭から場所と症状を聞き出し、取り乱し項垂れる若狭に言葉をかけると、救急車の音が聞こえ電話が切れる。
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    natsu_ens

    DONE※同棲してます。遙21、龍司39。

    バレンタインが選べなくなってる!!
    残念だけどR18書き上げたのでこちらも更新。

    全年齢verは需要あるのかな?
    自己満のためにあげときます。
    あとは同棲小話まとめるときにも載せる予定です。
    とろり、甘い。【龍遙】毎年……と言っても今年で三度目。バレンタインには遙が手作りのチョコを贈ってくれる。
     初めてのバレンタインに告白されて付き合うことになったんだっけと龍司が思い返していると、今年のチョコを作り終えた遙がリビングにやってくる。

    「……? 何ニヤニヤしてるんだ?」
    「バレンタインだなぁって思っただけだ。今年は何作ったんだ?」
     龍司の隣に座り、こてんと肩に頭を預けてくる。
     そんな遙からふわりとチョコとお酒を使ったのかほのかにアルコールの香りがする。
    「それは食後のお楽しみ」
     どこか悪戯っぽく笑う遙は何か企んでいるように見えるがそれも含めて「わかった」とだけ龍司は返した。

    ***

    「はー、ご馳走さん。美味かったー」
     昨日、合宿所での個人レッスンを終えて帰ってきて久しぶりの遙の手料理は「バレンタインだし、たまにはいいだろ?」と、とても豪華でどの品も美味しく、中でも鰻のちらし寿司は絶品でおかわりをしたいくらいだった。
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