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    メンタル

    ji999az

    SPOILERグウェン加入の日のソサエティ小咄。
    ミゲオハ、まだグウェンが加わったあたりならホービーの自由人っぷりにぶん回される度に怒鳴ってそうだなと書いてたら、漫才が延々続いてしまったので泣く泣く削りました。
    あの性格じゃ相当な時間掛けないと「お前の話は聞かない」まで到達できないと思うんですぉ……ばんがれミゲオハでもメンタルヘルスも受けようミゲオハ(主旨がずれてるキャプション
    あくろす小咄(SS加入初日編)。トンネルの向こうは…………って、いつだったか学校で読んだ本にはあったけど、広がっていたのは馴染んだ景色とはまるで違う白銀色の建造物。空にひたすら伸びていく道には特急列車と車が走っている。あれはどこまで行くんだろう。
    「スパイダーソサエティの本部にようこそ」
    『まだまだ改装中のエリアもあるけど、壮観でしょ〜』
    「ぅ、うん………凄い………!」
    マルチバースを守るスパイダーマン達の組織。さっきすれ違ったスパイダーマン達も歴戦の強者達。紛れもなくエリート達なのだと肌でも分かった。
    今日からはここで生きていくんだ、と脱いだマスクを握りしめる。
    元のアースへはもう戻れない。ここ以外、生きていく場所はない。
    わたしは、ここでわたしの居場所を勝ち取って証明するしかないんだ。
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    kotobuki_enst

    DONE膝枕する英あん。眠れないとき、眠る気になれないときに眠りにつくのが少しだけ楽しく思えるようなおまじないの話です。まあ英智はそう簡単に眠ったりはしないんですが。ちょっとセンチメンタルなので合いそうな方だけどうぞ。


    「あんずの膝は俺の膝なんだけど」
    「凛月くんだけの膝ではないようだよ」
    「あんずの膝の一番の上客は俺だよ」
    「凛月くんのためを想って起きてあげたんだけどなあ」
    眠れないときのおまじない ほんの一瞬、持ってきた鞄から企画書を取り出そうと背を向けていた。振り返った時にはつい先ほどまでそこに立っていた人の姿はなく、けたたましい警告音が鳴り響いていた。

    「天祥院先輩」

     先輩は消えてなどはいなかった。専用の大きなデスクの向こう側で片膝をついてしゃがみ込んでいた。左手はシャツの胸元をきつく握りしめている。おそらくは発作だ。先輩のこの姿を目にするのは初めてではないけれど、長らく見ていなかった光景だった。
     鞄を放って慌てて駆け寄り目線を合わせる。呼吸が荒い。腕に巻いたスマートウォッチのような体調管理機に表示された数値がぐんぐんと下がっている。右手は床についた私の腕を握り締め、ギリギリと容赦のない力が込められた。
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