【宗遙】とろり、とろけて。狼さんと黒猫の熱い夜宗遙ハロウィン
とろり、とろけて。狼さんと黒猫の熱い夜
「んじゃ、まったなー!」
「「お邪魔しました」」
旭の明るく元気な声と、郁弥、遠野二人の挨拶は見事にハモって笑いながらウチをあとにする。
「俺達も帰ろうか、凛」
「おー、これだけ片付けちまうよ」
「凛、あとは俺と宗介でやる。終電近いだろ?」
三人を見送ってリビングに戻れば、片付けてくれていた凛と真琴が帰り支度をしていた。
「わ! 凛、走らないとマズいかも!」
「マジか! パーティー楽しかった! またな!」
「ああ、また」
「凛、転ぶなよ?」
ハルの横を慌ただしく通る凛に忠告すれば「転ばねぇよ!!!」と言いながらも満面の笑みで帰って行った。
みんなを見送って、二人並んでソファに座っていると、ハルが甘えるようにすり寄ってきた。
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